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アルカセル、初ゴールなるか

エスパニョールとのスーペルコパ・カタルーニャ決勝

メディアの話題は、前日にフランスフットボル誌が発表したバロンデオロの候補者30名リストへと集中しているこの火曜日。カタルーニャ州タラゴナでは今年のカタルーニャNO.1チームを決める祭典、スーペルコパ・カタルーニャ決勝が開催されます。対戦するのはプリメーラの2チーム、FCバルセロナとRCDエスパニョール。L’ESPORTIU紙がいうようにデルビーはデルビーなんですが、いかんせん地方大会とあって重要度は低め。ルイス・エンリケ南米トリデンテを始めとしてテル・ステーゲン、ラキティッチ、ブスケツ、マスチェラーノ、セルジ・ロベルト、ウンティティ、ディニェら代表クラスの主力選手たち10人に3日間の休日を与えておりまして、否応なく出場は控え+フィリアルの選手たちとなります。

控えメンバー+フィリアル

主力10選手に休日を与えたうえ、ルーチョチームはピケアルバイニエスタラフィーニャシレセンアレイシと負傷者をたくさん抱えているため(アレイシは偽負傷の疑惑もある。萎える話なので省略)、バルサ監督が発表したエスパニョール戦の招集メンバー18名でのトップチーム選手は、マシップ、マティエウ、アンドレ・ゴメス、デニス・スアレス、アルダ・トゥラン、パコ・アルカセルの6名のみです。そして残り12名はジェラール・ロペス率いるバルサB選手たちでまかなう。毎年馴染みの光景ではあります。

これに対してカタルーニャフットボル連盟会長アンドレウ・スビエスさんは「理解はするが驚いた」「バルセロナは規約を果たしておらず、私たちはエスパニョールからは説明を求められるかもしれない」と不満げにカタルーニャ・ラジオにコメント。スビエス会長によると、バルサの招集メンバーは3人ほどトップチーム選手が少ないようです。バルセロナから連盟に対しては、「監督判断」と説明されています。

ゴール日照りを終わらせたいパコ

ともあれ招集を受けたトップチーム選手6人は、順当に考えれば先発出場となるでしょう。周りの面子が全く違うため、バルサスタイルへの適応に役立つかといえば微妙そうですが、実戦のリズムを得るには良い機会。意欲的なプレーを見せれば、ルイス・エンリケへのアピールにもなります。直感的には、アルダが主役になりそうな気がします。

パコ・アルカセルもモチベーションが高いと予想します。デポルティーボ戦など、待望のバルサ初得点まであと一歩へと迫っているバレンシアーノですが、力みがあるのか彼のシュートはどういうわけだかネットを揺らすには至らない。焦ってはいないというパコですが、このタラゴナにてケチャップのフタを取り除くべく、準備を進めているでしょう。ストレスの元となるゴール日照りをここらで終わらせ、自信としてほしいです。

投げつけられたピパス、父親の謝罪

そのパコ・アルカセルを巡っては、次のような話がMD紙に紹介されていました。それは3日前のバレンシア戦のことです。試合開始前、ベンチへと座ろうとトンネルを出てきたパコに対し、古巣メスタージャのファンが強烈な指笛を鳴らしていたことはテレビ画面からも伝わってきました。ラキティッチあたりはスマホ撮影の対象となっているのですが、“裏切り者”のカピタンに対するバレンシアファンの怒りは相当なもので、ベンチ後方最前列の人々は軒並み罵声。そのうちの一人、ある男性ファンがアルカセルへと向け、ピパス(ヒマワリの種)の袋をぶつけているんですよね。録画が残っている方は確認してみてください。

スペインではフットボル観戦の友として、ピパスをつまみます。つまり観戦の象徴。夏にバルサ移籍が決まった時には、ピパスとのコラージュ画像をウェブ上に数多く投下され「ベンチでヒマワリの種でも食ってろ!」と罵られていたアルカセルでしたが、メスタージャでは実際にピパス袋をかつてのファンから胸にぶつけられたわけで、これは堪えたことでしょう。パコは特に抗議もせずベンチに着席。当てられて地面に落ちたピパス袋は、こちらも元バレンシア選手のジェレミー・マティエウが拾って投げつけたファンに返しています。

そしてMDによると、この話は続きがありました。昨日、ピパスをぶつけたファンの父親がパコ・アルカセルの代理人の事務所に姿を見せ、あれは心に問題のある息子に自分が付き添わなかったことで引き起こされた出来事であると謝罪をしたのです。最初はバレンシアのクラブオフィスに出向いたそうなのですが、そういう話なら代理人の事務所に行くべきだと場所を教えてもらったらしく。もちろん代理人氏はファン父のその侘びを問題なく了承しましたよ、というお話でした。

 

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