教訓のスーペルコパ

 

クラシコでのエラーは高くつく。

シーズン開幕から公式戦3試合で勝ちがなく、怪しげな風向きとなっていたモウマドリーに是非一撃を!とクレの意気込んでいたスーペルコパでありましたが、ふたを開ければビックリするような二つのエラーで自滅したティトバルサ。今回のブエルタのみならず、先週のイダでもバルサは寛大なるプレゼントをしていたわけで、なんともスッキリしない敗北&タイトル逃しです。10人で45分間プレーした後半に盛り返せたことはポジティブなので、あとは今後どれだけ教訓を活かせるかとなります。

 

「このチームを誇りに思う」

監督のタイプにもよるでしょうが、褒めるべき点があっての黒星の場合、試合後の会見ではミスターはチームの不出来を叱責するのではなく、良かったところを称えていくことになります。このスーペルコパでの後半はチームがリアクションを示したので、ティト・ビラノバはマドリーの優勝を祝福した後、やや大げさとも思える表現でチームを褒めました。「序盤は私たちが中盤でボールを失ったことで、マドリーがチャンスを作っていた。それは事実だよ。けれども私がこの何年かで選手たちを誇りに思ったことが何度かあるとするなら、そのひとつが今日なんだ。後半の私たちは、10人で5回の決定機を作り出した。この後半のプレーは誇りだ」

このように敗れると、精神的なダメージになるのでは?という問いには、「それはないよ。勝ちたくはあったけれども、試合前に私が言ったように、これでシーズンが決まることはないんだ。5月まで先は長いし、日曜日にはリーガの試合が待っている」と言い切る監督。彼はこの残念な敗北を、次のように分析しています。

「私たちは後半、体力的に良くはない状態の中、10人で攻撃に出た。試合の立ち上がりはボールをキープしていたけれど、それを失って背後を取られ、相手に2ゴールを決められた。少ないチャンスでマドリーがゴールできるのは分かっていることだ。彼らが私たちを上回っていたとは思わないし、私たちに緊張感がなかったわけでもない。修正すべきことはあるけれど、私はポジティブだったこと、後半の出来を持ち帰りたい」

実際、マドリーのゴレアーダもあった試合でしたが、ボコられることを怖れた瞬間はありましたか?という質問に対し、ミスターはこう答えました。「2点をリードされて、10人になったとしても、こちらは守っていくようなチームではないからね。相手にチャンスを作られることは分かっているわけで、だから私は選手たちにもう少しひとつになるように言ったんだ」

そして。「(マドリーが最初から攻勢に出たことに)驚きはしなかった。彼らが早い時間帯で得点しようと狙ってくるのは分かっていたし、結果を手にし、私たちが10人になったことで、彼らは事がより簡単になったね。残り時間はまだたくさんあり、私たちは耐えなければならなかった。他のチームであれば10人になれば守りに入るけれど、私たちにはそういうプレーはできない」

 

守備のカオスで敗北

1-0のゴールを決めたイグアインが、「バルサが今日みたいにボールを失うなんて、滅多にあることじゃない」と言ったこの試合。前半30分までの出来栄えは、それはもうテレビを消したくなるほどのものでした。カンプノウのイダでのエラーは、言うならばビクトルがたまに仕出かすポカだったわけですが、このブエルタの2失点はロングパスで背後をぽんぽんと取られ、幾つかの決定機を決められたというもの。チャビはゲーム後、「まず最初に、僕らにはダニの(ウォームアップ中の)怪我という悪い知らせがあった。ジョルディ・アルバはアップなしにピッチに出ることになったんや。これは言い訳やないけれど、僕らはちょっとばかりよそよそしく試合に入り、それが高くついた」と振り返ったのですが、ダニの不在がカオスを呼んだという感じでした。

なにが悔しいって、前半のシュート数がマドリーの11本に対して、バルサが2本だったことです。これはもう、衝撃的といってもいい数字。白組の攻撃はことごとく危険で、ティトチームの攻撃はまったく得点の匂いがしませんでした。そんななかで2-1でハーフタイムを迎えられたことは、もう上出来というところです。逆パターンは何度も経験してきたクレですが、こんなのは久しく記憶にありません。

手負いのモウチームが激しくきたのとは対照的に、ゆるゆるで迫力もなく、遅く、どうしちゃったの?というプレーだった前半の中盤。ティト・ビラノバはハーフタイムに修正を施し、チームはようやく幾分立ち直ったわけですが、タイトルの懸かったクラシコにふわふわと入った代償は高くつきました。ダニの突然の欠場、カピタンの不在による一時的な不出来ならまだ良いのですが、そうでないなら心配です。

ということで、昨年のコパ準決勝セカンドレグに続いて、雲行きの怪しくなっていたマドリーに追い討ちをかけるというミッションは失敗の巻。白組さんに再び自信と手応えを注入した点で、とっても残念で痛い敗北となったのでありました。ポジティブに考えるなら、今はまだシーズン開始直後なので、修正する時間はたっぷりある!ここで負けておいて良かった!というところか。5月にでっかく笑えるよう、テクニコさんたち、課題の解決ヨロシクってことで。

お、そうそう。これがバルサデビューとなったアレックス・ソングは1つのミスもなくパスを回し、メッシにも1つ好いラストパスを出しました。期待できそうな感じなので、たくさんの幸運あれ!

 

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