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アルベス、残留宣言を避けるも…

今年のバルサは1000点だったとラテラル。

前夜の二冠フィエスタのスピーチでバルセロニスタを盛り上げたダニ・アルベスが24日(火)、カンプノウのパルコ内部で行われた慈善活動のプレゼンテーションに参加しました。ダークグレーのスーツに黒ネクタイ、黒縁メガネの井出達でこの会見に出席したラテラルは、前夜の祭りとは違って真剣な口調で報道陣の質問に応じていましたが、そこはアルベス。メディアが食いつくフレーズを幾つも出していまして、うち「将来のことは分からない」との一節をバルセロナのスポーツ紙が揃って取り上げています。

C型肝炎治療キャンペーン大使

今回ダニ・アルベスが記者会見に出席したのは、低コストの治療で世界からC型肝炎を無くそうというキャンペーン "Tour n’ Cure"の大使に彼が就任したからです。このキャンペーンでは合計1,000治療がC型肝炎患者に提供されるとのこと(内訳はブラジル500、スペイン250、ボリビア250)。3つの国の一つにボリビアを選んだ理由についてアルベスは「世界や南米から忘れられた国だから。アメリカ人やヨーロッパ人の人生も、ボリビア人の人生も同じ価値がある」と説明しています。

大使を引き受けたことに関し、ダニはこう言いました。「僕らは今日、大きな一歩を踏み出した。僕は人生における大きな一歩を踏み出したんだ。僕は常々、誰かを助けられる人間になることを夢見ていた。だからこれは僕らにとって重要な一歩だと思う。自分は恵まれているし、この偉大なツアーの一員になったことを誇りに感じているよ」

「一つの命を救う時、それはただ命を救うだけじゃなく、愛される存在を救うことになる。そして彼らは僕のことを忘れたりはしないだろう。もし僕らが目指している場所へと到達すれば、僕は彼らの人生にひとつの遺産を残すことになる。それによって僕は、今よりももっと幸せを感じていることだろう」

「僕らは命(人生)を救い、そして世界を変えたいんだ。世界全体を変えるのが難しいことは分かっているけれど、少なくともそのほんの一部は変えていくよ」

チャンピオンズはアトレティコ優勝を希望

C型肝炎撲滅キャンペーンについての説明をした後、ダニ・アルベスはフットボルに関するあれこれについてもコメントをしています。その中でいくつか、主だったところを取り出して見ますと次のような感じです。

バルサのシーズンはマドリーがチャンピオンズを獲るか否かに懸かっている?
「ファンにとってはそうだと思うけど、僕らにとってはNOだよ。僕らの価値はそういったものの上にあるし、マドリーとアトレティコが争うタイトルはまだバルサの所有物なんだ。もし望むなら、試合終了の笛が吹かれるまで僕らは騒ぐことも出来る。でもファンには苦しまないでほしいね。まるでマドリーがチャンピオンズに優勝したような雰囲気だけど、アトレティコは敬意に相応しいチームだ。すばらしい試合が見れることを期待してるよ。バルサが世界最高だってことに変化はないけれどね。僕らは誰も達成できなかったことを達成したんだ」

僕としてはアトレティコが優勝すれば良いと思ってるよ。でもそれはマドリーに負けてほしいからじゃない。そりゃマドリーに勝ってほしくはないけれど、アトレティコはこのレベルのタイトルに相応しいチームだから、彼らに勝ってほしいんだ。マドリーはもうたくさんチャンピオンズを持ってるしね。ここ数年の努力に相応しい賞をアトレティコに手にしてほしい

女装カツラ
「昨日もう一回やってやろうと考えてたんだけど、時間がなくてね(笑)。何も変わりはないよ。僕らは職業に立ち向かうような真剣さで人生に立ち向かうことは出来ない。僕はすごく働いているから、その献身にはみんな喜んでいると思う。でも僕の人生は喜びに満ちているから、人生を辛いものとするのに慣れている人たちとはぶつかるんだろうね。哲学が違うんだ。僕はその人のありのままに敬意を持つけれど、ありのままの僕に彼らは敬意は持ってくれない。でも僕の価値はひとつの動画には収まらないさ。理解されるのは難しいだろうけどね」

今季のバルサの点数
「僕なら10点満点、あるいは1000点を付けるね。単純にそれだけ大きなことをこのチームは成し遂げたし、これからも達成し続けていくだろう。僕らはペップと一緒に偉大なことを成し、人々はもう同じことはないだろうと考えたけれど、僕らは再びそれをやってのけた。僕らはこの8年間で21か22のタイトルを獲得している。それでもチームは歴史を作り続けたいと意欲を持っているし、そういう意欲があるなら、優勝しようが負けようが同じだよ。だから僕はこのチームに1000点を付ける。ファンにはチャンピオンズに執着しないでほしい。新しい王者が生まれるまで、カンペオンはバルサだ」

ネイマールはマドリーへ行く?
「結果は出てると思う。僕がネイマールと話し、彼がここへ来るようにささやかながら協力した時、僕らは夢を叶えようと語り合ったんだ。ネイマールはチームメイトとクラブを間違えなかった。彼はここで幸せにしている。あとはクラブが彼が残留を決断するよう気を配ることだね」「僕に彼の運命を予言することは出来ない。でも彼はここで幸せにしているし、それで十分だと僕は思うよ」

足底筋膜炎
6ヶ月前から痛みがある。不快だけれど、プレーが出来ないって程じゃないよ。治療をして、プレーをして、治療をして、プレーをして、だね。痛みは強いとはいえ、プレー出来ないほどじゃない。試合に出た後は2日間こわばっているんだ。それで回復はゆっくりになっている」「代表チームとは話をした。彼らは合流が少し遅れることを理解してくれたよ。バルセロナには良い治療法があってね、100%になってから代表の手助けに行くさ」

今を生きるアルベス

今回の記者会見の中で、バルセロナのスポーツ紙が強く反応したのが、ダニ・アルベス自身の将来についてのコメントでした。バルサ残留を約束できますか、と訊ねられて、明日のことは誰にも分からない、と答えたことが“去就は不確かである!”と捉えられたのですが、文脈からすると特に騒ぐことはないように感じます。

「人生において、ただ一つ僕が信じているのは自分の可能性なんだ。自分が残留するもしないも、約束することは出来ないよ。だって僕はキャリアの全てで残留か否かで戦っているからね。僕はその日その日を生きていて、明日は存在していない。あるのは今日だけ。心配事はそこに無いんだ。僕は完璧な人間ではないから、最高の日もあれば、最低の日もある。努めているのは働き者であること、努力によって物事を成し遂げたと見なされることだよ。そして最終的にはいつも、勝っているのは僕だ」

僕はバルサの人間だから、いつもここで幸せでいるだろう。僕はこのクラブに心を奪われているしね。でも将来のことは、誰にも分からない。去年クラブが僕と契約したのは、僕を放出するためのようにも見えたけれど、僕は再び成功の一年を満喫したわけで。それだけだよ」

どうでしょう。ダニ・アルベスはまた、ポジション争いについてこんなふうに語っています。「自分が不動の先発メンバーだと感じたことはなかった。僕はいつだってポジションの一番手になろうとトライしてきたよ。それは誰かが自分より多くプレーするのはイヤだからだ。今年は僕を疑問視する声もあったけど、僕はいつも(プレーで)返答している。彼ら(批判者)は僕を愛しすぎてるように思えるね、、まあ僕は仕事に愛着を持っているし、最後はいつも僕がプレーすることになっている。チームスポーツにおいて各自に求められるのは、出場する時にはベストを出すこと、出場しない時はチームメイトに敬意を払うことだ。良いチームメイトがいて、僕は幸せだよ」

 

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