プレー面ではバランスを探しているところだとセントラル。
思ったことは率直に口にする男、ジェラール･ピケ。時にはそれが波紋を呼んだりもするのですが、実際のところはそんなに目くじらを立てるほどのことを言ってるわけでもありません。今回はイタリアのLa Gazzetta dello Sportにおいて、「マドリーは2002年から補強に1億2,000万ユーロを使ったって読んだ。僕らもおカネは使うけれど、バルサにはバンキアはないからね」と語っていることが主に首都方面で取り上げられているわけですが、怪しげな融資があったかどうかはともかく、彼らがオイルマネーのクラブを凌駕するほどの補強資金を持っているのは紛れもない事実。アヤックス戦の前日会見でも、訊ねられれば思うところを言うまでです。
カンテラがなければ、マドリーの資金力に対抗できない
火曜日に行われたアヤックス戦の前日会見。選手代表として登場したピケはla Gazzettaでのレアル･マドリーの補強資金に関する発言について質問を受けると、同じ主張を繰り返しています。「そういうことだよ。バルセロナには以前から、ものすごい額を補強に費やすような経済力はなかった。僕らがすごく幸運だったのは、チャビ、メッシ、イニエスタ、プジョル、ブシ、ペドロといった、唯一の世代がいたことだよ。もしそうでなければ、僕らは彼らに競えていなかったと確信してる。僕らには彼らのような（おカネ）パワーはないからね。一方でマドリーはタイトルを獲得できなかったその翌年にベイルに1億、イジャラメンディに3,000万、イスコに4,500万ユーロをつぎ込めるんだ。バンキア？あれは単に、マドリーが持っている資金調達力を説明するための表現だった」
新たなバリエーションを習得中
la Gazzetta dello Sportでのその他の発言についても、ピケは説明をしています。伊紙で彼は近年のバルサが「ティキタカの奴隷になっていたところがある」とコメントしていましたが、そのあたりについては。「僕が言いたかったのは、僕らがかなり先を読まれていたってことだよ。僕は小さな頃からここにいるし、このプレースタイルがなければ、僕はきっとここにはいなかっただろう。他のプレー方法を僕は知らないからね。僕らのスタイルは交渉の余地のないものだ。でも別のやり方も見つける必要はある。ここ2、3年は僕らがどのようにプレーするのか、相手チームはよく分かっているからね。バリエーションを持ち、幾つかの攻撃方法を手にしなければならない」
月曜日のトレーニング前には、グループでのミーティングが行われたとメディアで報じられています。「うん、守備の混乱について僕らは話し合ったよ。そして僕らには攻撃的な選手がたくさんいるという結論に至った。僕らは文化的にスコアを守ってプレーし、試合を終わらせる術を知らない。あるいはそれに慣れていないんだ。それにカウンターから一撃を受けた時、攻めるのかそれで終わらせるのかも知らない。僕らのプレーがもっと良くなり、もっと上手くやっていけると思うけど、ここまでも4試合に勝ってスーペルコパも獲得してる。僕らが今一番望むのは試合に勝つこと。それによって大きな自信が得られるからね」
そして。「僕らは今、新監督から新しいアイディアを学んでるところさ。縦へと動く時と、いつものようにプレーする時のバランスを見つけるのに今は苦労しているんだ。僕らは1つのやり方で長い間プレーをしてきた。トレーニングを始めてまだ1ヶ月だし、もうちょっと時間が必要だよ」
プジョルは回復の途中
グループ練習にも一部参加するなど、カピタンプジョルの復帰が近付いています。「プジョルは日毎に良くなってるよ。今はすごくハードにトレーニングをしているけれど、彼にはもっと時間を与えなければならない。彼はまだフィーリングを取り戻している途中なんだ。チームはいつもカピタンの不在を寂しがってる。プジョルは偉大なプロフェッショナルであり、僕の友人。彼がいない時もチームは機能してきたけど、彼がいることで僕らはさらに良くなるんだ」
シーズンの目標については、まずはリーガだとセントラルは強調します。「第一目標はリーガ優勝だよ。チャンピオンズは喜びではあるけれど、チームが一年上手くやれたかどうかを示すのはリーガだ。バルサは歴史的にたくさん勝ったことのないクラブだったけれど、僕らがあらゆるタイトルを獲ったことで、今ではリーガだけのシーズンは平凡だったように思える。でも僕はそうは思わないよ。僕らは監督が数ヶ月不在にもかかわらず、マドリーに15ポイント差を付けた世界で唯一のチームなんだ」
昨シーズンは悲しい出来事がありました。「僕らは人間であって機械じゃない。アビやティトに起こった事は、僕らに影響を与えたよ。悲しくて不安で、心配だった」
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