自分たちが試合の主役にならなければいけない、と監督。
レアル・マドリーが一足先に進出を決めたコパ・デル・レイの決勝を目指し、タタバルサはこの水曜、サン・セバスチャンにてレアル・ソシエダと対戦します。この重要な試合にマルティーノ監督は出場許可の下りたカルラス・プジョルやオイエル・オラサバルはもちろん、リハビリ中のネイマールJr.やジョナタン・ドスサントスも含めたトップチームの全メンバーを招集。チーム一丸となって全力でファイナルへ行くとのメッセージを送りました。監督は言います。「決定的な試合。相手にチャンスを与えてはいけない」
自分たちのプレーを上手く終え、カウンターを与えないこと
イダでの2-0は有利なスコアではあるけれど、相手に勝負を諦めさせるほどではありません。レアル・ソシエダは大どんでん返しを目指し、気合のプレーでこのバルサ戦へと臨んでくるでしょう。対するタタチームは、のんびり試合に入ることは禁物。アウェーゴールを決めることにより、ラ・レアルの希望の芽を摘まなければいけません。ヘラルド・マルティーノ監督は言います。
「アノエタではレアル・ソシエダからボールを奪い、私たちが主役とならなければいけない。そうすることによって、試合はこちらに優位に進んでいくだろう。彼らはおそらく、同点とするために攻撃陣を1人増やし、自陣から遠くでプレーしようとすると思う。そのためには、彼らはボールを持たなければいけない」
よってバルサはレアル・ソシエダにボールを回させず、主導権を握る必要があります。「この勝負はまだオープンだし、私たちは試合の主となり、試合をコントロールすることが求められる。それが相手やファンを静まらせる一番の方法だからね。往来の激しい試合は私たちの望むところではないんだ。それはスペースが多くあることを意味するし、彼らの前線にはテクニックとスピードのある選手がいる。自分たちのプレーを上手く終え、カウンターの機会を与えないことが重要だ」
ここで決勝行きを決めるのが大事
トップチームの全メンバーでサン・セバスチャンへと乗り込む理由について、アルゼンチン人指揮官はこう説明しました。「プレー可能な3つのファイナルのうちの1つまで、あとわずか90分だ。この2月の時点でコパ決勝行きを決めるのは、私たちにとって非常に重要な意味を持つ。だから全選手で行くのが良いと思ったんだ」
主力級を投入すると予想されている先発メンバーに関しては、いつもと同じく、ヒントを与えようとはしませんでした。「私は毎回、可能性と勝利の野心を持った、その時々でのベストメンバーを組もうとしている。それが最適だったかどうかは試合が終わった後で議論することになるけれど、いつも試合に勝てるイレブンとなるよう試みている」
このラ・レアル戦で戦列復帰か、とも見られたネイマールは今回出場許可を受けませんでした。「彼はグループ練習を2回こなし、痛みもなく、とても良い状態にある。これから様子を見ていくよ。私たちはマンチェスター・シティ戦を(復帰)目標とはしていない。それより前かもしれないし、後日か当日かもしれないけれど、私たちはリスクを冒すことは望んでいない」
安定したプレーを90分間続けること
チームの改善点や注意点について、ミスターはこんなふうに指摘しています。「チームに望むのはプレーを90分間継続させることだ。ここ3試合では、バレンシア戦の序盤は非常に良かったし、セビージャ戦の終盤も良かったけれど、安定性を欠き、相手に主導権を譲っている時間帯も多くあるからね。より難敵との試合では、それは窮地を招きかねない」
「私たちは自己批判を行い続けている。それはチームには改善の余地が常に存在すると分かっているからだ。リベンジの言葉は焼くには立たないだろう。あるのは向上し続けることへの願いだ。明日(水曜)は決定的な試合。相手チームに決着をもつれさせるチャンスを与えてはいけない」
そして「決定的な試合が近づくに従い、出来るかぎり長くプレーを安定させることが重要となる。ヨーロッパカップの優勝候補チームとの対戦では、エラーは命取りとなりかねない」とする監督は、審判議論についてはこう述べました。
「(スペインの審判は他国よりプレッシャーが大きいとの)アンチェロッティの意見に反対はしないよ。彼らを取り囲む状況は存在するし、一週間判定について言われ続けることを、彼らが忘れられるのかどうか私には分からない。けれども(欧州での)経験のない私には、イングランドではどうなのか意見は出来ないよ。あちらではより束縛がないとは思うけれどね。ただあちらの審判にも間違いはあると思うけれど、こちらではエラーによって誰が有利になったかによって、事は大きくなる。時には有害なコメントも為される」
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