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ネイマール復調の陰にテクノロジーあり

疲れの兆候が現れた2月末から調整開始。

FCバルセロナのトップチーム選手たちが毎日のトレーニングで、胸部に黒いものを装着しているのをご存知でしょうか。胸を覆った防刃ベストのようなそれですが、中に入っているのはGPS装置や心拍計など。選手たちの移動距離や心拍数などを日々データとして蓄積し、彼ら個々人のフィジカル状態を科学的に分析するための装置です。ローテーション支持派のルイス・エンリケはここで得た情報を元に、どの選手を休ませるかを判断しています。

一時期の不調は終わり、ゴールが戻ってきた

そこでネイマールですが、2015年に入ってからの彼には大きな好不調の波がありました。1月11日のリーガ第18節アトレティコ戦で先制点を決めて以降、バルサの11番は第20節のエルチェ戦(2)、コパのアトレティコ戦イダ(2)、第21節のビジャレアル戦、第22節のアスレティック戦、第23節のレバンテ戦と爆発。南米トリデンテ無双!これならどんなチームも怖れるに足らず!とクレを沸かせました。

しかしそれ以降はビジャレアルとのコパで2得点したものの、フリーキックを突き刺した第31節のセビージャ戦まで6試合音なし。チームへの貢献度は悪くなかったのですが、ネットを揺らせなかったことで周囲は心配し、ルイス・エンリケ監督が彼を繰り返し途中交代させたことも重なってざわざわとしたものでした。その頂点が出来の良かったセビージャ戦での途中交代と、それに対するネイの不満げな仕草でした。

それが一転、ネイマールは続くPSGとの2試合で3得点をあげて再びヒーローとなると、先日のエスパニョール戦でも先制点をマーク。シーズンの最重要期を迎え、いよいよブラジルの若き至宝が復調してきたぞ、とバルセロニズモの希望を膨らませているところです。

出場時間を調整

27日付のSPORT紙によると、チームルーチョのフィジカルスタッフたちは2月の末、ネイマールに疲労蓄積の兆候があることをデータから発見したのだそうです。そして監督へとネイの出場時間が飽和状態に来ていると警告。エンリケは彼の出場時間を調整していきます。実際そのあたりの試合を振り返ってみますと、エティハドでのシティ戦、第27節のエイバル戦、第28節のマドリー戦で途中交代していて(第26節のラージョ戦は出場停止)、第30節のアルメリア戦はベンチ観戦となっています。このアルメリア戦は“トゥールマレ”突入前の最後の試合で、彼を休ませるには理想の日。その後はこの“峠越え”の5試合で5得点のネイですから、テクニコとしてはしてやったりというところでしょう。

ネイマールにとっては3月から4月半ばまではもやもやの溜まる日々だったと思いますが、その鬱憤は是非ともこれからの5月のビッグマッチで解消してもらいましょう!で、ここ3試合(バレンシア、PSG、エスパニョール)はルイス・スアレスが途中でベンチへと退いているのも、ルーチョたちによるコンディション管理の一環と推測できる。フル出場を続けるメッシはきっと、、、テクノロジーが大丈夫だと言ってるんでしょう^^;

月曜日にベルマーレンに出場許可が下りたことでトップチームの離脱者はなんとゼロになりましたし(ずっと負傷者は少なかった)、コンディション面でのガッツ監督の運営はとても上手くいってます。あとはタイトルという結果さえ出れば、完璧。最終ストレートに突入する5月が楽しみです。

 

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