バルサで5ヶ月間プレーした今の思いを語ったクラック
フィリペ・コウチーニョは内向的な性格で、メディア取材はあまり受けないほうだそうです。オファーは毎日のように届くだろうけれど、カメラ前に出ることは少ない。そんなコウが今回、母国のテレビ局 ESPNブラジルの番組 Papo Cabeça をカステイデフェルスの自宅に招き、バルサでの最初の数ヶ月を語っています。
マエストロ・イニエスタ
まずはバルサ入団時、アンドレス・イニエスタから受けたメッセージに感激したという話です。
「イニエスタが表すものは誰もが知っているけれど、ピッチ外の彼はものすごく偉大な人でね、僕がバルサと契約を交わした時、最初に歓迎のメッセージを送ってくれた一人が彼だったんだ。あれは僕にとってとても特別なメッセージで、大きな自信をもらったよ」
昨日、神戸で入団会見を行ったアンドレス・イニエスタは誰かの歓迎メッセージで元気をもらったりしたかな・・・ おっと話が逸れました。コウチーニョはこうも言っています。
「勉強をするために、トレーニングで起こっていることを観察するのがすごく好きなんだ。リバポーではスティーブン・ジェラールを見ていたし、今はイニエスタだね。だって彼はすごい経験のある、唯一の方法でプレーをするフットボール選手で、バルセロナがどのようなリズムでプレーするのか指示するのが彼だから。可能なかぎり彼から吸収しようとした。レオからもそうだね」
スアレス企画の食事会でメッシと
メッシの名前が出ました。
バルサで成功するにはメッシと良い関係を築くことが重要で(ボスに逆らえない、ってことじゃなく)、仲人役がいればそれも容易になります。コウチーニョの場合、ルイス・スアレスがいるのでばっちりです。
「ルイスとレオはすごく親しいし、僕とルイスはリバポーでずっと前から知っているからね、ルイスが食事会を企画してくれたんだ」
「レオの隣に行ったらちょっと緊張するものだし、リバポーでも最初はジェラードに同じように緊張したよ。レオの時は、“おまえは世界最高の選手といるんだぞ!”って思った。でも彼は信じられないくらい良い人で、スーパーに穏やかな人だよ」
「家に帰ってから、妻に“大変だ、メッシとご飯を食べたよ!”って言ったんだ。それで僕らは大笑いしてね、とてもおかしかった」
ええやつやないですか、コウチーニョはん。
難儀したバルサスタイルへの適応
「一番のアイドルだったのはロナウジーニョ」で、バルサからのオファーが届いた時、「自分は同じチャンスを手にすることになるだろうと考えた」というコウチーニョ。
シウタット・エスポルティーバでの初トレーニングでは、選手たちのレベルの高さに驚いたそうです。「すごく驚いたし、もしロンドで失敗したら、中から出るのはかなり難しいぞって気付いたよ」
あのコウチーニョがちょっと大変だな、と思うバルサのトレーニング。バルサのプレー方法は「本当に他とは違っていて」適応には苦労したようです。
「時々、プレーを加速させなければならないのか、リズムを落とすのか分からなくてね、それはトレーニングや試合でのプレーで学ぶしかないんだ」
ラ・マシアで育った選手たちが自然と身につけている、バルサをバルサたらしめているフットボール言語・・・(言葉が分からなくても大阪弁は世界に通じる、的なパウリーニョ)
真価を問われる2年目
プレシーズンからチームに加わり、イニエスタの穴埋めを期待される来季はコウチーニョにとって大いなる挑戦です。チャンピオンズでも成果を上げなければならない。クラブ歴代最高額移籍金選手のプレッシャーもあるかもしれません。
「いつも言っているのは、自分のベストを与えるために準備をしているってことだよ。選手にはそれぞれ好みのポジションがあって、それはまあ普通のことさ。もし安定して左サイドでプレーできるなら、とても良い感じになるだろうね」
コウチーニョと言えば、エリア外から放たれる必殺ロスカ(カーブシュート)です。「リバポー時代に自然に打ち始めたんだ。するとゴールが決まり始めて、経験を積むことで自信やチームメイトの信頼も手にしていって・・・ いまは打てる時はいつも試みている。ゴールが現れてくるって知ってるからね」
こう読むとやはりコウチーニョの適性は左のエストレーモですよね。それを受けてエルネスト・バルベルデがどのように彼を起用していくのか。カルラス・アラニャーも入ってきますし、新シーズンが楽しみです。
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