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シレセン:現実を受け入れつつ、夢のために戦い続ける頼もしき第2GK

スーペルコパ・カタルーニャ決勝でも大活躍

3月7日(水)にリェイダで行われたスーペルコパ・カタルーニャ決勝(対エスパニョール)は、「第2ユニットのための試合」と言われていました。バルベルデの鉄板イレブン「第1ユニット」がごっそり休み、いわゆる控えメンバーの「第2」に機会が訪れた。そのアピールチャンスを最大に活用したのが、パラドン連発のジャスペル・シレセンです。

目指すのは「バルサの第1ポルテーロ」

テル・ステーゲンが元気であるかぎり、シレセンの役割は確定していますので(コパ担当)、言ってみれば彼は“それほどアピールせずとも好い”状況にあります。

しかしこのオランダ代表ポルテーロ(GK)は、出番には必ずと言っていいほどすばらしい働きをする。
ビッグクラブで第1ポルテーロになれる実力がありながら、バルサで第2ポルテーロを務めてくれるのですから、ありがたい話です。

この、何故バルサで第2ポルテーロをしているのか、という件について。
ジャスペル・シレセン2018年1月16日のMD紙のインタビュー内でこう説明しています。

「それは僕が夢を追い求め続けていて、バルセロナの第1ポルテーロになるためにトレーニングしてるからだよ。今年のマルク(テル・ステーゲン)は世界最高のポルテーロの一人で、僕もバカじゃないから“自分がプレーすべきだ”なんて言うのは難しい。彼のプレーを見て、僕は自分の立場を受け入れてるんだ」

「もし彼がレベルを下げたなら、僕はもっとプレーしたくなるだろうけど、今は彼がすごく良いし、それを受け入れるよ。でも僕は、目標を達成するべく戦い続けていく

カッコイイですね、ジャスペル・シレセン

マッチデータ|スーペルコパ・カタルーニャ決勝 バルサ 0-0* エスパニョール
頼れる第2GKジャスペル・シレセンがバルサにスーペルコパ・カタルーニャをもたらした。試合を通して決定機の数で上回ったのはエスパニョールだったが、シレセンがそれらをことごとくセーブ。0-0でもつれ込んだPK戦でもフラドのPKを止める活躍だった(4-2でバルサに軍配)。

テル・ステーゲンとのライバル関係

以前、クラウディオ・ブラボテル・ステーゲンが競っていた頃の危うい緊張関係も悪くなかったですが、シレセンが第2でいることの安定感はすばらしい。
シレセンテル・ステーゲンとの関係について「とてもよい」「お互いに良いところを引き出し合ってる」と説明しています。「お互いにベストを出し合い、日々競うように努めている」のだと。

その切磋琢磨により、バルサは今、正ポルテーロが二人いるようなぜいたくな状況にあります。

人々がそう言うことをすごく嬉しく思うよ。それはつまり、僕が良い仕事をしているってことだから、僕にとっては最高の賛辞だ。マルクデラ(フエンテ、ポルテーロコーチ)も良い仕事をしてるってことだしね。フットボールはチームスポーツだから、僕らは一緒にカンペオンになりたいんだ。個人では目標は達成できない」

いずれテル・ステーゲンがベテランといわれる年齢になり、若き才能にレギュラーの座を脅かされた時、どんなふうに語っているのだろう。ふとそんなことを思ったり。

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コパよりも、チームとビッグタイトルを獲りたい

バルサのゴールを守るために必要なことを訊ねられたシレセンは、「まず第一にボールを上手く止めること」「第二に足を使ってプレーする能力」だと答えています。

「その意味で今年のマルクはスペクタクルだよね。足元の正確さと自信に僕らは何度も驚かされる」とライバルを称えるあたりも清々しい。ではバルサのポルテーロとしての目標はなにかというと、もちろんタイトル獲得だと言う彼です。

まず第一にリーガとチャンピオンズの両方で優勝すること、そしてもしこの2つを勝ち取れるなら、僕がプレーするコパを見ていくことだろう。僕はコパよりも、チームとビッグタイトルを勝ち取りたいんだ。リーガやチャンピオンズで勝つことは、コパよりも大きいからね」

そういうシレセンですが、今年はコパ決勝が4月21日に設定されたことで、順番としてはまず最初に彼が担当するコパになります。

ワンダ・メトロポリターノでのセビージャ戦。
ここで一つめのトロフィーを掲げ、残りのビッグタイトルと行こうじゃないですか。
バモス、 ジャスペル・シレセン

 

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