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イニエスタ「サヨナラが近づくと、ナーバスになるね。緊張してるよ」

メッシは自分が見た最も偉大な選手だと、ラジオ番組でカピタン

FCバルセロナのカピタン、アンドレス・イニエスタがラジオ局RAC1の番組 El Mon に出演。残りわずかとなったバルサ生活について語っています。「サヨナラの日が近づいてくると、少しナーバスになるね。緊張してるよ。自分で決めたことだけど、簡単じゃない」

こちら日本ではすっかりドンの来日が決まったとの報道ですが、「日本か中国か、来週発表するよ。どこへ行くか発表するのは自分でありたいんだ」とのことなので、落ち着いてあと数日待ってみましょう。

シーズン開幕当初はまだ迷っていた

イニエスタは自分が「物事をすごく考える人間」だといいます。「去年はチームレベルでも個人レベルでも簡単ではなくて、今年が最後になるのかどうか分からなかった。今季初めはまだ残留するかしないかで迷っていたんだ。それで今年は最高の一年にしなきゃならないと決断した。もし最後なら、今去るんだという感覚を持って去りたかったから」

アンドレスによると、バルサで彼の決断を最初に知ったのは「レオ(メッシ)、ブシ(ブスケツ)、ジョルディ(アルバ)、イバン(ラキティッチ)、ジェラール(ピケ)」でした。「ミスター(バルベルデ)も会長より先に知らせた。タイミングを探していてね、言うのには苦労したけど、普通には言えたよ」

チームメイトたちのことは恋しくなるだろうね。長年一緒にいた仲間たちだから、その逆を口にするのは正しいことじゃない。手を使ってチームメイトと争ったことは一度もなかった。建設的なかたちでの議論はあったけれど」

親友ダニ・ハルケへ捧げるゴール

あなたは幸運に味方された人間か、との質問には、それだけではないとイニエスタは答えています。

運もあるにせよ、ハードワークをしなければならない。働くことによって、それに相応しい物事や適切な瞬間が訪れるんだ。イニエスタッソとムンディアルの決勝ゴールはアンドレス・イニエスタを示すゴールだけど、僕が誇らしいのはトップチームでの16年間やスペイン代表での時間だよ。コパ決勝(対セビージャ)は僕の人生のファイナルのようだった。ローマでかなり痛い目に遭ったあと、全ては上手くいったね」

ちなみにバルサでのベストゲームを訊ねられたイニエスタさん、こんなことを明かしています。

試合は全部録画してるよ。家にはすごくでっかい棚があって、DVDを収納してるんだ。全部残しておくのが好きな性分でね。幸運なことに、たくさん貯まったよ」

最も辛かったのは、大切な人たちとの永遠の別れでした。

ダニ・ハルケとティト・ビラノバを失ったことは、人としてすごく困難な出来事だった。いつも言ってるけど、僕はムンディアルでゴールを決めた、でも誇らしいのはダニへとゴールを捧げた行為が、そのムンディアルのイメージとして残っていることなんだ。もし優勝できるなら、僕は彼にムンディアルを捧げたかった」

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ライカールトのキツい言葉、イニエスタッソ

イニエスタはまた、バルセロニズモが歓喜した2006年パリでのチャンピオンズ決勝についても語っています。イニエスタにしてはわりと思い切った告白。

「あの試合で僕はベンチスタートになってね、そう、すごく腹を立てていたよ。スポーツ的にはすごくキツい、最低の後味を残した決定だった。それで僕はライカールトと個人的に話をしたんだ。彼からは何の議論もなかった。彼からはただ一つ、すごくキツいことを言われたよ。それがなにか今は言えない。僕がどうしてプレーしないのか、すごくキツく言われた。論理的な理由ではなかった」

一方でジュゼップ・グアルディオラについては。

彼は僕のアイドルでありお手本だったから、その人が自分の監督になったのは信じられなかったね。最初の数週間で彼は僕たちに他とは違うことを伝えてくれた。リーガは負けと引き分けでスタートしたけど、僕はこれはミスターを手助けするべき時だと考えて、これから上手くいくよって彼に言ったんだ」

イニエスタッソはおそらく僕が一番クレイジーになった日だよ。9年経った今でも、音声を聞くと身体に寒気が走るんだ。それまでの経緯や意味するものから、言葉では形容できない。誰もがあの日にしていたことを覚えているし、フットボール選手にとって、そうやって人の人生には入れるのはプライスレスだね」

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2009年はあのイニエスタッソによってローマ決勝へ行けたバルサでしたが、今年はローマで最低最悪な経験をしました。

僕のキャリアにおける、最も心痛む試合だよ。みんなにとってすごく痛い一撃だったし、僕らはあれを予想していなかったから」

セルヒオ・ブスケツを手放してはならない

アンドレス・イニエスタは個別の選手に関する質問にも答えています。バルサが約束した給与増額を求めていると報じられるセルヒオ・ブスケツについては・・・

もしブスケツがバルサで続けないなら、僕にはそれは途方もないエラーに見えるだろうね。でもそういうことが起こるとは僕は思わないよ。彼にはまだ何年もの選手人生が残っているし、彼は基礎になる選手だからね。でもそういう事態にならないように、クラブは迷いの余地を残すべきじゃない

とクラブ理事会に釘を刺したカピタン。
マドリーが獲得を狙っているらしいネイマールについては、「マドリーは有利になるけど、バルサは騒ぐ必要はない」と、メッシに比べて冷静な意見です。

ロッカールームで一番騒がしい選手は誰、との質問には、もちろんあの人だと答えています。

「おそらくはジェラール・ピケだね。エトー?彼もそうだね、かなりのものだったよ。もしジェリが望むなら、彼はクラブ会長になる可能性があると思う。もし彼が人生のクラブで役立てると感じるなら、どうなるか見てみようよ。チャビがマネージャーで僕が監督に?多くのことが重なるのは難しいけど、一つの可能性ではあるね。長年ここにいた人間はクラブに多くの恩があるし、このクラブに貢献するのは良いことだから」

バロンデオロ

では最後に、バロンデオロと、イニエスタが同賞を受賞しなかった件を謝ったフランスフットボールしに対するドンのコメントです。

レオ・メッシは、僕がピッチで見た中で一番偉大な選手だよ。彼のような選手は他にいないね。メッシクリスティアノのバロンデオロ受賞回数は同じなのは普通か?個人賞はフットボールの一部ではあるけど、フットボールじゃないんだ」

「フランスフットボールは僕に謝る必要はないし、僕にとって受賞は重要なことじゃないよ。僕は会場に行って、たっぷり楽しんだしね。レオとチャビ、それに僕が表彰台を独占した、あれはもう二度とないだろう。クラブが得られるイメージとして最も重要な瞬間の一つだと思う。プライスレスさ」

そしてもうひとつ。

「将来のことはわからない。2、3年以上プレーを続ける可能性も捨てはしないよ。身体がもうたくさんだ、というまで伸ばせるようにトライしていく。僕はフットボールを楽しみたいんだ。これからはまた別の方法で楽しんでいくよ」

コメント

  1. クレ より:

    貴重な言葉の数々。
    翻訳&紹介してくださって本当にありがとうございます。
    心に染み入りました。

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