もう1ヶ月ほど、セントラル側と連絡がないという 一発逆転もあるが、いけるならもう決まっているはずと
ポルトガルとのUEFAネイションズリーグ決勝後、MD紙のインタビューの中で将来について訊ねられ、バケーション中によく考えるつもりだと述べたマタイス・デ・リフト。この決断のさらなる先送りをバルサ内では好ましく捉えてはおらず、契約はもう厳しいとの見方が広がっている模様です。
もう1ヶ月ほど、疎遠
デ・リフトはクラブにとって戦略的な補強になると考えるバルセロナは、およそ2ヶ月間にわたり、選手とその周辺を説得するべく全力を尽くしてきました。
よく報じられているのは、その途中で一度、ほぼ合意にまで達しようかとしていた点。しかしそこからPSGやユベントス、マンチェスター・ユナイテッドといったクラブの強い介入があり、今は逆に合意からだいぶ遠ざかっているというのです。
6月12日のSPORTの見解では「非常に非常に困難」。なんでも約1ヶ月ほど前から、バルサと選手側は連絡を取り合ってはおらず、関係は冷えているとかで。それは厳しい。
読者を一度「アカンのか・・・」と落胆させておいて、そこからの大逆転を演出することでカタルシスを与えるSPORT編集部の作戦である可能性も頭の片隅におきつつ、デ・リフトが遠ざかったとガッカリしてみましょうか。
バルサ内部はあきらめムード
バルサの強化担当部門をムッとさせたのは、MD紙6月11日版に掲載されたマタイス・デ・リフトのインタビューです。
ここでオランダ代表セントラルは、将来についてまだ決断しておらず、これから入るバケーションにて熟考すると説明しているのですが、前述したようにデ・リフト側との連絡が冷え込んでいるらしいバルサはこの言葉から、“自分たちは優先する移籍先ではない”と理解したのだと。
約1ヶ月ほど前、SPORTやMDに「バルサはデ・リフトの競売に乗らない」「追加オファーは出さないと代理人に伝えている」との記事が出ています。
つまりバルセロナとしては出せるものは全部テーブルに載せているのですから、もしデ・リフトがバルサとの契約を決めるのであれば、もうオペレーションは完了しているだろうとクラブは信じているわけです。
よって、まだ迷っている発言にバルサ内部ではもうだいぶ諦めムードと。
所属クラブであるアヤックスとは、移籍金額で合意してる(代理人を通さずコミッションは発生しない)そうなんですがね。
デ・ヨングとはだいぶ違う
マタイス・デ・リフトを迷わせているものが、バルサスカッド内の“ヒエラルキー”であるとして、「自分の心がなにを言うのか、僕はまだ知らない」と述べているあたりは、正直ちょっと冷めそうになるところです。
フレンキー・デ・ヨングが心に従ってバルサ行きをすんなりと決めただけに、迷いは理解できるものの、もどかしさもあるというか。
親友フレンキーはまた4月末のMD紙で「すぐに先発になれるとは期待していない。強い意欲をもって、ハードワークをしていくよ」とも言っていますから、余計にデ・リフトとの違いがくっきりと際立ちます。熱意 vs 冷静さ。
デ・リフトが優先するのは試合に出ることであって、必ずしもバルサで試合に出ることではない。そういえばかつて、ティアゴ・アルカンタラが目標は「フットボールで成功することであって、バルサでの成功じゃない」と言っていたな・・・ なんて思い出したり。
デ・リフトほどの資質があれば、即座ではないにせよ、カンプノウのリーダーになれるでしょうに。それでも迷ってしまうんだな、と教えられ続けているこの1ヶ月ほどのデ・リフト・ケースです。
コメント
非常に残念ですが、まぁ、セントラルは人員過多ですし、ある意味、無理しなくても良かったねとなる気もしますね。ファンダイクしかり、デリフトに限らず、隣の芝は青く見えてしまうのは常ですしね。