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ビエット、バルサを待つ?

オファーは数多いが、メッシの同僚になりたい22歳。

ルーチョバルサのこの夏の一番の補強ポイントはマルク・バルトラの去ったセントラルで、リヨンのサムエル・ウムティティ獲得が目前に迫っているとされます。その次に強化部が補強を目指しているというのが、南米トリデンテを補完する第4のデランテロ。少し前はノリートが有力かと見られていましたがどうやら強化部の狙いは別にあり、アトレティコ・マドリーのルシアーノ・ビエットが本命ではないかと思えてきました。そのビエットはメッシのチームメイトになるため、バルサからのオファーを待つと報じられています。

バルサはノリート獲得に動いていない模様

第4のデランテロ候補としてバルサが関心を抱いていると言われる主だった選手は、ノリート(セルタ)、トニー・サナブリア(ローマ)、ベンアルファ(ニース)、ケビン・ガメイロ(セビージャ)、そしてルシアーノ・ビエット(アトレティコ)など。1週間ほど前はルイス・エンリケ監督とバルサB、セルタで一緒で契約解除金1,800万ユーロのノリートが、結局なんだかんだで一番なんじゃないかと思っていました。ジェラール・ピケも「ノリートはバーゲン価格」と、獲得を推していました。

しかし“9番”ではなく“11番”タイプであるノリートは、ルイス・スアレスのバックアップとするにはタイプが違います。SPORT紙はノリート寄りですが、ガメイロにこだわるMD紙は、“バルサは冬以降ノリート側と接触していない”と伝えていました。実際、騒いでいるのはメディアだけで、動きがある感じはしない。そして彼はペップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティと合意間近という見方が、今では有力のようです。

メッシに憧れるビエット

MAX1,800万ユーロで獲れるノリートへと動かないところを見ると、ロベルト・フェルナンデスルイス・エンリケの希望はやはり中央でプレーできて、若いorベテランで控えの役割を問題なく受け入れる選手(SPORTは実績重視と主張)、バルサでやれる資質の持ち主で、かつバルサ入団を望む選手ではないかと推察できます。さらに移籍金はある程度抑え目でなければならない。

他所さんの選手についてはさして詳しくないですが、その条件が揃うのがルシアーノ・ビエットなのでしょうか。1年ほど前のUEFA公式ウェブを見ると、「アグエロタイプ」の「ワンダーボーイ」と説明。スピードがあり、裏を取るのが得意のようです。

そのビエットはこの夏でシメオネ親分の元を離れ、新天地へ移ると言われています。彼の代理人ホルヘ・シテルスピレル氏(マラドーナがバルサに入団した時の代理人)はすでにチョロと連絡を取り、ビエットが構想外であることを確認。他クラブからのオファーは「15はある」とコメントしてまして、セビージャ、バレンシア、ローマ、インテル、ラツィオからの打診があるとMD紙は報じています。

しかしMD紙によるとビエットからホルヘ・シテルスピレル代理人への要望は、オファーを聞きつつも事を急がず、バルサの動向を見ていくこと、だそうで。ルシアーノ・ビエットはビジャレアル時代に「自分はメッシを見て育った世代」「いつかメッシとプレーするのが夢」と公言してますし、レオの食事管理を担当するイタリア人医師ジュリアーノ・ポセルさんを一緒に訪ねたりもしています。ビエットからすれば、憧れのメッシの同僚になるビッグチャンスでしょう。

ロベルト・フェルナンデスと代理人は面談済み

以前からケビン・ガメイロルシアーノ・ビエットに照準を合わせているMD紙は、もしガメイロが獲得できない場合、ロベルト・フェルナンデスが選ぶのはビエットだろうとの見解を示しています。そしてシテルスピレル代理人は5月のコパ決勝の際にロベルトSDと会い、選手が第4のデランテロの役割を問題なく受け入れる旨を伝えたらしく。契約解除金4,000万ユーロの支払いをセビージャが求めるガメイロがバルサに来るとは考えにくいので、MD紙に従えばビエットが良い位置に居るように見えます。

一方でバルサはアトレティコ・マドリーに対しては、ダビド・ビジャを特価210万ユーロで譲ったとの“貸し”があるので、もしビエット獲得に動くのであればアドバンテージを貰えるかもしれません。アトレティコが1年前、ビエット獲得のために支払った移籍金は2,000万ユーロ。22歳と若く評価の高い選手とはいえ、構想外でのマーケット出しであれば、多くて同額ほどでしょうか。

補強予算は6,000万ユーロ+α

16日付のSPORT紙によると、FCバルセロナの今夏の補強予算は6,000万ユーロ+選手放出による移籍金収入だそうです。つまり現時点ではドルトムントへと旅立ったマルク・バルトラの移籍金800万ユーロが加算され、軍資金は6,800万ユーロ。あとは英国で評価されるトーマス・ベルマーレンが退団となれば、幾らかの移籍金を残してくれましょう。考えたくはないですが、ハビエル・マスチェラーノがもし退団するとなれば、バルサは最低4,000万ユーロは求めるとされています。

ドグラスアドリアーノも退団濃厚とされますが、彼らは無料での移籍となる可能性が高そうです。

ということで6,800万ユーロから、デニス・スアレスの買戻しに必要な350万ユーロを引きますと、残りは6,450万ユーロ。リヨンと交渉成立間近というサムエル・ウムティティに3,000万ユーロかかるとすれば、さらに残りは3,450万ユーロとなります。これで第4のデランテロとダニ・アルベスの後任、もう一人のセントラルを獲得するのは難しそう。何かを諦めるか、奥の手を出さねばなりません。

そこでSPORT紙が“隠し玉”として挙げているのが、ペドロ・ロドリゲスがチェルシー移籍の際にバルサの金庫に残した3,000万ユーロです。詳しい説明はないですが、もしルイス・エンリケがクラブにあと一歩の頑張りを求める場合は、クラブはこの3,000万ユーロを追加予算として使えるのだそうで。ということで16日の同紙の表紙は「ルイス・エンリケのための9,800万ユーロ」。それだけあるなら、最初からマルキーニョスでも行けていたような?出来るだけ奥の手を使わずに、どうにかしたいところでしょう。

 

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