2022年6月まで待てば、無料でバルサを退団できるエストレーモ
バルセロナはどうにか移籍金を確保したいが、望みは低い
資質だけでいえば、バロンデオロ級。毎試合で先発となって大暴れしてほしい選手。しかしながらウスマン・デンベレのバルサ時代は期待されていたようなものとはならず、気が付けばもう4年目を迎えています。それで気になってくるのが、今季終了時点で残り1年となる契約期間。今、主導権を握っているのはウスマン側です。
バルサでのプレーを望み続けてきた
ネイマールがパリへと去って行った2017年の夏、その代役となることを期待されてバルセロナの門をくぐったのがウスマン・デンベレ(23)でした。バルサとの契約期間は5シーズン、つまり2022年6月30日まで。先発クラスなら3年目あたりで行われる契約延長はなされておらず、あと1年半で満了となります。クラブが焦り始める頃です。
デンベレに関しては、クラブは解決策を模索してきました。
2018年夏は、移籍先を探すように代理人に勧めたけれども残留を選択。2019年夏、契約延長を打診するも交渉には至らず。そして2020年夏、マンチェスター・ユナイテッド行きが濃厚といわれたけれども移籍を拒否。契約更新も拒否。こうなると2021年夏に待っているのはバルサにとって負け確のバトルです。
見た目は、どことなくぼんやりした様子のデンベレですが、バルセロナからの放出圧力に対して頑として「動かない」姿勢を崩さないあたり、なかなかに称えるべきメンタルを備えているように思います。能力と若さへの確固たる自信があるのでしょう。
あるいはカンプノウで成功することへの強い願いか。そういえばメディアであまり語っていないデンベレにつき、真意は分かりません。
怯えるバルサ
放出圧力に動ずることなく、目的を遂行していく意志があるなら、主導権は選手側にやって来ます。そうしてクラブは考え始める。「この選手、2022年6月まで粘って自由移籍するつもりだな・・・」と。
移籍金ゼロでデンベレを獲得できるなら、怪我のリスクがあっても獲得しようとするクラブは多いでしょう。デンベレはフリー移籍のボーナスをもらえる。
トレーニングに真剣に取り組み、成果を出していれば、来季のバルサ監督が誰であれデンベレを使わない手はないわけで、試合に出つつも将来を自分で決められる状況に彼はなるわけです(怪我をしなければ)。
バルサの選択肢
どうせ2022年夏に無料で出て行かれるのであれば、バルサに取れる対抗策は、2021年夏に自由移籍とすることでデンベレの高額給与を節約することくらいです。
今季これから大活躍し、期待されていたような主力となって契約更新が最良のシナリオですが、さて。
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