特にアウェー戦で、徐々に先発機会が増えている
アンドレ・ゴメスが少しずつ、自信を掴んできているように見えます。サン・マメスでのアスレティック戦は4-4-2の左サイド、もしくは偽エストレーモとしてプレーをし、スペースへの飛び出しで存在感を発揮。積極的に前へ出て、動きも効果的になってきていました。アウェー戦では3戦連続の先発出場です。
スペースで活きる選手
試合終了後のエルネスト・バルベルデ監督は、アンドレ・ゴメスの良さを次のように称えています。「国王杯(ムルシア戦)ではピボーテとしてプレーをした。複数のポジションでプレーができること、それが彼の長所だ。通常はインテリオールか、サイドのスペースでプレーをする。アトレティコ戦でも見せたように、スペースへの入り方が上手いんだ。彼には技術と強さがあるからね。私たちとしては、アスレティックをこちらの陣地に入れたくなかった」
この技術と強さが、アンドレ・ゴメスのセールスポイントです。
スピードがあるわけではないけれど、身体が強くて運動量があるので、守備時に中盤の密度を増やしブロックを堅固にすることができる。前方のスペースも活かせる。4-4-2のサイドはゴメスが輝くためのパズルの解かもしれません。
最近はワンダ・メトロポリターノでのアトレティコ・マドリー戦や、サン・マメスでのアスレティック戦などタフな敵地戦で先発起用されており、こういう試合ではパウリーニョとともにチームにパワーをもたらせる選手です。
折しも今のバルサは、遠征ばかりのアウェー月間。アンドレ・ゴメスが存在感を増すかもしれません。
5つのポジションでプレー
一方で芳しくなかったのは、国王杯ムルシア戦で担当したメディオセントロ(ピボーテ)です。今のところは状況判断とポジショニングに優れず、前へとつなげないのでバルサのピボーテは厳しい。ムルシア戦もラキティッチが入ってからはインテリオールに移されていました。
持ち味はやはり、推進力を活かしたここぞのタイミングでのスペースへの出現ですので、ここを伸ばせるように自信を付けさせるのが、信頼して任せられる戦力化への道。最近のバルベルデはそれに取り組んでいるところです。
今季のアンドレ・ゴメスは5つの異なるポジションで起用されています。それゆえに起用回数は多く、ここ8試合では7つに出場している。継続起用されることで、選手は自信を得ます。
ルイス・エンリケ時代も起用回数はそれなりにあったけれど、ポジションがばらばらだったことで、迷いの森に入っていたゴメス。今季もそれに近いものがあるのに、良くなってきている感があるのは、バルベルデの助言・指示が巧みなんでしょう。チングリによるゴメス育ての果実が、今季中に実ればすばらしい。彼はやればできる子なので。
(※追記。4-4-2はバルサの主流ではないので、スタイルに適応した!と言えるには4-3-3でポジションを得る必要がありますが・・・)
で、導入してみたので、やってみたいのが次のアンケートです。是非、参加してくださいませ!
コメント