アウェイゴールが重要だとセントロカンピスタ
明日2月20日(火)、FCバルセロナはスタンフォード・ブリッジを訪れ、チェルシーとのチャンピオンズ1/8ファイナル第1戦をプレーします。チェルシーとの顔合わせは久々ですが、数年前は毎年のように戦っていたチームでもある。バルサTVの番組でセルヒオ・ブスケツがこの対決についてコメントをしています。
前回対戦から、両チームは変わった
プレミアの前年度王者であるチェルシーをセルヒオは、「イングランドのビッグクラブで、ものすごくハードな対戦相手」だと称えます。「チャンピオンズ1/8ファイナルに存在する、最も難しい対決の一つ」と。
しかし彼は「この勝負の到来をすごく嬉しく思っている」そうで。
強者との真剣勝負には、えも言われぬ興奮・刺激があるんでしょう。
バルサ対チェルシーは、ライカー~グアルディオラ監督時代にかけ頻発しました。
しかし今回の対決は、当時とはまた異なったものになるだろうとセントロカンピスタ(MF)は見ています。
「コンテが監督となったことで、チェルシーのシステムは以前とは違ったものになってる。スカッドは事実上、全部変わったよね。守備的なのは似ているし、カウンター攻撃が好きなのも同じだけど、プレーは違うよ」
「あちらほどではないけれど、僕らも選手が入れ替わってるからね。彼らがどんなふうにプレーするのか、僕らは彼らのどこにダメージを与えられるのか、研究していく。でも重要なのはあちらの試合でゴールを決めることだ」
前回はスタンフォード・ブリッジでのイダ(第1戦)でアウェーゴールを奪えなかったことが(1-0で負けた)カンプノウでのブエルタ(第2戦)を難しくしました(2-2)。同じ轍は踏めません。
すごく争った試合になる
セルヒオ・ブスケツの見解では、チェルシーとバルサの戦いは中盤が大きなポイントになります。
「中盤で激しく争われる試合になるだろう。チェルシーはセントラルを3人、カリレーロ(SB)を2人置き、中盤は通常トリボッテでプレーする。そしてデランテロを前線に残してるね。普通、それはアザールだ」
「中盤での戦いが重要になると僕は思う。僕らは僕らのプレーをするよう試みていくよ。主導権を握って、ボールを支配して、ゴールチャンスを作っていく。チェルシーもまたボールを欲しがるだろうし、カウンターを狙ってくるだろうから、すごく争った試合になるだろう。面白い試合になるよ」
チェルシー戦の苦い記憶
セルヒオ・ブスケツは過去に2度、チェルシーと対戦しています。
最後に戦ったのは、2011/12シーズンの準決勝。
バルサは一度ファイナル進出へと近づきながらも、いくつかの不運によって最後は敗れ、ペップチームの大会連覇への夢は砕け散りました。
「ロンドンでの試合は、ボールがゴールに入ろうとしなかったね。出来は僕らのほうが良かったし、ゴールチャンスもたくさん作ったんだけど、チェルシーが上手く守って、一発のカウンターでドログバに決められて・・・」
「ブエルタ(第2戦)は僕らが早い時間帯で2点を決めた。今でもまだ、あれだけゴールチャンスがありながらも敗退したことが僕は信じられないよ。すごく不公正だったけど、フットボールでは時々そういうことがあるんだ。偉大なチームとのトーナメント戦では、すごく小さなディティールが勝負を決めるしね。チェルシーは単発のプレーで僕らから得点を奪った。メッシがペナルティを失敗したり・・・奇妙な試合だったよ。彼らにとってはあまりに出来すぎた褒美だった」
そう・・・ あの準決勝は実に、フットボール的に不公正でしたが、「勝てば官軍」・・・。
ミュンヘンで地元バイエルンを破り、初の大会連覇を達成したかった・・・。
ちなみにカンプノウでのバルサの先制点はセルヒオ・ブスケツでした。
イニエスタッソと、永遠に思えた数分間
一方、バルセロニスタにとって永遠に忘れられない試合が2009年5月6日、イニエスタッソが炸裂したスタンフォード・ブリッジでのチェルシー戦です。ぎりぎりの土壇場でつかみ取った決勝進出の切符、吠えるイニエスタ、取り乱すグアルディオラ。
「イニエスタのゴールやセレブレーションを覚えてるよ。あの試合は僕らが上回っていたと思うけど、ゴール前で運がなかった。どちらのチームが決勝へ進んでも、その価値はあったね。アンドレスのゴールは、それはスペクタクルだった」
「試合終了の5~10分前に、僕は交代でベンチに下がってた。僕の代わりにボージャンか、誰かアタッカーが入っていたと思う。僕らはベンチで神経質になってたよ。でもアンドレスがあのシュートを決めて、僕らはゴールを祝うためにコーナーまで飛び出していったんだ」
「そこからは勝つと信じてたけど、すごく苦しかったよ。チェルシーはフィジカルがすごく強くて高かったし、僕らは(アビダル退場で)一人少なかったからね。彼らはコーナーを手にして、危険なボールを送り込んでいた。でも幸い僕らは切り抜けることができた」
コメント