バレンシア戦が多少影響を及ぼした、と監督。
レアル・ソシエダをカンプノウに迎えてのコパ・デル・レイの第1戦(イダ)。タタバルサはこの試合をただ決勝進出への第一歩とするだけでなく、土曜日のバレンシア戦での黒星(2-3)が事故だったと示す必要がありました。結果は2-0での先勝。まずまず良好なスコアなのですが、内容的にはもやもやを吹き飛ばすまでには至らなかったのが残念なところです。マルティーノ監督は言います。「全般としては、私たちは正しいパフォーマンスを見せた。けれども2つのゴールはプレーの産物であるより、偶然の産物であるのは明らかだ。バレンシアに決められたゴールが、(今日の)私たちのプレーに少し影響していたよ」
相手にチャンスを与えている点で退化している
この水曜日の試合内容については、タタさんもまたクレと同じく納得はしていません。週末の“チェ”戦との違いについては、「バレンシアとの試合では、前半の内容は非常に良く、可能な時には試合を決着させなければならなかった、との印象を与えた。今日の私たちはシュートを何度も放っていたけれど、2点目はアレクシスがポストに当てていたとはいえ偶然によるものだった。試合を終わらせられていたと思えるほどには、明らかに支配していたわけではなかった」とコメント。
さらに反省点としては、「相手にチャンスを与えないという点に関しては、最近の試合に比べて少し退化している。以前はこの点が改善され、可能性を与えていなかった。前半は良い感触を得たけれど、後半は少しスピードが不足していた。得点はプレーよりも偶然の要素が強かった」と監督は試合を分析しています。
一方でもちろん評価するポイントもあり、「序盤以外はプレーは流れていたし、中距離のシュートを多く打っていたし、センタリングから仕上げに持ち込めていた。正しいパフォーマンスだった。よくあるエラーも犯さなかった」のが褒められる点。
また、今回のスタメンがピントを除いてバレンシア戦と同じ顔ぶれだった理由については、「バレンシア戦は私にはとても奇妙に映ったんだ。そういう普通でない試合の後では、監督は時々、意地を示して挽回したり雪辱の機会が必要な選手たちがいると考えるものでね。もしバレンシア戦でプレーをした選手から何人かを外せば、その選手は残りのシーズンでダメになるだろうとの感覚があったんだ」と説明するタタさんです。
自分がファンなら、平日夜10時に観戦には行かない
なかなか完全復活とはならないレオ・メッシに関しては、心配は不要だよとミスターは言います。「私はメッシは万全だと思っているよ。ゴールが決まるかどうかで、私は彼を判断しない。バルサのプレーに影響力を持っていることが、私にとっては重要なんだ。今日のレオには決定機が3度あった。ゴールはそのうち戻ってくるよ」
ゲームの行方に影響を及ぼしたプレーとしては、0-0だった42分の、ベラに対するマスチェラーノの対応があげられます。これについては相手監督のアラサテさんは、あれはどう見てもファールだ、ペナルティだと断言しているのですが、タタはこれには言及しようとはしていません。「私に言うべきことはない。ベラのカウンターアタックがあり、2人の選手による競り合いがあり、ベラのシュートがあった。私が言うのはそれだけだよ。私たちのゴールはそれとは別のプレーだ」
一方、この夜もまたカンプノウの観客数が寂しいものとなった件(38,505人)に関しては、“スタジアムに来ないファンは、彼らが言うほどにクレじゃない”と不満を示すダニ・アルベスとは異なり、ファンに理解を示しているマルティーノです。「もし私がバルサファンだったとして、試合が夜の10時開始で明日も仕事があり、さらにテレビで無料放送があるのならば、カンプノウには足を運んでいないだろう。スタジアムを訪れた人たちが寝るのは、早くても深夜1時になると考えなければならない」
バルサが2-0で勝ち、マドリーもアトレチコを3-0で破った。ブエルタが残っているものの、コパ決勝クラシコか、と予想する向きは多いです。「まだいない場所へと自分たちを置くことに、私はいつも慎重なんだ。私たちは良い結果を手にしたけれど、まだサン・セバスチャンへと行かなければならない。バルサはいつもアノエタで苦しんできたし、勝負は90分残されている。私たちには働き続ける必要がある」
【FCバルセロナ 2-0 レアル・ソシエダのマッチレポートはこちら】
コメント