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ルーチョ 「我が人生でメッシの如き選手は見たことなし」

全体としては自分たちが上回っていた、と分析。

この勝利で私たちの傷が閉じたとは思っていないよ。何故ならば、私たちは傷ついていないからだ」と語ったのは、アムステルダム・アレナでの試合をチームが無事0-2で終えたことを見届けた後のルイス・エンリケです。この飄々とした強がり感がルーチョらしいわけですが、リーガ連敗によってバルサが打撲傷程度を負っていたのは間違いなく。ポテンシャルでは大きな差のあるアヤックスが相手とはいえ、そして前半の転がりようでは火傷していた可能性もあったとはいえ、敵地で勝点3を確保し、1/8ファイナルへの切符を押さえたのは前向きなことです。正直なところ、ホッとひと息ではないでしょうか。

ちなみに傷云々に関してましては、監督はこんなふうに付け加えています。「どの試合の後でもかすり傷は負うものだけれど、私たちはチームを向上させ、エラーを修正することに集中している。シーズンの間には、こういう瞬間が再び訪れるであろうことも知っている

後半は修正が効いた

この水曜日の試合後、カナル・プルスの立ち取材やプレスルームでの一問一答でルイス・エンリケが称えたのは、いつもと同じく選手たちの姿勢でした。「改善可能な局面は幾つかあったけれど、試合には満足してるよ。全てを賭けてプレーしてきたライバルを相手に、チームの姿勢はすばらしかった」

後半はメッシを右に移し、ルイス・スアレスを中央に置いた戦術修正に関しては、「チームには異なったポジションに適応できる選手たちがいるからね。攻撃においては、変更はあまりない。違いはボールを取り戻すためのポジションだ。私たちはプレーにバリエーションを持とうと試みている。アヤックスは最後までへこたれなかったけれど、全般的には私たちが相手を上回っていた」と説明したバルサ監督。前半の苦戦については、次のような見解を述べています。

「今回のアヤックスのように、相手チームに支配されることは時々あるさ。後半は私たちの連係とプレッシングが向上し、相手にプレーをさせなかった。私たちの長所がより多く見られていた。私たちにとって重要なのは、自分たちのゴールから出来るだけ遠い場所でボールを奪うことだ。前半はそれが出来ていなかったね」

2試合を残してグループステージ突破

パリではPSGがAPOELに勝利したため(1-0)、彼らとともにバルサの1/8ファイナル進出が数字的に確定しました。「2節を残して勝ち抜けられるのは大きいね。シーズン開幕からの選手たちの姿勢と振る舞いを私は評価しているけれど、それで自己批判が免除されることはない。改善しなければならない点は複数ある、それは明らかなんだ」

2ゴールで試合を決め、ラウール・ゴンサレスの持つチャンピオンズ歴代最多得点記録(71)に並んだリオネル・メッシに関しては、「私がこれまでの人生で見た最高の選手」と称賛したルイス・エンリケ。セルタ戦では招集外、今回もベンチを温めたジェラール・ピケ(エスパニョールとのスーペルコパ・カタルーニャにてベンチでスマホをいじっている姿を映された)については、「私は誰を罰する必要もない。選手たちに求めているのは全力を尽くすことで、彼らの姿勢に対して一切の不満はないよ」とのことです。

メッシ活躍→バルサ勝利

FCバルセロナが0-2で勝利し、勝点3を持ち帰ったアヤックス・アムステルダム戦における一番の主役がレオ・メッシであることは間違いありません。リーガではテルモ・サーラの記録を前に足踏みをしているギガクラックでしたが、チャンピオンズではきっちりと2ゴールを決めてラウール・ゴンサレスの記録(大会歴代最多得点71)に並び、チームの勝利に大貢献。これによってチームと彼の運気も好転し、リーガでもまた新記録達成!のニュースでクレを喜ばせてくれると期待します。良くも悪くも、レオの影響は絶大。

その他の助演男優たちでは、マルク・バルトラテル・ステーゲンのプレーが好印象を残しました。雑音だらけでパフォーマンスも自信なさげなピケに代わってセントラルで起用された若者は、マスチェラーノとのコンビが今季初めてで、かつチーム全体として良くなかったことで序盤は苦しみましたが、自らのプレーでメッシの先制点をアシストして以降は安定。バルトラのガッツあるところが大好きなので、ルーチョには彼をたくさん使っていってほしいです。

マルクアンドレ・テル・ステーゲンも良い働きを見せました。前半のピンチを事もなげにセーブした場面もそうでしたが、目を引いたのはロングキックが前方の選手たちに好い具合に届いていた点。アヤックス選手が圧力をかけても慌てず処理して足元の技術を証明してましたし、なにかと疑問の多いスビの選手選びも、テル・ステーゲンに関しては大正解となりそうです。ちなみにUEFA.COM調べでは、テル・ステーゲンはこの試合で28本のパスを繰り出し、26本で成功(93%)させています。チャンピオンズ限定起用という難しい状況のなかで、成長していると感じられる若きポルテーロに拍手。

あとは、後半はチャビ・エルナンデスがさすがの存在感でした。いつまでも彼に頼るわけにはいかないバルサとはいえ、まだまだチームにはチャビが必要だなぁ~と、ひしと感じる次第で。新システムを打ち出しては元に戻るウインドウズOSのような・・・?こちらのジレンマは簡単に解決できそうにありません。

 

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