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“狩って狩られる”ネイマール

 

ファール数、非ファール数ともに、コンフェデ杯前半ナンバーワン。

現在ブラジルにて開催中のコンフェデレーションズカップ。いよいよ26日(水)からは準決勝が始まるわけですが、FIFAが出した発表によりますと、ネイマールはグループリーグにおいて最もファールを犯し(13回)、かつ最もファールを受けた(18回)選手なんだそうです。被ファール数は、さもありなん、というところですが、ファール数が最多なのは少々意外。それすなわちネイマールがせっせと守備を行い、汗を流している証明でして、ティトチームにおいてもタフなプレッシングで貢献してくれるであろうことが期待できます。彼がクレの評価を上げているのは、むしろそちらです。

 

バルサで成功するためのプレッシング

日本、メキシコ、イタリアとのグループリーグで3試合連続ゴールを決め、ブラジルやバルサのファンに大きな喜びを提供しているネイマール・ダ・シルバ。しかしながらあちらのメディアやファンが驚いているのは、彼がピッチ上で示している献身的な姿勢、労力を厭わないプレーなんだそうです。25日付のSPORT紙によりますと、ネイマールは欧州(バルサ)での挑戦を開始すると決意してから、せっせと戦術の研究を行ってきた。少しでも早くバルセロナにフィットするために、ティトの用いる戦術を勉強してきたというのです。

彼の口から語られたわけではないので、真実かどうかはとりあえず不明として、クラックはボールロスト時の前線でのプレッシングこそがバルサで栄冠を手にするための大きなカギとなるとなると承知していて、それを実行するための努力を為してきたらしく。ここまでのコンフェデ杯でのネイマールの働きを見れば、前線でのプレッシングは大丈夫か?との問いには、“きっと大丈夫!”との答えが出されたと考えて良さそうです。

ボールを持つや相手守備陣へと勇敢に勝負を仕掛け、上手くいけばそのまま陣形を破壊。もし網に引っかかれば休むことなくプレッシングを開始し、相手の攻撃を遅らせるだけでなく、必要とあらば戦術的ファールも行なう。自分の足元にボールがあるなしに関わらない献身的な姿勢が、これまでのブラジリアンクラックたちとは違っているネイマールであります。その方向でメガクラックへとなっていくことに、大いに期待!

 

1対1を仕掛けるために被ファールも多い

一方、冷や冷やするのは彼が最も多くのファールを受けている点です(18回。彼に次ぐのは17回のバロテッリ)。ボールを受けるや屈強なるデフェンサたちを相手に、怖気づくことなく積極的に1対1を仕掛けるネイマールですから、必然的にファールを受ける回数も多くなります。ポゼッションを重視するラ・ロハとは異なり、よりダイレクトにゴールを目指すスコラーリチームゆえ、彼が“狩られる”頻度も増えているようです。

またSPORT紙は、彼が細身のデランテロである点も、被ファール数が増加する要因だとしています。ガタイの良さで上回る守備者にがつんとタックルを食らった時、体格のハンデを埋めるために飛んでおくのもひとつの戦略。試合のたびに彼は痛そうにピッチに転がるので、観る者としてはハラハラなんですが。そして勿論、そういう選手には悪意のあるメディアによって“ダイブ男”のレッテルも貼られます。スペインでもアチラ方面からいろいろ言われることでしょう。

コンフェデ杯準決勝ウルグアイ対ブラジルを前に、カタルーニャのメディアが心配しているのは、ラフさで定評のあるウルグアイ守備陣のネイマールへの過激タックルです。ギリギリのラインで潰しにかかろうとするであろうデフェンサを前に、ブラジルのクラックがどう対処していくか。しかしながらネイマールを倒すことはフリーキックのチャンスを提供することになるので、守備陣も難しいところでしょう。「ネイマールは予測できない選手で、スピードがあってドリブルに優れ、得点力も高い・・・ 彼があまり倒れないことを期待してるよ。試合はデフェンサにとってかなり激しいものになるだろう」。これはアトレチコのウルグアイ人、ゴディンの言葉です。

 

コメント

  1. Albisa より:

    ネイマールに期待ですね♪

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