アトレチコ戦で負傷して以降、地道にコンディションを上げてきた。
バレンシア戦の後半にダメダメなプレーをし、黒星を喫した時にはイヤ~な空気の漂ったバルサ周辺でしたが、あれから2週間あまりでその雰囲気はがらりと変わりました。この変化の主な理由は、クラックたちの復調によるところが大きく。とりわけアンドレス・イニエスタの復活はチームにダイナミズムと自信を与え、タタさんも「イニエスタが良いプレーをすれば、チームは別物になる」というほど。ドンとレオ、そしてネイの復調は、クレの希望の光りです。
2月中旬に100%に戻ることを目指した
さてそのアンドレス・イニエスタですが、彼がフォームを取り戻すに至るまでには、彼とトレーナーたちの大きな努力がありました。SPORT紙が伝えるところによりますと、この1ヶ月間、ドンは復活用スペシャルプランによってコンディションを整えてきたのだそうです。きっかけはアトレチコ戦にてヒザを打撲したこと。一時停止を余儀なくされたことを利用し、イニエスタとフィジオたちは特別メニューによるリハビリを開始しました。
ビセンテ・カルデロンで左ヒザを痛めた時(1月11日)、復帰にはそう時間を要さないだろうと見られていました。しかし実際に彼がピッチへと戻ってきたのは2週間半後、1月29日のレバンテ戦。さらにプレーを再開してからも、タタの起用法は慎重なものでした。ようやく先発フル出場を果たしたのは、あの豪雨のセビージャ戦(2月9日)。つまりは打撲傷から約1ヵ月後のことです。
この間、イニエスタは打撲傷をただ治すだけでなく、フィジカルの強化にも取り組んでいたそうです。2月の中旬にフォームを100%に上げることを目標に、ドンはせっせと傷を治しつつも身体を鍛えていきました。毎日2回のセッションを行ない、シーズン当初から各所に小さなトラブルを抱え本来のプレーの出来なかった身体を少しずつ仕上げていったのです。
その特別プランが功を奏したことは、ここ最近のパフォーマンスが証明しています。ただでさえ体力の要る嵐の試合(サンチェス・ピスファン)で、イニエスタは圧巻のボールコントロールを披露。メッシとともにMVP級の仕事でチームの逆転勝利に貢献し、アノエタや先週末のラージョ戦でも大活躍でした。この3試合はいずれもフル出場を果たしてもいて、いよいよ止めようのないドンが戻ってきた、との印象です。そしてフエンテアルビージャの魔術師が復活することで、レオ・メッシもまた輝く。マンチェスター・シティ戦もきっと、すんばらしいプレーでクレを喜ばせてくれるでしょう。バモス、イニエスタ!
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