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雷雲ゴロゴロ…

スビサレッタがクラブを追われ、プジも去り…。

ルーチョバルサがアノエタにて残念な黒星を喫したその翌日。1月5日から6日にかけてはレジェス・マゴスの日ということで、ミニエスタディでは毎年 恒例のファン向け公開練習が催されました。不安定なパフォーマンスが続くバルサですが、それでもスター満載の夢売るチームであることに変わりはなく、会場 となったミニエスタディには子供たちを中心に11,000人以上の観客が駆けつけアイドルたちに声援を送りました。通常であれば翌日の地元スポーツ紙はこ の幸せな触れ合いが大見出しとなるところ。しかし理事会がアンドニ・スビサレッタを解任し、プジョルもまたクラブを去ったことで、火曜日の各紙は首都系メ ディアも含めバルサの騒動で大盛り上がりです。なんてレジェス・マゴスですかね。

バルトメウ会長がスビ解任を決断

FCバルセロナの2015年1月5日は、非常に長い一日となりました。まず最初にクラブ周辺で話題となったのは、ミニエスタディでの公開練習をレオ・メッシが欠席するとの報せでした。クラブの説明によると、ギガクラックは胃腸炎を患ったことで自宅静養とのこと。胃腸炎にかかると確かにきついですし、症状が強いと嘔吐や下痢やで外出している場合でもないのですが、メッシは前夜のアノエタでベンチスタートとなったことやらでルイス・エンリケと衝突したとも伝えられているからややこしくなります。この欠席もそれに関係していると実しやかに伝えられるのはクラック・メディアティコの宿命とはいえ、いちいち不安になるのが悔しいところです。

(ラフィーニャもまたこの公開トレーニング欠席。理由が耳炎なので顔を出してサインをするくらい出来るだろう、少なくとも午後の病院訪問はいけるだろうと思いますが、彼の場合は別に取り沙汰されない)

さらなるビッグニュースはその日の午後に届きました。スポーツディレクターであるアンドニ・スビサレッタとの契約関係を解除したと、FCバルセロナが公式声明を発表したのです。スビといえば年末から首元が寒くなっていると報じられていましたし、レアル・ソシエダ戦後の発言(FIFAの処罰の対象となった未成年外国人選手を獲得した時、スポーツ部門の副会長はバルトメウ現会長だったと示唆)が話題となっていたところでした。なので時間の問題という感のあった報せです。

SPORT紙によれば、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長は月曜午前、クラブオフィスにてスビサレッタの件について如何なる行動を取るべきかを話し合ったそうです。その場に呼ばれたのはディレクターのアルベルト・ソレール、コミュニケーション部門責任者のアルベルト・ムンタグ、そして会長の個人的顧問のジャウマ・マスフェレールの3人。そこで会長はスビサレッタをスポーツディレクターの職から解くことを決断し、当人にその旨を伝えています。選手たちがミニで公開トレーニングを始めた頃です。

スビサレッタとクラブは2ヶ月ほど前より、退団について交渉を行ってきたらしく。両者の契約は2016年6月まで生きていましたから、その分の年俸は支払われることになります。彼のアシスタントであるアルベルト・バレンティン、ナルシス・ジュリアとの契約解除については現在話し合い中とのことですが、近いうちに彼らもクラブを去ることになりましょう。

プジョルも去る

一方、後々はアンドニ・スビサレッタの後継者になると考えられていたカルラス・プジョルもまた、クラブを去ることとなりました。彼の場合は理事会から退職を命じられたのではなく、自ら進んでの辞職。スビサレッタの解任によって、その補佐役であるプジはどうなるのだろうとのウワサが出ていたわけですが、前カピタンの“昇格”は彼自身のフェイスブックページでの発表によってきっぱりと打ち消されました。プジョルはこう記しています。

「FCバルセロナとの労働関係を終わらせる決断をしたことを、みんなにお知らせしたいと思う。この3ヵ月半、彼らは僕に、クラブを別の側から見る機会を提供してくれた。僕は多くのことを学んだし、彼らにはとても感謝をしているよ。そしてこれからは別の場所で、別の視点からいろいろなことを経験したい。将来このカサ(家)へと戻り、この忘れ得ぬ日々でみんなが僕に与えてくれたもの全てにお返しをするために、人間としてもプロとしても成長をしたいんだ

「クラブの職員、理事会、会長、そして僕を信頼して助けてくれた強化部の人たちにはものすごく感謝をしてるよ。それになによりファンの人たちにはね。選手として僕はいつもファンをとても近くに感じていたし、引退をしてからはそれをさらに強く感じているんだ。シューズを履いてみんなとお別れをしたかったけれど、いつも思うようにいかないのが人生だからね。以前も今もたくさんの愛情を感じられた僕はとても幸運だった。だから今の僕からみんなに言えるのはアリガトウの言葉だけだ。そしてみんなのことをいつまでも忘れないってことを知っていてほしい。ビスカ・エル・バルサ」

メディアの伝えるところでは、プジョルは数週間前からクラブに辞職願を出していたようです。しかし理事会は今し ばらくその発表は待ってくれるようにと求め(シーズン終了までは在籍する予定だったとも)、スビの解任に合わせた昨日の発表になったと。9月に就任したば かりのスポーツディレクター補佐を何故3ヵ月半で辞めることにしたのか(12月にはRFEFによるSD講座を修了)、その理由は不明ですが、今後は以前から計画していた英語の習得のためにアメリカ合衆国へと移ることになると見られています。

(SPORT紙編集部のカプデビラさんは、プジョルは自分の頭がまだ選手であることに気付き、オフィスで居心地よく感じなかった、またパートナーでモデルのバネサ・ロレンソさんが仕事で海外を飛び回っていることも新しい仕事への適応を難しくしたと説明)

いずれにせよカピタンは「将来カサに戻ってくるために」と書いていますので、その時を楽しみに待ちたいと思います。

水曜日に記者会見

そして水曜日に記者会見を開き、新しいスポーツディレクターを発表すると見られるジョゼップ・マリア・バルトメウ会 長ですが、、、これまでに自身の楯となって火の粉の幾分かを被っていたスビサレッタがいなくなったことで、いわば剥き出し状態になります。まずは報道陣か ら厳しい質問が繰り広げられるであろう水曜日の会見でどのように語るのか。その翌日の国王杯1/8エルチェ戦ではパルコの彼に対し、たくさんの指笛が吹か れるのは間違いないでしょう。白ハンカチの花が咲くかもしれません。

スビサレッタは選手補強においては批判されること多々でしたが、その愛想の良さはチームの役に立っていたそうです。SPORT紙によると、スビのシ ウター・エスポルティーバ内の事務室はロッカールームに近く、彼は頻繁にグラウンドなりに顔を出してはルーチョや選手たちと言葉を交わしていました。彼が 間に入ることで、チームは小さな問題事を解決したりもしていたらしく。なのでもし囁かれているようにメッシとルイス・エンリケの間に微妙な空気が流れているなら、これまで以上にカピタンたちがなんとかしなければなりません。嗚呼なんとも、フットボルに集中できなさそうなこの状況なり。

 

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