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ピケ「カンテラがなければ、マドリーとは競えない」

 

カンテラからプライベートまで、あれこれ語ったWAKA旦那。

今週は水曜にFIFA試合が入っているので、クラブコンペティションはちょっとひと休みの雰囲気。代表チームからお呼びのかかった選手が休む間もなくお仕事に精を出す一方で、代表監督から声のかからなかった人気選手たちには、メディアから声がかかる数日といえます。バルサでいえばジェラール・ピケがその好例。14日にラジオ番組に出演したかと思えば、15日のMUNDO DEPORTIVO紙には独占インタビューが掲載されるといった人気っぷりです。

 

巨大な資金力に対抗する手段

MD紙のインタビューは機会があれば明日取り上げるとして、こちらではラジオ局RAC1の番組El Mon a Rac1 におけるピケのコメントを紹介したいと思います。この番組で彼は、多岐にわたるテーマについて語りました。そのうちの一つが、引退後の”野望”。祖父がクラブの大物理事だったジェリの夢はでっかく、バルサの会長です。「監督になるよりも先に、会長になりたいんや。僕は物事を距離をとって見るのが好きやし、ビジネスも好きやった。それに僕はこのクラブと深くつながっているからね」。監督になる可能性は、より低いだろうと彼は言います。落ち着かない状況が多い職業である点と、「全ての選手を満足させることが不可能であることを知っているから」というのが、その理由のようです。

このところはバルサとマドリーのカンテラの違いなどがよく話題に上がっていますが、バルセロナのカンテラ哲学については、強大な資金力に対抗するための必須手段だというのがジェリの考え方です。「カンテラの優れた選手が同時期に重なったことは、僕らにとって幸運やったね。バルサがマドリーと、経済力では競争するのはかなり厳しい。この数年、マドリーはいったいどれだけ補強費を使ってる?もしこのジェネレーションが出てきてなかったら、彼らとタイトルを争えなかったと僕は確信してるよ。マドリーはカンテラから選手が出なくても、いつもおカネは持ってるんや」

永遠のライバル間のコストについて、ピケはこうも言っています。「マドリーとバルサのチーム価格にはものすごい違いがあるよ。あちらのチームはほとんどの選手が2,000万ユーロ以上してるもんね。でも僕らは2,000万、2,000万、2,000万、2,000万、というようにマーケットへ買いに行くことはできない。対してバルサの軸となってる選手の多くは無料やった」

 

失点の多さについて

また、この2ヶ月間苦しんできた足首の怪我は「完全に良くなっている」、というピケ。彼の復帰は、失点がかさんでいるティトチームにとって待ちに待ったニュースです。得点力があっても守備力がイマイチだと、チームの競争力は高くならない。不安定な戦いがどうしても増え、いずれ取りこぼす日が訪れます。守備力の強化については、ピケも必要性を認めるところです。「相手チームが決定機にことごとくゴールを決めている、というティトの言葉は正しいよ。最近は相手にゴール前に来られるたびに、得点されてるもんね。それがどうしてなのか、僕には分からない。僕らはよく考える必要があると思う」

しかしピケはポジティブ思考の人物なので、チームの得点力についてはこう評価しています。「同時に僕らは、昨年よりもたくさんゴールを決めている。そしてより攻撃的になることで、相手に得点されるリスクも増えるんや。ただ守備面については、間違いなく向上させていけるよ」

チームに失点が増えている理由のひとつが、怪我人の多さにあるだろうとピケも考えています。「欠場者も影響を与えているんやろうと思う。アドリアーノのように、急きょセントラルでプレーせなあかん選手もいたしね。でもなんにせよ、僕らはリーガで開幕ダッシュ記録を作ったんや。僕らはとても良い流れに乗ってるよ」

ちなみに指揮官であるティト・ビラノバについては、ピケのコメントはこうです。「バルセロナやカタルーニャを理解していない監督の場合、過去にも何度かそうやったように、そう長くは続かへんよ。ペップはバルサで選手をしていたし、骨の髄までクレやもんね。ティトはもうひとりのペップといえるよ」

ペップの監督退任については。「彼が行ってきた努力からすれば、よく理解できる。彼には自分の生活がなかったんや。彼は家族の父親であり、奥さんもいる。でも彼は24時間をバルサに捧げていた。クラブにとっては(退団は)痛かったけど、ペップは良い意味でエゴイストになる必要があったと思う」

 

メッシは宇宙人で、CR7は・・・

ティトバルサがその歴史的スタートを切れている主な要因が、レオ・メッシの決定力にあるのは言うまでもありません。その親友レオについては、ジェリはこんなふうに語りました。「僕は自分の子供や孫たちに、メッシと一緒にプレーしてたんやぞ、って言えるんや。それもプロになってからだけやなくて、僕が14歳の頃からね。僕は彼の成長を、カデッテの頃から見てこれた。彼はあらゆる期待を上回ってきたよ」

アルヘンのギガクラックのすごさについては、「メッシは”宇宙人”で、クリスティアノは”優れた人類”」であると表現したピケ。彼はチームのエースについてこうも語っています。「レオがプレーをする時、グアッヘはデランテロ・セントロとしてはプレーできない。犠牲になる選手は時々出てくるものなんや。でも僕らはみんな、それに適応しなければならない。僕らが勝つことを望むなら、それはある意味レオ次第やからね」

 

シャキーラとの子供

このラジオ出演でピケは、ごくプライベートな話題についてもコメントしています。彼の私生活で今一番ホットな話といえばやはり、パートナーである歌姫シャキーラのおなかにいる二人の赤ちゃんでありましょう。「僕の息子はカタランになる。だってここで生まれるんやからね。すごく嬉しいし、すごく楽しみにしてる。今は落ち着いて暮らしているけど、たぶん、生まれた時にはそうはいかへんやろうね。みんなから生活が変わるぞって言われてるよ」

シャキーラの健康状態については、今までのところ万事順調だとジェリは言います。「すごく元気にしてるよ。今で7ヶ月になるんや。妊娠すると体調が変わったりすると言われてるけど、彼女は踊ったり、なんでもやってる。僕はそれに口出しはしてないよ」

また子供の名前に関しては、新聞などで勝手な提案^^がなされているようなのですが、ピンとくる候補は見かけてないとピケは言います。「まだこれっていうのは見つけてないね。おかしな名前もいろいろあった。ビエルというのは気に入ったけれど、最終的には違う名前になると思う。ジェラールもない。まあどうなるか見てみようよ」

一方、恋人の楽曲は全部知っていますか?という質問に対しては、ピケはこう言っています。「シャキーラの歌は全部は知らない。だって彼女は20年も歌手をやってるんや。もし全部を覚えていたら、戦術は覚えていられへんやろうね^^」

そして。「たぶん彼女の次のアルバムには、カタランの曲が入るんやないかな。発売は子供が生まれてからになるやろうね。新譜が出るとツアーに出なあかんし、今の彼女にはそれは無理やからね」

スペイン経済危機と共に話題になる度合いの増えているカタルーニャ独立に関しては。「投票には行くし、誰に入れるかも決まってるよ。独立運動はより高まっていくと僕は思う。民主主義ではだれもに発言する権利がある。独立をした場合、カタルーニャもスペインも弱くなっていくと僕は本気で考えているんや」

 

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