国内二冠へとまた接近したチームバルベルデ
バルサがまた新たな歴史を作りました。長い歴史のあるコパで初となる、5年連続での決勝進出。バレンシアのマルセリーノ監督が「私たちはバルサの水準になかった」と認める、バルベルデの率いるチームらしい、しっかり練られたプランを着実に実行する勝ちっぷりでした。
クラック・コウチーニョのバルサ初ゴールが決定的な役割を果たした点も、クラブ的に大きく。
ジェリー・ミナのデビューも実現し、とても良いムードになっているバルベルデバルサです。
送り出したコウチーニョがいきなり結果を出す
今日2月9日(金)はエルネスト・バルベルデの54回目の誕生日だそうです。
おめでとう、ミスター!!
その前日に決めたコパ決勝進出(監督として2度目)は、なによりの誕生日プレゼントとなりました。
またまた効果を発揮した後半の選手交代。
今回チングリが勝負のカードを切るのは早く、ハーフタイム明けから、アンドレ・ゴメスに代えてコウチーニョを送り出しています。
彼は試合後、この交代について「前線を少し動かすべきなのはハッキリしていた。アンドレはチームに強度をもたらしてくれていたけれど、試合を支配する中でドリブルができる選手がひとり足りないと私は見ていたんだ。だからその交代を行ったよ」
もっと前へ攻めていけ、決定的なアウェイゴールを奪うんだというメッセージの込められた交代。
前半はレオ・メッシ、アンドレス・イニエスタを経由せねばバレンシアのゴールに近づけなかったバルサにコウチーニョが加わり、ルイス・スアレスの技が光った崩しからそのコウチーニョがいきなりネットを揺らしたわけですから、バルベルデもしてやったりだったでしょう。
スアレスのクロスは合わせるのが簡単ではなかったですが、それを決めたコウチーニョもさすがでした。
「入れ!」と気持ちが乗っていたのが良かったか。
ボールへと向けて足を投げ出して飛び込む瞬間、彼の世界は静寂に包まれてたんじゃないでしょうか。
スローモーションで無音の世界・・・。完全に想像ですけれど。
チームメイトと初ゴールを祝う時、ちょっぴり涙目っぽかったのも好感度が上がります。
冴えるバルベルデ流、躍動する選手たち
コウチーニョばかり取り上げてますが、イバン・ラキティッチもえげつないパフォーマンスでした。
自陣・敵陣関係なく姿を現し、走り、ボールをカットし、パスを散らし、シュートも放つ。
下の図はそのラキティッチのプレーを表したものですが、ピッチのあらゆるところにいます。
ちなみにセルヒオ・ブスケツもかなりのものですが。
そしてバルサは本当によく後半(終盤)にゴールを決めます。
ボールの後を走らされる相手チームが90分間フィジカルと集中力を持続させるのは困難で、少し隙を見せるとルイス・スアレスなり、レオ・メッシらに組織を破壊され、2列目から飛び出してくるパウリーニョ、コウチーニョ、ラキティッチもいる。
守備もなんだかんだで失点を許さず(最後までよく食らいついている)、やられたと思ってもポルテーロたちが止めてしまう・・・ ガヤの至近距離弾に反応したジャスペル・シレセンのパラドンは、なんなんでしょうね^^;
あとはこの、前半に相手を消耗させて後半に仕留めるバルベルデバルサのやり方が、チャンピオンズの強豪たちに通用するかどうかです。
国内では見事に機能し、リーガとコパの二冠達成へと着実に近づいていますが、欧州ではどうか。
トリプレーテ(三冠)が現実味を帯びてくるのは4強に残ってからなので、まだ先の話。
まずは再来週のスタンフォード・ブリッジ対決での好結果を楽しみにしましょう!
スアレスやメッシのギラギラしたオーラは、けっこう期待させてくれます。
このニュースのまとめ
- ・コウチーニョが勝ち抜けを決定づける入団初ゴール
- ・バルベルデの交代策が当たり、後半にとどめを刺す
- ・国内二冠は見えた。あとは欧州で通用するか
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