それを過ぎれば、別の選択肢へ移るらしい。
この2017年6月27日の、バルサがエクトル・ベジェリン獲得作戦にあと10日間の期限を設けた、とするMDの記事の冒頭は、こんな風に始まっています。「バルサはベジェリンとの契約を望み、ベジェリンもバルサと契約をしたがっている」。ここまでの事の経緯を見ていると、それは正しいのでしょう。しかしバルサを愛するファンも同じ想いかというと、いささか疑問が生じる。自分の都合でバルサを去った選手のことを今更「彼は狂おしいほどにバルサのユニを着たがっている」なんて書かれても、正直しらけるのです。メディアは一体どこを向いているのか。
選手の”内乱”を期待
MDによると、停留したエクトル・ベジェリン(22)獲得オペレーションを動かすためにバルサが設けた期限はあと10日だそうです。もしあと1週間半で話に進展があれば、家出息子はその後も右ラテラル(SB)補強の最有力候補であり続ける。しかし、もし同じような硬直状態が続いていれば、その時はベジェリンを断念し、補強リストの次の目標へと向けて進むだろうと同紙は述べています。
そして暗礁に乗り上げた船を動かすためにバルセロナが期待しているのが、マルコ・ベラッティが精力的に行っているような所属クラブへのプレッシャーと。MD曰く、ベジェリンと彼の周辺はベンゲルを軟化させるためには表立った動きは避けるのが良いと考えているそうですが、オファー第一弾をきっぱり断られたバルサは、やんわりアプローチでは効果がないやんけ!動いてくれよ!と求めている云々です。
ベジェリンは現在U-21ユーロに参加しており、今日イタリアとの準決勝に臨みます。ラ・ロヒータが30日の決勝へ勝ち進んだ場合は、ロンドンへ戻るのは7月1日以降。そこから話が動くかというと、セスク・ファブレガスの件も大いにもつれた経緯からして、進展はなさそうに思います。
人気はないんじゃなかろうか
ロベルト・フェルナンデスが10日間の期限を区切ったということは、家出息子しかどうにかする手立てがないのではなく、他にも良い選択肢があるということでしょう(そう思いたい)。わたくしとしては自己都合でバルサを退団した不忠義者に大金を投じて呼び戻すのは大反対。現地ファンのコメントを見ていても、本当にどれほどの人がベジェリンを望んでいるのか疑問です。むしろ評価は低く、ラ・レアルのオドリオソラのほうが人気があるような。
クレに夢を与えるための大型補強をするのであれば、将来メガクラックになりそうな若手にいってほしいです。呆れるようなダイナミズムのあるネルソン・セメドは狙うにたる資質があると思うんですが。パレンシアがいるのでミドルクラスは要りません。
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