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マルコム加入の影響を考える

相手守備陣を崩せるエストレーモ。競争相手がきたデンベレがどう反応するか

ウイリアン(チェルシー)の代案としてメディアに名前が浮上するや、その一日後にはバルサ選手になってしまったマルコム。ボルドー時代のプレー動画を見ると、彼が活きの良いエストレーモであり、パンチ力のある左足シュートを持った選手であることが分かります。

ポテンシャルはかなり高そうで、面構えも良い。
マルコム加入による良い影響は、バルサらしい4-3-3による破壊力アップ。
懸念されるのはポジションの重なるウスマン・デンベレの心理面でしょうか。

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パンチ力のあるエストレーモ

ウイリアンの代案との触れ込みで報じられたマルコムではありますが、彼はバルベルデの基本形 4-4-2にフィットしそうなウイリアンよりもポジションが前、エストレーモの選手です。本領を発揮するのは4-3-3でしょう。

サイドライン付近にいて、縦へ、あるいは内側へと急加速するドリブルでえぐる。
得意技とするのは中央へ持ち込んでの強力な左足ミドル&ロングシュート。
基本ポジションは右だが、左サイドでもプレーできる。

守備バランスを崩せるドリブラーの存在は貴重ですし、同じくドリブルのあるデンベレと組み合わせたり、同じくミドルシュートのあるコウチーニョと組み合わせたり、相手を崩すための戦術バリエーションが豊富になります。

(ただし序盤はデンベレマルコムが右エストレーモのポジションを競うと予想される)

サイドアタックはバルサのアイデンティティの一つ。
アルトゥール・メロに続いてマルコムを加入させたことは、バルベルデがバルサらしさの復活に重点を置いていることのしるしか、と期待させます。

中央へ動く傾向、デンベレの心理面

一方で不安な点は、中央へと動く傾向にあるプレーが、キング・メッシと上手く化学反応するかです。

でも毎回中央へ切れ込むわけでなく、エストレーモらしい縦への突破もやっているようなので、約束事をしっかりしておけば上手くいくか。メッシからはもっとピッチを開けと何度も指示されるでしょう。

守備固めをするチームの背後のスペースに飛び出すタイプでもなさそうです。

競争相手が入ってきたデンベレの心理面も、心配ではあります。
レギュラー獲得競争にモチベーションを上げてくれればいいのですが、ムンディアルのフランス代表で出番をもらえなかった理由がトレーニングでの姿勢だといいますから不安はぬぐえない・・・。

ウスマンがバケーションの間にプレシーズンに一足早く加わるマルコムが結果を出し、先発になるようだとメディアも騒がしくなるでしょうし、“デンベレ・ケース”が登場するかもしれません。

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両エストレーモ並び立て!

しかしウスマン・デンベレにはバルサで一日の長がありますし、コンビネーション面ではマルコムよりも上です。

ドリブルも、両足を同じように使えるデンベレのほうがトリッキーで小刻み。ワクワク感が多いのはデンベレのほうで、フットボール選手としての才能は(おそらく)デンベレが上回っている。

でもマルコムは剛健にチャンスを活かし、バルサで先発を獲るかもしれない。やりそうな面構えをしています。ブラジル人なんで、3年ほどで名を上げた後、どこかに移籍しちゃうかもしれませんが。

ベタなまとめとしましては、
同年代のデランテロ同士、切磋琢磨だ、ウスマンマルコム
ってことで^^;

数年後、ロッベンリベリーみたいなバルサのサイドアタックの看板みたいになってればいいな、と。心配よりも期待をすることにしましょう。

 

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