パウパウの穴を埋める戦士が、お手頃価格で獲得できそう
FCバルセロナがバイエルン・ミュンヘンのアルトゥロ・ビダル(31)獲得まであと一歩に迫っているようです。選手とはすでに3年契約で基本合意していて、あとは詰めの交渉のみ。バイエルンとの交渉も大詰めとかで、今日にも公式発表されるだろうとバルセロナ系スポーツ各紙が報じています。
探し求めていたフィジカル系中盤
“アドリエン・ラビオ移籍を巡ってのPSGとの交渉にまったく進展がないことから、バルサは目標をアルトゥロ・ビダルに切り替えた”。
メディアはそんな論調ですが、二人がまったく特性の異なったフットボール選手であることや、バルベルデがパウリーニョの後任を欲しがっていることから判断すると、市場のフィジカルファイターには絶えず目を配っていたのが正解でしょう。
そこへアルトゥロ・ビダルがお手頃価格でバイエルンを出るだろう、インテルとミランがそのビダルを狙っているとの情報を聞きつけ、フロントはすばやく動いた。MD紙によると、水曜-木曜にかけての攻勢で、バルサは選手の基本合意を手にしたようです(接触はもう少し前からあった)。
ビダルの代理人であるフェルナンド・フェリセビック氏、どこかで見た名前だと思えば、アレクシス・サンチェスの代理人だそうで。なるほど。
強烈な芯をもつ、歴戦の戦士
バルサの強化技術部がアルトゥロ・ビダルと契約しようと考える理由は、アグレッシブにピッチ中央を走り回り、相手選手へとプレッシャーをかけ、かつ相手ゴールエリアまで入って得点を決められる選手を欲しがっているからです。
ユベントスとバイエルンで長年プレーしてきた実績と経験を持つ、歴戦のファイター。
ニックネームは、キング・アルトゥロ。
その芯の強さ、アクの強さはもう疑いようがありません。
若返ったスカッドには、彼のようなベテランの存在がここぞという瞬間に活きてくるでしょう。
思い出すのは、ライカールト・バルサが好転するきっかけとなり、豊富な運動量で太陽王ロナウジーニョを支えたエドガル・ダビッツ。“ピットブル”がロニーの守備も負担したことで、ギガクラックが輝いたあれです。
バルサにもカンテラにもいないタイプの選手なので、報じられている2,000万ユーロ以下の移籍金なら良い話かと。
そういえばビダルは、あのペップ師がバイエルンに呼んだ選手ですしね。
即戦力と割り切れる
そんなビダルならもう即戦力と割り切れます。
半端なラビオ(失礼)を高値で獲得するより、来季のフレンキー・デ・ヨング獲得へ道筋を立てられます。
なので意外と、すっと腑に落ちた。巷の嘆き節ほどに悲観的で夢のないオペレーションとも思いませんし、バルサスタイルの放棄とはいえますまい。
バイエルンから獲得するならティアゴ・アルカンタラだろう、との声に対する私見は、「自らクラブを去った選手の呼び戻しに大金は出せない」
ラビオならティアゴ、でしたが、どうしても抵抗がある。
あの時の寂しさを忘れ、両手を広げての歓迎はできないのです。
このニュースのまとめ
- ・バイエルンのアルトゥロ・ビダルがバルサ移籍目前だという
- ・移籍金は2,000万ユーロ以下とか
- ・中盤の歴戦のファイター、芯の強さは折り紙付き
コメント
守備的MFの不在をこの額で解決できるならむしろ願っても無い選択だと思います。
パウリーニョよりもさらに馴染みそうですし。
CLを本気で狙うならこういう補強こそ実現させるべきでしょう。