最高到達点と考えるバルサの一員となれて誇りに思うと入団会見で語るセントロカンピスタ
レオ・メッシと一緒にプレーしたかったと期待に胸を弾ませる
2020年9月15日(火)、ミラレム・ピアニッチ(30)のバルサ入団プレゼンテーションが行われました。チーム加入はもう2ヶ月半も前に発表されていたので、ようやくの登場。背番号8を引き継いだセントロカンピスタは、笑顔で新たな挑戦への抱負を語っています。
ピッチ上のピアニスト
イタリアのチームに長く在籍しただけあって、スーツの着こなしが決まっているミラレム・ピアニッチ。彼の入団を歓迎するビデオで使われているキャッチフレーズ「MUSIC, PJANIC!」はピッチ上の指揮者である点や字面が似ているから採用されたと思いますが、ユベントスでも似た感じに「IL PIANISTA」って呼ばれてたんですな。
「IL PIANISTA」はピアニストを意味するイタリア語であり、映画『戦場のピアニスト』のイタリアでの題名です。なので、世界最高の舞台であるカンプノウで、彼がどんなリサイタルをするだろうか(SPORT)・・・みたいなことになります。
まあそれはさておき、いまも何食わぬ顔で会長を続けているジュゼップ・マリア・バルトメウとのサイン儀式、ユニフォーム姿に着替えてのグラウンドでのボールタッチ儀式、そして強化技術部長ラモン・プラネスに付き添われての入団会見をこなしたピアニッチ。落ち着いたトーンで話す人です。
背番号は、彼と入れ替わりでユベントスへと移籍したアルトゥール・メロの8番を継承。
ロッカールームはジェラール・ピケとセルヒオ・ブスケツの間になるそうです。
みんなで力を合わせ、成功できると信じている
ボスニア・ヘルツェゴビナ出身で、少年時代に家族が紛争を避けるべくルクセンブルグへと移住、フットボールを始めてからはフランス、そしてイタリアでキャリアを積み重ねてきたミラレム・ピアニッチは、ボスニア語、ルクセンブルグ語、フランス語、イタリア語、さらにドイツ語も話せるマルチリンガルだそうです。
今回の入団会見はイタリア語で話していましたが、冒頭のスピーチはスペイン語を使っていますし、言葉の壁は早々に取り払われることでしょう。セントロカンピスタは言います。
「僕は自分に適応のための時間を設けません。チームメイトたちをピッチで知りたいですし、プレーに信頼を与えたい。ブスケツ、イニエスタ、それにチャビは中盤で見られた最高峰でしたが、今もすばらしい資質の選手はいます。自分に限界は置いていません。新しいリーグなので、どのようにプレーするのか知る必要があります。一日も早くリーガやクラブを理解し適応するようトライしていきます。みんなと成功できると信じています」
自分のフットボールでファンに楽しんでほしい
以下はピアニッチの入団会見におけるコメントのいくつかです。バルセロナとレオ・メッシへの思いが濃縮されているセントロカンピスタ。バルサが夢だった、というのは定番のセリフですが、ピアニッチに関してはガチのようです。
■バルサ入団について
「バルサは子どもの頃からの夢でした。このクラブの一員となるのは並外れたことですし、世界で最も偉大なクラブに自分がいることを誇りに思います。これは自分のキャリアにおける前進であり、偉大なカンペオンたちと共にロッカールームにいるのは挑戦です。自分の経験やフットボールで手助けがしたい。自分のフットボールをするようトライしていきます。ファンに楽しんでもらうことが僕の目標です」
■メッシ残留について
「別のユニフォームを着たメッシ、僕にとってそれはあり得ませんでしたし、すべてが解決されると考えていました。彼とプレーする、それが僕の願いでした」
■コロナウイルス感染による合流遅れ
「ウイルスはどこで感染するのか分かりません。トレーニングはトリノの自宅でしていました。ここに来たかったのですが、ルールを尊重しなければなりませんでした。ここ数日は良いトレーニングができましたし、明日(今日)にはグループに加わる予定です。土曜日の試合(エルチェとの親善試合)に出られるかは見てみましょう。体調は良いです。チームメイトたちとのコミュニケーションのために少しでも早くスペイン語を話したいです」
■バルセロナの思い出
「僕のバルセロナの最初の記憶はカンプノウです。ここ数年、バルセロナのプレーは子どもたちを楽しませてきました。あらゆるタイトルを勝ち取った年を覚えていますし、彼らは信じられないフットボールをしていました。ルイス・エンリケとは(ローマで)とても良い関係でしたよ。1年だけだったのが残念です」
■クーマンについて
「クーマンとは2~3回話をしました。グループ全体でトレーニングできることが楽しみですし、彼がどういうプレーをしたいのか、僕をどう使いたいのかを見ていきましょう。自由に使ってもらえればいいです。監督の考えるポジションで自分のベストを出しますし、適応していきます」
■バルサでメッシとプレーできること
「できれば6年前に来たかったところですが、マーケットはそういうものです。自分はプロフェッショナルで、いくつもの偉大なクラブでプレーをしてきました。そして僕は自分が所属したクラブをリスペクトしています。ただ、自分にとってここは最高到達点なので、幸せです。メッシに起こったことは、外から全部読んでいました。彼のこのクラブでの歴史は、信じられないものでした。彼は偉大なカンペオンであり、勝者です。ここが彼の家だと僕は思っているので、別のユニフォームを着た彼を考えるのは奇妙でした。彼はおそらく全ての時代における最も偉大な選手です。彼と共にトロフィーを勝ち取れるよう頑張っていきます」
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