ライバルと観客に対し敬意を示した、と監督。
ペドロ、ネイマールらのゴールによって3-0で快勝したカルタヘナとのコパ1/16ファイナル第2戦。試合終了後の記者会見でヘラルド・マルティーノ監督が強調したのは、選手たちの試合に対する姿勢でした。カルタゴノバでの第1戦に1-4で先勝していたため、ゆる~くプレーをしてなんとなく終わっても結果上は問題のなかったであろう試合。けれども指揮官はトップチーム選手だけで招集リストを組み、選手たちもサボることなく真摯にプレーした。そこがタタさんが一番嬉しかったポイントです。
第3回ソシオ連帯フェスタ
「この試合で最も好ましかったのは、チームが真剣にプレーをしたことだよ。おそらく、ボール回しの点では私たちは良くなかった。けれども基本的に良い試合だったと思うし、堅実に正しくプレーをしていたと思う。私たちは対戦相手と、試合を観に来てくれた人たちに敬意を示したんだ」
とゲームを総括した監督。一般的にはスルーされていますが、このカルタヘナ戦はバルサとしましてはちょっとした特別な意味合いを持っていました。クラブはこの試合を“la Fiesta del Socio Solidario”との位置付けにしていまして、直訳するとソシオ連帯(団結)フェスタ、みたいな感じになります。スタジアムに指定席を持っているソシオがその座席を無料で提供し、州政府や市役所、赤十字社などと連携している市民団体に配られる。そして普段スタジアムに観戦に来る可能性の無い人たち(疾患のある人たち?)がバルサを楽しむ、という趣旨です。
3回目の開催となる今年は47,280人の観客のうち、33,125人がこのキャンペーンによって観戦が実現した人たちで、いわば、関係する人々みんなにとってプラスとなる試みです。
ちなみに座席を解放したソシオには、抽選でパルコ観戦にご招待との特典もあり、10人がVIP席からこのカルタヘナ戦を堪能。さらにその中の1人であるモンセラット・アクーニャさんは試合前、選手全員のサイン入りユニフォームをプレゼントされています。
そういう背景もありましたから、このカルタヘナ戦は真剣にプレーすることに大きな意義があった。バルサってやっぱり好いクラブだよね、と思えます。
ネイマールはバケーションへ
話題をマルティーノ監督のコメントへと戻しますと、この“カンテラーノ祭り”となっていても不思議ではなかった試合にバルサBの選手たちを全く招集しなかった理由について、彼はこう説明しました。「ソングやセルジ・ロベルト、テージョ、アドリアーノといった選手たちは、90分間プレーする必要があると思ったんだ。ネイマールも日曜日の試合には出ないのでフル出場したよ」
そのネイマール・ジュニアは、チームメイトたちより一足早く、この木曜からブラジルに帰国してのクリスマス休暇に入るとミスターは明かしています。彼は先週末のビジャレアル戦でカードをもらい、累積警告で出場停止となったのがその理由です。「彼はコンフェデレーションズ杯から休暇がなかったからね。もし1日でも多く休みを与えられるのなら、そうするよ。彼は10日間の休日を手にすることになる」
ペドロ・ロドリゲスは今回も結果を残しました。「出番の多くない選手たちについて、私のコメントは同じだよ。ペドロに先発を勝ち取る必要はない。彼はワールドカップとユーロのチャンピオンであり、バルサでも多くのことを成してきた選手だ。とはいえ私はメッシやネイマール、アレクシス、テージョら多くのデランテロを抱えていて、リストから外すのにものすごく苦労するんだ。ペドロのフォームは非常に良いし、ゴール前でも正確。チームにものすごく多くのことを与えてくれているよ」
メッシが2日に戻っていることを期待
そしてアルゼンチンでリハビリ中のメッシとクリスマス休暇については、「メッシは今日、2回のトレーニングを行っている。スペインに住んでいる選手たちは、30日の午後に合流する予定だ。カタルーニャ選抜の試合に出る選手たちは、30日の午前にトレーニングをする。外国人選手は(バルセロナに残る)アドリアーノとジョナタンを除けば1月2日の午前に合流だ。1日は練習をせず、2日にダブルセッション。そこにビクトルとメッシがいることを期待してるよ。レオの元には今日プルーナ医師とペペ・コスタ、スビが向かっている」と説明した監督。
彼はまたチーム状態に関し、「私たちのレベルがこれからもっと良くなっていくことを期待してるよ。向上する余地があると考えるのが好きなんだ」と語っています。
【FCバルセロナ 3-0 カルタヘナのマッチレポートはこちら】
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