人員過剰?でも役割が違う
攻撃的なポジションならどこでもいける、というホセ・アルナイスが来週のコパ・ムルシア戦でトップデビューか、と注目を集める一方で、エリア内が主戦場ゆえにエルネスト・バルベルデにとって使い勝手が良くなさそうなのがパコ・アルカセルです。
2年目の飛躍が期待されたバレンシアーノでしたが、今季はここまでリーグ戦の出場はわずか2度で、プレー時間は115分に止まります。アシストは2つあるとはいえ、得点はゼロ、シュートも1本のみ。ここ4試合は招集さえも受けない悲しい状況です。
そもそもがスアレスの代役
そういうことにつき、パコは冬の放出の有力候補とされます。攻撃陣はオーバーブッキングで、ウスマン・デンベレが怪我から回復し、さらにフィリアル(Bチーム)の新星ホセ・アルナイスがトップチームに顔を出すようになれば、アルカセルの居場所は今以上に無くなるというのが主な理由。
現状でさえレオ・メッシ、ルイス・スアレスを補完する第3のアタッカーの座競争をジェラール・デウロフェウ、デニス・スアレス、アレイシ・ビダルに先んじられているのだから、パコにとって厳しいのは確かでしょう。
ただ、パコ・アルカセルに与えられた任務は獲得当初からルイス・スアレスの代役だったので、元々ルイシートを休ませる以外の使い途はほとんどなかったように思います。カンテラに適当な選手がいないことから、用途限定で3,000万ユーロを投入したのが彼。3年、4年後も期待しつつ・・・
メッシとスアレスがいる4-4-2にパコなんて上手くハマる気がしないですし、ベンチに空きがないなら、招集もお預けが自然です。スアレスが負傷中はパコも試合に呼ばれていました。
コパの招集リストに注目
今はメッシを最大活用するシステム(左エストレーモを置かない)にスアレスを適応させている段階で、あのスアレスでも四苦八苦している状況ですから、パコの実戦適応は後回し、かもしれません。デウロフェウもしばらく招集外が続いた後、さあ練習の成果を出してみろ、という具合にアトレティコ戦で途中出場してました。
アルカセルを放出してしまえば、もしスアレスが再び休まざるを得なくなった場合に9番タイプがいなくなり、それはそれで問題になりそう。バルサBに期待の9番がいれば、それこそパコの将来は暗いのですが、元々スアレス後も見据えた獲得だったのなら、1月で切るのはないんじゃないかと考えるところです。
しかし前線ならどこでもこなせるというアルナイスが、デンベレ役のみならず見事ルイス・スアレスの代役もできてしまうのなら、アルカセルの立場はかなり危うくなります。呼びたい時に呼べて役立つカンテラーノは最強なので。
と、メディアに流れるパコ放出論に異論を唱えていましたが、とりあえずはコパ1/16での招集リストに注目・・・ プロの世界は結果こそ全てとはいえ、デランテロは誰も来たがらなかった昨夏、バルサを選んだ彼の成功をみたいんですよね。アニモ、パコ!
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