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最後は勝つ。これがカンペオンとなるチーム:アラベス戦

苦しみ、汗を流しても、最終的には勝点3

カンプノウにデポルティボ・アラベスを迎えたリーガ第21節は、非常に苦しい展開となりました。守備の強いアラベスに先制され、忍耐と執念+クラックパワーの力業で勝点3をもぎ取ったような試合。激戦の合間の息抜きだ、なんて考えていたらとんでもなく、リーガで一つ勝つことの難しさとバルベルデバルサの強さを再確認した試合でした。

アラベスの守りと速攻に苦戦

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MDが「パーティよ続け」、SPORTが「ショーが始まる」。
ゲーム当日1月28日のバルセロナ系スポーツ紙は、降格圏争いをするアラベスをカンプノウに迎えるにあたって、そう苦しむことなく勝利を収められるだろう、コウチーニョのリーガデビューを楽しもう、という雰囲気でした。

しかし元バルサ選手アベラルド率いるアラベスは、そんな引き立て役を引き受ける断り、骨のあるプランでバルベルデチームに挑んできます。
ゴール正面のスペースをとにかく無くし、少ない手数のカウンターで効果的にゴールを狙っていく。

エスパニョールとのタフな国王杯ダービーから中2日、バルサはチーム全体としての出来映えも芳しくなく、中央で渋滞を起こし、パスをカットされては慌てて帰陣すること二度三度・・・。ついにはそのうちの一つを決められ・・・。

(この戦法、来月20日にチャンピオンズ1/8で対決するチェルシーのコンテ監督にとって、ヒントになったことでしょう)

ハーフタイム後の鮮やかな逆転劇を何度も見てきたバルセロニスタでしたが、正直、今回は勝点の取りこぼしもちょっぴり覚悟しました。
シーズン終了後に「苦しかった試合ベスト3」を挙げろ、と言われるなら、その有力候補だと思います。

マッチデータ|リーガ第21節 バルサ 2-1 アラベス
昨季カンプノウで白星を持ち帰ったアラベスが、今年もバルセロナを苦しめた。バスクチームは中央を固めてからのカウンター戦術が効果を発揮し、先制に成功。逃げ切りを計ったが、最終的にはイニエスタ、スアレス、そしてメッシのクラックパワーで相手をねじ伏せたバルサが勝利をものにした。

忍耐と執念で逆転勝利をもぎ取れる

しかし今のバルセロナには勝利への強い執念があり、どこまでも忍耐強くゴールを狙っていけます。
それに象徴されるのがルイス・スアレスであり、72分に彼の無理やり感いっぱいのボレーが決まって以降は(アシストは敢えてフル出場させたイニエスタ!)結局なんとかしてしまうんだろうな、との予感が優勢になっていました。
両ラテラルを入れ替える、バルベルデの修正も効果が現れていましたし。

で、いつものようにレオ・メッシが現る。

カンプノウでのリーガ200試合出場を自らのフリーキック決勝弾で祝ってしまうのですから、この人はつくづく役者が違うと感服します。別格のお給料をもらうだけの理由はある。

とはいえ一番称えるべきはこのバルサの持っている勝利への執念や野心であり、試合終了の笛が鳴るまで勝負を諦めない気持ちでしょう。
そういう精神力を持っているチームを、人は「カンペオンのチーム」と呼ぶ。
この手の試合で勝点3をきっちりとモノにできることが、最後にトロフィーを持って笑うための条件です。

セルジ・ロベルトはこう言います。
「もっと穏やかな試合のほうが良いけれど、こういう試合がリーガで差を付けるんだ」

ライバルたちがこういう試合で取りこぼしていくのを見ながら、バルサは勝点を拾っていく。
残り試合はまた一つ減り、バルセロナがまた一歩優勝へ向けて前進であります。

 

コメント

  1. レト より:

    今回の優勝でリーグ優勝は手堅くなりましたが、チャンピオンズリーグはますますわからなくなった印象もあります。
    特にこの時期に層の薄さがチラついたのは監督としては悩みどころでしょう。
    チェルシーも今のチームは多少の隙はありますが、それに期待するよりバルサ自体がこのわずかな期間でもステップアップできることを願っています。
    まずはバレンシア戦ですね。

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