夏マーケットでの放出候補筆頭だったフランス人セントラル。
会長に面談を申し込み、その場での熱い説明によってチャンスを得たという。
先週メディアに報じられ、ほう･･･と関心を呼んだのが、クラブがロナルド･クーマンに対して契約更新の条件として提示したという、その内容です。結果を出すこと、バルサらしく4-3-3を用いることに加えて、リキ･プッチとサムエル･ウンティティを起用することを求めたというのですが、、愛されリキは分かるとして何故ビッグサムなのか、そこが謎だったのです。
どうやらその答えは、ウンティティ自身による“プレゼンテーション”にある模様です。
コストに見合わない選手
「レオ･メッシは去り、しかしウンティティは残った」
これは2021年夏マーケットが終わりかけ、すったもんだの末にセントラルの残留がほぼ確定した頃にバルサ系メディアでよく目にしたフレーズです。涙。
そのフレーズからも分かるように、バルセロニズモにとってウンティティはお荷物となっています。
かつては“ビッグサム”のニックネームどおりに頼もしいセントラルでしたが、2018年に左膝に怪我を負って以降は長期のリハビリと低調なプレーが続いて早くも3年が経過。
大黒柱メッシを手放さなければならないほどに金庫事情が厳しいFCバルセロナには、契約料とパフォーマンスのバランスがすこぶる悪く、監督が構想外とする第6のセントラルを雇ってはおく余裕はないのです。
移籍金なんて贅沢は言わないので、給料だけでも節約したいー
各種報道によれば、クラブは7月最初にウンティティに対して自由契約の提案も行っています。バルサとしては高額な給料を浮かせられ、選手側には新規で入団交渉するクラブからの契約ボーナスを期待できるメリットがある。
しかしウンティティはそれを断り、2023年6月までの契約を満了したいと主張して今に至りました。そして上記の「メッシは去り、しかしウンティティは残った」よもやよもやです。
では何故、そこまでして放出したかった選手の起用を、クラブはクーマンが契約更新するための条件の一つにしたのでしょうか。プレーさせることで、次のマーケットに向けたデモンストレーションとしたかった？他になにか理由がある？
残留への直談判
9月4日版MDによると、ラポルタがウンティティに関する考えを改めた理由は、8月半ばに行われたという面談にあります。
なんでもウンティティはこの夏、自分がバルサでプレーするに足る選手であることを示そうとしていました。個人でフィジカルトレーナーや物理療法士を雇い、フィジカルを向上させた。ウンティティRE：ver2021。なのにクラブは自分を売ろうとする姿勢を崩そうとしない･･･
そこでウンティティはクラブに対し、自分の考えを説明するための面談の場を要求したといいます。
おう、それは互いに腹を割って話すにはいい機会じゃないか。返り討ちにしてやろうと目論んだかどうかは知りませんが、クラブからは会長のラポルタを筆頭に、副会長のラファ･ユステ、そしてフットボールディレクターのマテウ･アレマニーが出席しています。ガチメンバーであり、選手への敬意もある顔ぶれ。
MD曰く、面談は激しく緊張感ある中で行われました。まず攻勢に出たのはラポルタです。
キミは先発選手となるためのコンディションを失い、2018年からすごく少ししか試合に出ていないにもかかわらず、クラブに残りたがっている。監督が構想外にしていると知っているのにだ。分かっているのか？
しかしウンティティは強い気持ちを持った人です。多少の圧迫には屈しません。
いやプレジ、僕にも説明をさせてほしい。僕の怪我に対し、クラブの医療部は適切な治療方針を見つけられなかったじゃないですか。医療部が僕に勧めた軟骨の手術はリスクがあったし、僕はそれを望まなかった。だから僕は自分の責任で適切な治療法を探さねばならず、最近は高名なる専門医（クガット医師）が膝は改善したと保証してくれている･･･
ウンティティの熱い説明に、ラポルタたちは注意深く耳を傾けたそうです。そして彼の説明が終わった時、ラポルタは、分かったキミの言葉を信じよう、確かにキミはチャンスを得るだけの価値はあるし、おそらくキミが辛い時にクラブは必要な注意を払っていなかったんだろう。
その会長の言葉にウンティティの涙腺は破れ、涙をこぼす彼を会長は抱擁、、クーマンとも話しておくと告げた、、、みたいな話です。ラポルタは割と情にもろいタイプ？
いずれにせよ、この話が事実であろうとなかろうと、ここからはウンティティ自身の勝負となります。彼のことを好んでいないテクニコを納得させるプレーを、日々のトレーニングで示せるかどうか。試合に起用された時、皆が納得するパフォーマンスを披露できるか。
監督としては会長から選手起用について口出しされるのはイヤでしょうから、上層部からの“提言”は逆効果かもしれません。でもたとえ序列が6番目のセントラルであっても、長いシーズンではきっと何度かチャンスは来る。そこでどうか、です。
あと余計なお世話だろうけれど、“カンプノウ許し”を得るには、減給にも積極的であったほうがいいと思うヨ。
コメント
念の為補足で、ラポルタはクーマンにプッチ、ウムティティの起用を要望したことはないと発言し、噂を否定しました
ウムティティの問題は、能力だけの問題じゃないんですよね。
給料が能力とチームへの貢献に見合ってないんです。
ウムティティの自己分析の結果はともかくとして、少なくとも周囲全てがそう見ています。
なのでチームに残りたいと主張するなら、まず減給をする事からです。
それで始めて周囲が納得するチャンスが与えられると考えるべきでしょう。
それをせずに、自分は給料に値すると主張しても、昨シーズンの結果は全くそれを見せていませんので、既に時間切れです。
ラポルタは、現状でのウムティティの減給も売却も諦めてるいるのでしょう。
ここまで周囲を見ずに自分だけの理屈で動かれると、契約がそうなってる以上どうにもなりません。
せめてウムティティにはモチベ高く挑んでもらうために、まあ会見は流したんでしょうね。
ある程度の出場機会がないと、マーケットにも出すに出せません。
しかしこう言っておけば、ここまで言ったウムティティが結果を出したならそれで良し、もし結果が出なくても、我々は君にチャンスを与えたがそれを君は生かせなかったという言い方で、冬の市場で売却減給に繋げる説得もできます。
ウムティティが本当に調子を取り戻したいなら、バルサを離れて継続的に試合に出れる環境に身を置くべきです。レンタルの道もあるのですから。
バルサではウムティティはＣＢの6番手以下でしかなく、マーケットを意識した出場以外はあり得ないでしょう。
結局は、給料をそのまま貰いたい、バルサでそのままプレーしたいという話です。
ラポルタも、ウムティティに対しては明確な意思を突きつけていて、ウムティティがそれを跳ね除けている格好です。
その理由が、自分はまだやれるという事であれば、折れるまでやらせるしかない。
徹底したプレッシャーを与えつつ、重要ではない場面でだけプレーさせる感じになるのでしょう。
周囲全て敵となり得る以上、それは相当に苦しい道です。
それでも全てを跳ね除けて、ビッグサムが復活できるのか。
正直無理だと思いますが、見守るしかありません。
バルセロナそんな甘くないと思います。取り合えず試合に出して放出。デンベレも更新して放出でしょ。最近バルサはペドリやデミルを初め毎年10代の期待の新星を獲得してます。これからも毎年。もはや下から突き上げられて今までのように不良債権選手はクラブにいれないでしょ。そういえばムココは17歳になったらプロ契約できますね。メインスポンサーも変わるみたいなので新生バルサには頑張ってほしいです。
もうどちらにしても移籍市場はもう閉じてしまい、Umtitiは残留した。
この先、本当に出番が回ってくるかは知りませんが、面談したことで会長やその周りを納得させることができてもクラの気持ちはそれで動くことはないでしょう。
ウォームアップ始めただけで浴びせられていたブーイングが声援に変わるわけはありません。納得させるならパフォーマンスで示すのみです。
正直、膝が完治して全力のプレーであの反応速度なら落ちぶれたと思いますが… まぁグダグダ言っても残ってしまったのですからどうしようもない。
見違える程のパフォーマンスなら賞賛されますし、低調なままなら賊軍の汚名を背負わされても文句は言えません。
結局のところどう転ぶのも彼自身のパフォーマンスが結果を左右するでしょうから、成り行きを見届けたいと思います。
ムンド・デポルティーボが流したことを考えるとラポルタ側かウンティティ側がこの話を流すよう頼んだと考えるのが自然ですね。
今の給料のままだと試合で活躍しても引き取り手はいないので、減給を受け入れない限りベンチ入りさせるべきではないです。ホームなのにブーイングされる現状は他の選手にも悪影響を与えかねないですし…
なかなか興味深い話ですね。
ピケも擁護？していたし、なにわともあれ残ったんだし、しっかりプレーしてほしいですね。
次の契約更新あれば適切な金額で。。。