移籍先とされたPSGが獲得を止めるとの報せ。
ダニエル・アルベスとチャビ・エルナンデス。事情はそれぞれに異なれど、この夏での動向が注目されていた両クラックたちの状況に変化が起こっています。退団が有力視されていたアルベスは、移籍先と言われたパリ・サンジェルマンがどうやらターゲットを他選手に変更。一方でチャビは決定的と報じられていたカタール行きが宙に浮き、ニューヨーク行きを検討し始めたとされます。バルサの6番はなんであれ退団の方向らしいのですが、22番は発言からして残留に前向き。今の感じだとダニは、エンリケ新監督の下でカンプノウ最終年を送ることになりそうです。
年齢(31)と高い年俸がネックに
まずダニ・アルベスに関してですが、アンドニ・スビサレッタ率いるテクニカルチームが、ブラジル代表右ラテラルは今季かぎりで退団することを前提に来シーズン計画を練っていたのはおおよそ間違いないでしょう。シーズン途中からダニはPSGに行くと言われ、後任はフィオレンティーナのファン・ギジェルモ・クアドラードになるだろうというのがこの数ヶ月間の基本報道でありました。しかしながら24日、フランス方面より届いたのは“PSGはアルベスとの契約を行わない”とのニュース。ダニの移籍先が事実上なくなり、バルサ残留が濃厚となる知らせです。
報じたのはフランス最大の一般紙、LE PARISIEN(ル・パリジャン)でした。それによるとPSGはダニ・アルベス獲得を見直し、ACミランのイグナシオ・アバテ(27)に照準を合わせたのだとか。アルベスとの契約を取り止める理由は2つあり、31歳の選手を1,000万ユーロあたりで獲得しても、元を取るのは難しいであろうというのが1つ。もう1つはバルサで700万ユーロ(推定)をもらっているダニとの契約は、クラブとしては冒険の要素が大きすぎるという点です。実際、バルサとの残り契約期間が1年であることも考えると、至極真っ当な分析結果といえましょう。
(バルサがもっと交渉上手なら、クラウディオ・ブラボやジェレミー・マテューももう少し、、、)
残留を示唆するコメント
そういうPSGの動きも理解してのことでしょうが、最近のダニ・アルベスのコメントはいずれもバルサ残留を示唆するものとなっています。先週土曜(21日)にクアドラードのウワサについて訊ねられた際に、「もし彼と契約することが可能なら、バルサを応援するよ。偉大な選手はいつだって歓迎だし、彼が来るのであればモチベーションになる。2人で先発の座を競っていくだろう」と答えた彼は、24日にはMUNDO DEPORTIVO紙に対し、「バルセロナのようなクラブのカピタンになるなら、それは僕にとってとても誇らしいこと」とコメント。どちらもバルサとの契約の最終年を全力で頑張っていきますよ、との意気込みが感じられる発言たちです。
そもそもクアドラードは適任?
そしてこの状況を前に、当然の如く浮上するのがクアドラードとの契約が本当に必要か?の議論です。ムンディアルでの活躍を見れば分かるように、彼がハイレベルな選手なのは間違いない。しかしアルベスよりもさらに攻撃的なクアドラードをエストレーモではなくラテラルとして獲得することは以前より疑問視されていましたし、フィオレンティーナが5,000万ユーロともいう移籍金を要求しているのであれば、深入りする必要もありません。どうせ競合するのならオポルトのダニーロ(22)が一押しとの声も強く、ラテラルの超逸材ということですので、それならバルサで見てみたい(サントス時代のネイマールのチームメイトでもある)。スビ、そっちでいきましょう^^
ベテランカンテラーノたちがごっそり抜け、チームが激変しそうな来季ですので、ダニ・アルベスがあと1年残留し、モントーヤと競いつつも強い個性で若い衆たちを引っ張るのは良いと思います。ワンパターンだった効率の悪いクロスも、ルーチョの指導で改善されるハズ。契約残り1年の選手をキャッシュ獲得のために絶対に放出する必要はないですし、アルベスの場合は特に上手く活用できるんじゃないでしょうか。そしてダニーロはあと1年オポルトに残って、来季バルサへ、、、とのシナリオを夢想です^^
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