勝ち抜けの可能性は五分五分と見る。
アトレティコ・マドリーさんとコパ準決勝の切符を賭けて競い合っている1/4ファイナル・イダは、エース・メッシのゴールによってまずはバルセロナが勝利(1-0)を手にしました。1点ながらもリードして敵地ビセンテ・カルデロンへと乗り込めるのは重要ですし、アウェイゴールを与えなかったのも大きい。10日前のリーガ対決(3-1)のようには完勝とはいきませんでしたが、シメオネ軍団に2連勝できたことは選手たちにとって自信となりましょう。後半アトレティコの仕掛けたフィジカル戦に屈することなく、戦い抜けたのも嬉しいポイント。強豪チームと正面から向き合って結果を残せるようになってきたのが今後への期待を生みます。
1-0はポジティブ
試合終了後、カンプノウの記者会見室に現れたルイス・エンリケ監督は、アトレティコ・マドリーとの熱戦について満足げに次のように振り返っています。
■試合への評価
「私はこの結果をとてもポジティブに評価している。アトレティコにダメージを与えるためには、かなりコンパクトに効果的にプレーしなければならないと知っていたし、こういう試合になると想像していた。アトレティコは世界で有数の守備に優れたチームだからね。しかしボールを非常に上手く回せたことと守備が非常に上手くいったことで、私たちは試合に勝つことが出来たよ」
■結果への評価
「私はこの結果に大満足だし、正当な結果だと思っている。これによって私たちは楽観的にブエルタの準備が可能となる。次の試合も同じように勝利を目指していくよ。出来れば5-0で勝ちたかったけれど、いつも出来るわけじゃない。ブエルタは刺激的な試合となるだろう。同じように勝ちに来るチームとの対戦だからね」
「私たちには何度かの決定機があったけれど、不満はない。これは公正な結果だよ」
■イダを終えての戦況
「相手チームと彼らの監督、それにここ数シーズンの彼らを見るかぎり、勝利の行方はまだ五分五分だと思う。結果とは関係なく、私たちの目標はカルデロンへと勝ちに行くことだった。今は引き分けでも価値があるけれどね」
「多くの時間を相手陣内でプレーし、非常に厄介なチームに対してゴールチャンスを作り、最後に勝利を手にしたことは、チームに大きな士気をもたらしてくれると思う」
スアレスはゴールを量産する
■固定メンバー
「私に決まった10人、あるいは11人はない。私にあるのは1つのスカッドだ。より多くの選手が使える状態であるほどに私たちはより強くなるから、私たちはそれを目指している。それ以上でも以下でもないさ」
■チームの守備レベル
「チームは守備面で非常に高いレベルにあるし、今日の攻撃にも満足している。前の試合ではよりスペクタクルで効果的だったけれどね」
■遅い時間に6万人以上
「ファンはいつものように呼びかけに良く応えてくれたし、それは彼らがチームと繋がっているという証だ」
「キックオフ時間?ファンの人たちや記者の人たちと同じだよ。質問は10時から試合をすることにした人にしてほしい。私はこの時間にここには居たくない。あなたたちだってそうだろう」
■チャンスを逃した後のスタンドのスアレスへの声援
「ファンはチームとスアレスをMAXに信頼しているよ。ルイスはゴールに恵まれなかったけれど、とても良いプレーをしていた。セントラルを引き付け、スペースを作る動きをしていた。ほんのわずかの運だけが足りなかったんだ。しかしゴールは訪れる。間違いなくね」
■審判への抗議
「もし他のチームを比べるなら、私の選手たちはほとんど抗議をしてないよ。彼らはとても良くしつけをされている。改善は可能だけれど、私たちは酷くはないんだ。熱くなっている状態では時にはジャッジを受け入れがたいことも審判は理解してるさ」
ピケの復調とチームの粘り
今回のアトレティコ・マドリー戦では、両チームの得点がレオ・メッシによるペナルティキック崩れの1つだったこともあり(決定機は片手で数えるほどだった)、シメオネチームの攻撃を防いだバルサ守備陣と、チャンスで外してしまったルイス・スアレスが主な話題となっています。
守備陣では実にスペクタクルだったマルクアンドレ・テル・ステーゲンが、“なんですか、あのセントラルのようなポジショニングとテクニックは!”とクレを良い意味でざわつかせ、今日にも第2子が生まれると伝えられるジェラール・ピケが今季のベストパフォーマンスだと称えられ中です。若きドイツ人ポルテーロの将来性には胸が弾んで仕方ないですし(メンタルも良い)、ワカ旦那の復調は純粋に嬉しいニュースです。
ピケは38分にかかとでカウンターを阻止したプレーなんてすばらしかったですし、セットプレーでも安定していました。ラテラルのカバーも上々。シーズン序盤は騒動だらけでどうなることかと思いましたが、この試合はまさに守備のリーダーとなり、アトレティコのカウンターをことごとく封じています。プジョル先輩不在でこの活躍ですから、ピッケンバウアー復活と期待したいです。
あとはやはり、戦う集団であるシメオネ・アトレティコにプレー姿勢で負けず、最後までゴールを目指して挑み続けたこともゴールを手に入れた要因でした。フィジカル戦にされた後半も崩れず、激しくいき続けた。ボールを失ってもプレッシングをかけてすぐに取り戻し、カウンターに出るチャンスを多く与えなかった。攻守において存在感のあったラキティッチも良かったです。ルイス・スアレスは、、ちょっと気負ってるのでしょうか。献身度は文句ないので、逆にエゴをちょっと出してみるのも良いかもしれません。
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