今週中にも入団プレゼンテーションと
バルサの2017年夏 4人目の補強選手がどうやら決まりそうな気配です。その選手はフランス国籍を持つらしいコートジボワール人、ジャン・ミカエル・セリ。各報道によれば昨日の時点で各方面の話し合いはほぼ完了しており、もし最後の時点で問題が発生しなければ(常套句)、選手は今週中にバルセロナを訪れてメディカルチェックと公式プレゼンテーションを行う見込みのようです。契約期間は4年、移籍金は4,000万ユーロと見られています。
移籍金は4,000万ユーロ
昨日、フランスのL’EQUIPE紙が報じた ニースとセリが結んでいた契約解除金の期限が7月15日だった件については、幸いなことに交渉への影響はなかったようです。
仏紙、そしてそれを報じたバルセロナのMD、SPORT両紙はニースが契約解除金だった4,000万ユーロ以上をバルサに求めてくるのではないかと見ていましたが、22日付のSPORT紙によれば、ニースはバルサとの関係が良いことや、選手がバルサ行きを熱望していることから4,000万ユーロの金額を尊重。昨日無事、支払い方法まで決着し、基本的合意に達したと説明しています。
一方でMDは、そういう報道もあったがどうやら契約解除金は活きていたようだとの見解。フランスでは一般的に契約解除金は存在しないのですが、セリの場合は4,000万ユーロのオファーが届けば自由に移籍できるようニースと個人的約束を交わしていたらしいので、仏クラブがそれを守ったのかもしれません。
選手は今夜のチャンピオンズ・ナポリ戦(敵地でのイダに2-0で敗れる)をプレーした後、バルセロナへと渡るとされています。早ければ試合終了後にも移籍の公式発表もある?
冬から関心があったが、決断は最近
SPORTによると、バルサのスカウト陣はこのジャン・セリに数ヶ月前から目を付けていたそうです。ロベルト・フェルナンデスが最初に選手周辺にコンタクトを取ったのが1月のこと。“アフリカのチャビ”と評される選手がいてバルサが狙っているらしいぞ、とのウワサが出て、その後一度消滅したのはSPORT曰く パウリーニョの契約を優先したからです。
しかしネイマール収入を得たことで、バルセロナのセリへの関心が再燃。テクニコたちも獲得を評価したことで、バルサはついに契約を決断しました。MDによれば、クラブ間交渉は昨日からスタート。値段が4,000万ユーロと最初から決まっていれば別段難しいこともなく、重要なのは支払い方法や期限などの取り決めあたりでしょうか。値下げのためにオペレーションに選手が入る可能性もあるとMDは見ています。
兄で選手代理人のオスカル・ダミアニ氏は先週待つからバルセロナに入り、契約内容を詰めてきました。セリはバルサでプレーすることが夢だと公言していましたし、それが今回のオペレーションを進める上でのカギとなったことは間違いありません。
EU圏外枠は埋めない
以前少し勘違いしていましたが、コートジボワール人であるジャン・セリは、外国人扱いとはなりません。2003年に施行されたコトヌー協定によって、アフリカ・カリブ・太平洋諸国(APC諸国)出身者はEU圏内での就労の自由が認められるようになり、フットボリスタたちにもこの権利が認められた云々。欧州各国リーグで対応は違うようですが、リーガではAPC諸国出身選手はEU圏内扱いとなっています。
よって現時点でのバルサのEU圏外選手枠はセリと契約をしても変わらず、ルイス・スアレス、パウリーニョ、それにマルロン・サントスの3人。もしコウチーニョが来ればマルロンは弾き出されてしまいます。
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