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幸せなトリデンテ

プライベートでも仲が良いに越したことはない。

数日前のチャンピオンズリーグ・ローマ戦の前日会見で、自分たちのことではなくてバルサのMSN南米トリデンテのことを繰り返し質問され、「ベンゼマとご飯を食べに行く必要なんてないし、ベイルをうちに呼ぶ必要もない。必要なのはピッチの中で息があっていることであって、キスすることに価値はない」と語ったCR7さん。まあ確かにそれもそうで、フットボル界ではそれが普通でしょう。私たちとて職場の人たちと抱擁したりほっぺにキスしたりする必要はありません。しかし、もうひとつ確かなのはトリデンテの仲の良さにバルセロニスタが頬を緩め、ああこの三人で良かったと心底思っていることです。ぎすぎすしたBBCより、仲良しのMSNが好き。良い関係なんて必要ない、なんて寂しいじゃないですか。この異例のケースは大歓迎です。

ルイス・エンリケの心配り

19日付のSPORT紙には、この南米トリデンテの良好な関係を持つその背景の説明がなされています。出会うや否や、“マテ茶兄弟”となったレオ・メッシルイス・スアレスメッシをアイドルと慕うネイマールがそれぞれに意気投合していることがこの三人をピッチ内外で強く結び付けているわけですが、それだけではなく、ルイス・エンリケやチームメイトの心配りもあってのこの良い雰囲気、だそうなのです。

それによると、ルイス・エンリケが三人の中で最も気を使っているのは一番若くて“マテ茶兄弟”でもなく、一番危なっかしそうなネイマールです。どうやらルーチョは最初、トリデンテの中でネイマールにだけは戦術的な規律を守るように指示を出していたようです。しかし監督は昨年の後半、ネイくんにも行動の自由を与えるべきだと気付きました。自由には責任が伴うものですが、その代わりにトリデンテは攻撃の際には思うように動くことが認められ、フリーキックやペナルティを誰が蹴るのかも彼らに委ねられました。

メディアによってなにかと騒がれるネイマールを守ることも、ルイス・エンリケが気をつけたことです。記者会見場でのルーチョはブラジル王子のパフォーマンスについて質問を受けるたび、一貫して彼を擁護してきました。それによってネイはミスターに守られていると感じているでしょうし、セルタ戦の後には「これまで僕が仕事をした中で最高の監督だよ」とコメントしています。ルイス・エンリケは公の場での個人批判は徹底して避けますし、特定の選手だけを褒めることもしない。このあたりは上手に振舞っています。

熟成されたロッカールームの雰囲気

また、トリデンテたちが幸せでいるためにはチームメイトたちの理解とサポートも重要です。エゴが渦巻くロッカールームはいつか荒れていく。バルサは人間力の高いチームだとよく新加入選手たちが驚きのコメントを出していますが、それもひとえにプジョルチャビイニエスタと引き継がれてきたカピタンの系譜や、マスチェラーノブスケツといった大人力の高い選手たちの存在あってのことでしょう。もちろん、メッシスアレス自身も謙虚で人間が出来ています。クラブの価値を叩き込まれたカンテラーノが多く、新加入選手が自ずと倣っていく空気が出来ていること、これが大事です。

夫人同士も仲良し

そしてSPORT紙は、ポルトガルの色男が否定しているプライベートでの関係の良さがトリデンテの幸せの三つめの要素だとします。秋にレオ・メッシが長期離脱となる怪我を負った時、ルイス・スアレスが運転手となってレオをトレーニング場まで運んだりしたのですが、その時の二人の笑顔にどれだけのクレがホッとしたか。“マテ茶兄弟”は私生活でも仲が良く、昨日は家族ぐるみでディズニー・オン・アイスを鑑賞しに出かけています。メッシスアレスの奥方たち、アントネッラさんとソフィアさんもまた親友といえる関係になっているらしく。両家はカステルデフェルスに住んでいるご近所さんですから、夫人たちが頻繁に会っていることは想像できます。

ネイマールは私生活においてはメッシスアレスとはさほど近くはなく、どちらかといえばブラジルの友人たちとつるんでいることが多そうですが、彼もまたメッシたちの暮らすカステルデフェルスへと引越しをするんじゃないか、との報道もあります。あとはマテ茶を飲めば完璧なのに、と思っちゃいます。

ネイマールがバルサに入団する際、ヨハン・クルイフは「チームに雄鶏は二羽要らない」とスター選手たちの嫉妬やエゴの衝突を危惧していましたが、ふたを開けてみれば三羽でも大丈夫だったという夢のような話。クリスティアノさんの意見はそれとして、我々クレはこのフットボル界の異例と言える三人の幸せな様子をじっくり楽しんでいく所存であります。

 

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