シャルケは2,500万ユーロでの買取オプション、バルサは5,000万ユーロの買い戻しオプションを持つ
どっちにしても売られる匂いが強いオペレーション
FCバルセロナとシャルケ04が先日(1月15日)、ジャンクレール・トディボのレンタル移籍で合意しました。シャルケは賃料として150万ユーロを支払うだけでなく、残りシーズンの選手給与も負担する。そして独クラブは2,500万+500万ユーロでの買取オプションを有し、バルサには5,000万+1,000万ユーロの買い戻しオプションが付く内容です。
Bereit gewesen mein Bestes zu geben und dem Club die bestmögliche Saison zu ermöglichen, bedanke ich mich bei @s04 für das Vertrauen. #S04 #🔵⚪️ pic.twitter.com/PIJUF1W2x3
— Jean-Clair Todibo (@jctodibo) January 16, 2020
買取オプションが付いた
1年前の冬マーケットで、トゥールーズからバルサに移籍したトディボ。バルサが獲得に要した費用はわずか100万ユーロでしたから、150万ユーロの賃料を引き出せた時点で移籍金は回収できました。この1年間で支払った給与分も、どこかのクラブに売れた時点で確実に回収できることでしょう。
獲得時に言われていた「リスクのないビジネス」の通りになるわけです。
しかし買取オプションが付いたのは、やや意外でした。
シャルケがオプションを行使すれば2,500万ユーロの利益になりますが、ジェリー・ミナが3,025万ユーロで売れたように、もっと高値が付く可能性は大いにある。バルサは夏に一度クラブに戻すことを優先すると思っていました。
トディボとしても、良い仕事をするほどにバルセロナに戻る確率は下がっていきますよね。いまいちだった方が戻ってきます。
戻ってきた場合は・・・ キケ・セティエン次第か。クラック獲得資金を調達するためのドナドナ要員が有力です。
バルサが買い戻す場合
トディボがシャルケで活躍し、彼らが2,500万ユーロでの買取オプションを行使する場合、バルサは5,000万ユーロを支払うことでセントラルを取り戻すことが出来ます(実質負担2,500万ユーロ。変動額発動で3,000万ユーロ)。
若くて才能あるセントラルを2,500万ユーロで獲得できるのであれば「お買い得」ですが、彼は元々自分たちの選手だったわけで、手元に残すことを目的としてバルサがこのオプションを実行するとは考えにくい。行使するなら、たとえば3,000万ユーロ以上で売れる場合ですよね。
シャルケがトディボを残そうとする場合、転売目的も考えられます。
ちょっとした選手でも3,000万ユーロの値がつく昨今のマーケットですから、シャルケも十分利益を計算できる。
ならばバルサが呼び戻して売ろうとするんじゃないか。2年以内に売った場合は20%がバルサに入る、とかの条項がないなら特に。
シャルケが売りに出し、いくつかのクラブが獲得に名乗りを上げる場合は、可能性は低いですがレアル・マドリーが含まれることだって考えられるわけです(嫌がらせ目的のオファー込み)。
そういうのも考えると、やっぱり一度はバルセロナに戻して売る、ですかね。
転売ビジネス
適当な考察を長々と書いて、結論はといいますと、これからバルサが若手選手を安めの移籍金で獲得した場合はもう、どうせ転売ビジネスだろうと推察(邪推)してしまうということです。
純粋に選手の成功を応援したいおっさんの純粋な心が汚されてしまった(苦笑)。
数試合しか出番のなかったトディボ、スケールが大きそうで楽しみにしてたんですがね・・・。せめてロナルド・アラウホの定着は上手くいきますように。
このニュースのまとめ
- ・バルサとシャルケがジャンクレール・トディボのレンタル移籍で合意
- ・独クラブは買取オプションを、バルサは買い戻しオプションを有する
- ・いずれにせよ、残留する気がしない
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