バルベルデやロッカールームの信頼を勝ち取ったチレーノ 2021年夏をにらんで、クラブは契約の延長を考えているらしい
アルトゥロ・ビダルは良い補強となりました。チームに足りない分を補うのが補強ですから、チレーノのキャラクターはまさにバルサに足りなかった要素を補っている。精神面でもチームを支えているようですし。そんなビダルとの契約を、バルサが1年延長しようと目論んでいる模様です。
パウパウの後任として期待を超えた
2018年夏のパウリーニョ退団に伴って、FCバルセロナの強化技術部門が白羽の矢を立てたのがアルトゥロ・ビダルでした。
パウパウが思いのほか成果を残したために、いわゆる二匹目のドジョウを狙ったような補強だったわけですが、これがさらに思いのほか大成功で。2,300万ユーロだという移籍金もリーズナブル、今となってはお値段以上の活躍ぶりです。
持ち味のフィジカルを活かした、鬼神のごときプレッシングとボール狩り。呆れるほどの運動量。相手がコパでのセグンダチームであろうと、チャンピオンズの大一番であろうと、同じように全力でプレーできるメンタリティ。若手とも重鎮とも分け隔てなく親しくなれる外向的な性格。
入団当初は出番の少なさに不満をくすぶらせてもいましたが、バルベルデの信頼を勝ち取った最近では、良い話しか出てこないビダルです。当初の期待を大きく上回りました。
2021年の夏をにらんで
さてそのキングアルトゥロはバルサ入団の際に、バルセロナと2021年6月末までの3年契約を結んでいます。これを1年延長しようか、とクラブが計画しているらしいのが、今回のお話。伝えたのは4月22日付のSPORTです。
2021年夏に無料で移籍されてしまうのを避けることが目的だそうです。
2022年まで延長しておけば、2021年だとまだ移籍金を期待できます。
何故2021年夏に無料で移籍させたくないのか、の説明はSPORTには無いですが、この夏にバルトメウ理事会の任期が終了することと関係ありそうです。
もし来年夏にアルトゥロ・ビダルに対して口元が緩むようなオファーが届いた場合、スカッド状況などを見て検討はすると。ビダル本人の考え次第ではありますが、来季も今のような役割を担ってくれるのであれば、クラブにはこの夏に彼を手放す考えはないようです。
来季は中盤にフレンキー・デ・ヨングが加入するので、出場時間の分配はより難しくなるとはいえ、アルトゥロ・ビダルには他の選手たちにはない強み(プレッシングや守備時のレトリート)があるので引き続きバルベルデに重宝されることでしょう。
過去のクラブのような不動のレギュラー格ではなくとも、今のような役立ち方も良いものだとアルトゥロがカンプノウ生活を楽しんでいるなら、それはチングリ(やもしかするとカピタンたち)の功績。もうあと2年ほどクレを唸らせてもらえたらな、と期待します。
このニュースのまとめ
- ・“当たり”となったアルトゥロ・ビダル獲得
- ・プレー面だけでなく、ロッカールームでも存在感
- ・契約を1年延長したいのは、2021年に無料で移籍させないためとか
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