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どうする中盤の再編成:バルベルデの言葉で ラキティッチ周辺がまた騒がしく

チェルシー戦後、イバンについて今季の重要度は分からないと述べたチングリ
時は過ぎ、それだけ強力な競争相手が現れたとのメッセージ

先日の楽天カップ/バルサ対チェルシー戦から生まれた出来事の中で、大きな波紋を呼んでいるのがエルネスト・バルベルデの発言です。試合終了後にラキティッチについて訊ねられたミスター曰く、

ラキティッチは(自分が指揮した)過去の2年間は重要な選手だったけれど、今季はどうなるか分からないよ」

これを受けて現地メディアは「ラキティッチは移籍可能である」と解釈し、バルベルデのクロアチア人セントロカンピスタに対する考えに変化が出た、と報じています。LA VANGUARDIA紙のような一般紙も似た様子です。

逸材フレンキーが加入し、競争が始まる

たしかに、これだけを見れば、チングリさんは何故こんな一見してラキティッチ周辺が騒がしくなると分かるようなことを言ったのか、と思う。でもバルサ監督はこうも続けています。

ポジションを得るために戦わなければならない。この2年間、彼は先発を勝ち取ってきたけれど、新しい選手たちもやって来ているからね。時は過ぎ、競争は増している。競争があるのは良いことだ」
「その意味で、なにが起こるか見ていこう。けれども彼はチームにとって重要な選手だったし、これからもそうなるかもしれない

おそらくバルベルデは、新加入フレンキー・デ・ヨングの能力の高さをトレーニングで見たことにより、試合で使っていきたいと考えたのでしょう。
でも中盤のポジションは限られている。
過去に絶対的だったラキティッチも、競争に勝つことが求められているのでヨロシク、という指揮官のメッセージです。

これは、セルヒオ・ブスケツにも該当しそうですよね。
チェルシー戦ではまだ大人しめだったフレンキーが本領を出してくれば、セルヒオにも競争が訪れます。

中盤:3つのポジションに7人

重箱の隅を突っつくとすれば、バルベルデが「nuevos jugadores(新しい選手たち)」と複数形を使っている点でしょうか。新加入はフレンキーの一人なので、中盤にほかの選手が加わることを表しています。

それはチェルシー戦にインテリオールで起用され、試合後の会見でも中盤起用の意向が示されたセルジ・ロベルトや、新星リキ・プッチでしょうか。昇格2年目のカルラス・アラニャーも、今季から本格的に「やって来る」と言えるかもしれない。

でもリキ・プッチの成長を考えれば、もっと試合に出てプレー経験を積むのがベストです。
セルジ・ロベルトの、何度目かの中盤復帰の試みは、今度こそ上手くいくだろうか(期待はするけれど、ラテラルの方が輝いてしまうセルジ)。

怪我人が出てない期間のほうが短いでしょうし、不動の先発を要求しないというのでれば、メディアが心配するほどには中盤も人員過剰感は出ないかもしれないんですが、どうですかね。
ラフィーニャが移籍し、リキがまだスカッドに加わらないとした場合、中盤は次の7人になります。
やっぱり、ちょっと多いか・・・

ラキティッチ、ブスケツ、アルトゥール、デ・ヨング、アルトゥロ・ビダル、セルジ・ロベルト、アラニャー

ジレンマ

いつ売るべきか、その判断が難しいと常に話されるラキティッチ

絶対なのは、クラブへの貢献度が高いイバン・ラキティッチは表門から送り出さねばならないことです。ここは間違ってはいけない。
そしてそれには、フレンキー・デ・ヨングとの競争・競演を経た来年夏が良いと思います。
契約年数が残り1年となり、移籍金はだいぶ少なくなりますが、そこは諦めようじゃないか。儲けたいことへのジレンマは、それで解消です。

これまで不動のレギュラーだった選手たちの移籍のタイミングは、本当に難しいものです。

ラキティッチを始めとして、ルイス・スアレスジョルディ・アルバセルヒオ・ブスケツジェラール・ピケ、さらにレオ・メッシ・・・
これからは主力たちが次々に「過去は重要だったけれど、今季は分からない」と言われる時がやって来るんですよね。
上手く競争を経ながら、スカッドを入れ替えていけるか。求められるのは、明白で正確なビジョン、そして大胆さ。そんなことをつらつら考える、ラキティッチの件です。

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