チームメイトもスタッフもウスマンを気にしている
リーガデビューのジェリー・ミナが物怖じせぬプレーでクレを感心させた一方、その大胆さにおいて不安になったのはウスマン・デンベレのパフォーマンスでした。
ペナルティエリアをがっちり固めるヘタフェの守備網を開くミッションを受け、後半途中からピッチに送り出されたデンベレでしたが(怪我からの復帰戦)、そのプレーには精彩がなく。
反応したグアイタを褒めるべきルイス・スアレスのヘッド弾や、わずかに枠を逸れたミナのヘッドをアシストしたり、わりと良い位置でファールを得たり、ドリブルをトライしたり、24回プレーに関与したりと最悪に悲惨でもなかったのですが・・・
失敗が目立ち
パスを6回失敗したことや、通したパスのうち10本が横方向(メッシ)か後ろ(セルジ・ロベルト)だったこと、ドリブルに2回失敗したことなどが印象を悪くしました。ため息の出るようなパス失敗が何度かありましたし、積極性より消極性が目立ってました。
そんなこんなですから、表情も自信なさげに見えて。
ただポジティブに評価をすれば、あのエリアを閉ざしたヘタフェに対して2度、危険なセンタリングを送り込んでいるのですから、センタリング上げ係としての働きはまずまずと言えるわけです。が・・・
翌日のトレーニングを欠席
紆余曲折があっての入団、“バルサ史上初の1億ユーロルーキー”なるラベルが付いた高額移籍、シーズン序盤での大怪我、4ヶ月間に及んだリハビリ、復帰後の再負傷・・・ 20歳の若者はいま、大きなプレッシャーで苦しんでいると推察できます。
ウスマンはヘタフェ戦翌日、12日(月)のトレーニングを(クラブ発表によれば)胃の痛みで欠席。
ウイルス性なのか、神経性なのかは判別できないのですが、胃が痛いといえばストレスか・・・
そんなデンベレのことをチームメイトやテクニコ、理事たちがとても気にしているとの記事が2月14日のMD(ムンドデポルティボ)紙に載っています。
選手たちはデンベレが元気でいるように彼の周りに集まり、元気づけ、バルベルデらコーチ陣は過度ではなく適度な責任を与えるようにし、といった具合です。
ファーストフードはダメ
で、クラブがどんな配慮をしているかというと、デンベレが快適に暮らせる環境を提供すべく、調理師を一人付けているんだとか。
20歳そこそこでビッグクラブに入団した選手の私生活は、友人が頻繁に訪れてきては、簡単な食事で済ませているところが想像できます。
それではいかんということで、バランスの取れた食事が取れるようにするための料理人と。
さらには警備スタッフをつけ、医療スタッフやトレーナーたちも自宅を訪問して面倒を見ているのだそうで、事実ならホンマに至れり尽くせりの待遇です。
分かるのは、将来を担ってほしい彼を大事に大事にしていること・・・
冒頭でも挙げたように、デンベレはいくつかの決定的なプレーもしているので、焦ることなく少しずつ自信を付けていってほしい。
ドルトムントでドリブル無双してるときのデンベレを知らないのですが、彼はわりと繊細な性格なのか。
パウリーニョとかジェリー・ミナとかのように、ふてぶてしい感じを醸しつつプレーするくらいが好いんですが、そのうち厚かましいウスマンが見れますように。
このニュースのまとめ
- ・ヘタフェ戦では自信なさげだったデンベレ
- ・試合翌日のトレーニングを胃痛で欠席
- ・クラブは食生活改善のために料理人を付けた
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