監督の求めるスカッド軽量化に着手
FCバルセロナがスカッド軽量化作戦を進めているようです。現在、バルサのトップチームには24選手が所属していますが、監督に戦力として計算されてないであろう選手が何人かいる。バルベルデはスカッドを軽くすることを望んでいて、クラブがその要望に応じるべく作業に着手したとSPORTが伝えています。
良いオファーがあれば移籍推薦
今回SPORTが「バルサが移籍先探しを勧めた」と報じる3選手は、アレイシ・ビダル、アルダ・トゥラン、トーマス・ベルマーレンです。おや、パコ・アルカセルが消えている。パコは起用する機会こそないですが、ルイス・スアレスの代役候補は今のところ彼だけなので、ホセ・アルナイスでいけると目処がつくまでは残留になるでしょう。
そのアルカセルの代わり?に入ったのが、突然の身体トラブル(バルベルデ曰く、昨季痛めた足首痛の再発)でリハビリ室通いとなっているアレイシ・ビダルです。
彼ら3人に対し、バルセロナは各自の状況を伝え、オファーを探してきて良いものがあれば1月に移籍OK、との通達を出したようです。どの程度の条件を指示したのかは分かりませんが、クラブに入る移籍金収入よりもスカッド軽量化を優先した印象です。
状況はそれぞれに異なる
このクラブの動きに対し、選手側はそれぞれに異なる反応をした、とSPORTは伝えます。
■アレイシ・ビダルの場合:チーム内での重要性を失っており、バルサは彼に別の働き口を見つける時が来たと考えている。1,000万ユーロ近いオファーが届けば、残り2年半の年俸が節約できるだろう。バルサは移籍の実現を期待。
■トーマス・ベルマーレンの場合:監督は彼の能力に不満はないが、怪我によってあまり起用できないかもしれない。移籍を強制することはないものの、止めることもないだろう。給与を負担するクラブがあれば、期限付き移籍もある。
■アルダ・トゥランの場合:クラブは移籍を急かしているが、選手としてはあまり退団の意思はない。中国からのメガオファーも届きそうになく、居座ることになるかもしれない。
この種のニュースが出てくるたびに、アルダの状況に泣けてきます。イニエスタの代役を期待されたトルコの魔術師の姿はもうどこにもなく、ネイマールの代役を務めた2016年夏の面影もない。謎の怪我によってトレーニング姿もあまり見かけない。このままだと来季は背番号のない選手に、なんてことも起こりそうで怖いです。
コメント
半年待って入団してくれたアルダとアレイシが、結局大きなインパクトを残せず退団というのは哀しい話ですね。
また、マルロンの件然り、最近ラ・マシアの重要性が軽視されているのが痛い話です。バルベルデ監督はカンテラへの理解があるとはいえ、まだまだ積極的に登用しているという印象は受けません。
外部からの補強に頼り目先の利益にこだわるのではなく、例えチームが数年低迷してでもラ・マシアの才能に信頼してほしいところです。現在のペップの遺産(メッシ、イニエスタ、ピケなど)を切り崩す時代はいつ終わるのでしょうね。