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マッチレポート|リーガ第3節 バルサ 8-2 ウエスカ

Liga Española
jornada 3

カンプノウ初訪問のウエスカが先制する意外な立ち上がり。
しかし終わってみればバルサが格の違いを示したゴール祭り。

前半に光ったのはウエスカの健闘だった。2分に先制し、ハーフタイム前にも1点を返すなど、これがリーガでのカンプノウ初訪問とは思えない戦いぶり。しかし最終的にはバルサのパンチ力がものを言い、終わってみれば8得点のゴレアーダとなった。ルーチョに代表選考されなかったアルバが気を吐いていた。

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試合の流れ

●さすがに1人ぐらいは・・・ と予想されたローテーションをエルネスト・バルベルデは行わず、前節バジャドリー戦と同じ先発イレブン。どこまでメンバー固定でいくのだろうか。チャンピオンズ・PSV戦(18日)あたり?

●寝ぼけていたバルセロナに対し、先制パンチを打ち込んだのがウエスカだった。開始2分、右サイド(バルサの左)を突破したミラモンのクロスを逆ポスト前のロンゴが頭で落とすと、クチョ・エルナンデスがコースを変えるシュートで先制に成功。

●SDウエスカはプリメーラ初昇格とは思えない勇敢なフットボールが印象的だった。緩いプレッシングならかいくぐるパス精度、チャンスの際は前線に人数をかける思い切りの良さ。二度手にした決定機は、どちらもゴールに変えている。

チームが今ひとつ冴えない時、なんとかしてくれちゃうのが大エースのレオ・メッシだ。16分、相手DFに尻餅をつかせるフェイントでエリア内へとドリブルで切れ込み、シュートブロックをものともしない右足シュートを左ポストへと突き刺して同点。少し前にスアレスに似たプレーがあり、ヒントになったようだ。

メッシの同点弾でホッとしたバルサは、プレーのリズムを向上させる。これ以降はハーフタイム前の数分間を除いて、バルセロナのペース。ジョルディ・アルバが猛威を振るい、2点目、3点目の原動力となっていった。2-1は裏へ抜けたアルバの折り返しに、足を出したプリードが不運なオウンゴール。3-1もアルバがDFラインの裏を取り(VARはオンサイドと判定)、センタリングをルイス・スアレスがキレイに蹴り込んだ。

●これで決着は付いたかに思えたが、まだ終わっちゃあいないと机を叩いて見せたのがウエスカだった。バルサのふわっとした守備の隙を活かしてアレックス・ガジャールがゴールを決めるのだが、この時もしっかりとエリア周辺に5人きているのが見事。バルサは2失点ともアルバのサイドから持ち込まれ、ピケセルジ・ロベルトの間を突かれている。

メッシのクロスバー直撃弾で始まった後半。最初の5分はさながら嵐のようだった。まずは48分、スアレスのスルーパスを受けたデンベレがシンプルに左足シュートを右ポスト脇へと蹴り込んで4-2。51分にはメッシによるライン後方へのおしゃれなパスを、ラキティッチが豪快なボレーで仕留めて5-2としている。この試合は対角線のシュートがどんどん決まり、爽快だった。

●3点差が付いたことで、ウエスカの抵抗も終了した。しかしバルサは攻撃を手を緩めず、63分にはメッシがカウンターから追加点。相手選手のマークの外し方が絶妙、コウチーニョの鮮やかな縦パスも完璧で、GKと1対1とした後のシュートもさすがはD10Sの正確さだ。

●6点奪った後は、ギアを落としたバルセロナ。いよいよ新戦力の出番となり、ウンティティに替わってレングレが、ラキティッチブスケツに替わってアルトゥロ・ビダルアルトゥールが登場した。最終的な陣形はアルトゥールビダルがドブレピボーテ、デンベレ(右)とコウチーニョ(左)がサイドの4-4-2か。

●そして79分のエリア包囲戦、メッシのパスを受けたジョルディ・アルバがGKウェルネルの股を抜くシュートを決めて7-2。ルイス・エンリケ代表監督に招集外とされたことが彼を発憤させていた?

●ケーキに最後のイチゴを乗せたのはルイス・スアレスだった。後半追加タイム、GKに倒され、自ら手にしたペナルティキックをルイス・スアレスがきっちりネットに沈めて8-2!クレ満足のゴール祭りを締めくくった。

トピックス

●7-2のゴールを決めた後、両手で両目を防ぐポーズ(見ざるの仕草)をして祝っていたジョルディ・アルバ。これは自分を代表選手リストから外したルイス・エンリケへのメッセージか、とSNSで話題になったが、SPORTによるとこれは息子のピエーロくんに向けたものだったらしい(以前も同じことをやっていると)。

ルイス・スアレスのゴール(3-1)は線審がオフサイドと判定したが、その後VARがオンサイドだとの判断を下し、得点が認められた。ルイシート曰く、「得点したら祝いたいんだけど、VARはゴール後のアドレナリンを少し持っていくね」。それは同感。

ルイス・スアレスが今季初ゴール。スーペルコパから続いていた“ゴール日照り”を3試合で終わらせた。

レオ・メッシがSDウエスカを得点済みチームリストに追加。ラ・リーガでの37番目の“獲物”としている

●ウエスカの先制点の主、クチョ・エルナンデス(19)はチームがセグンダAでプレーしていた昨季、ミニエスタディでバルサBに対して2ゴールを決めている。その数ヶ月前からバルサは彼に関心を示していて、冬のマーケットにてBチームに獲得を試みていた(2,500万ユーロを要求され断念)。

●いつものように黒子となって守備に走り、スペースを埋め、メッシのアシストを受けて爽快なボレー弾まで決めて見せたイバン・ラキティッチ。彼の活躍は嬉しいのだけれど、出ずっぱりで怪我をしやしないかと不安も(6-2となった70分にアルトゥロ・ビダルと交代でベンチへ)。

●大ゴレアーダによって得失点差を稼ぎ(+10)、レアル・マドリー(+8)に前節明け渡した首位の座を奪還。

●試合開始前、グラウンドではムンディアル(W杯)優勝のウンティティデンベレ、それに準優勝のラキティッチ、3位のベルマーレンを表彰するセレモニー。選手たちはファンにメダルを披露した。どうして第1節でこれをしなかったのか、は不明。

●ローテーションしなかった理由を、第2監督のジョン・アスピアスは「私たちはシーズンを上手く始め、全員一緒に一週間良いトレーニングができた。それで同じイレブンに賭けたんだ」と説明。

FC Barcelona SD Huesca
8 2
2 de Septiembre – domingo 18:30 h
Camp Nou
: 72,892
Goles
  Cucho Hernández (2)
Messi (16)  
Pulido (23pp)  
Suárez (39)  
  Alex Gallar (42)
Dembélé (48)  
Rakitic (51)  
Messi (63)  
Jordi Alba (79)  
Suárez (90+2)  
Titular
Ter Stegen【6】 Werner
Sergi Roberto【6】 Miramón
Piqué【6】 Pulido
Umtiti【6】 Etxeita
Jordi Alba【8】 Luisinho
Busquets【7】 Gallar
Rakitic【8】 Musto
Coutinho【7】 Melero
Messi (c)【8】 Moi Gómez
Dembélé【8】 Longo
Suárez【7】 Cucho Hernández
Cambios
Umtiti→ Lenglet【6】(65) Longo→ Gürler (57)
Rakiti?→ Arturo Vidal【6】(70) Gallar→ Semedo (65)
Busquets→ Arthur【6】(75) Cucho Hernández→ Ávila (70)
Entrenadores
Ernesto Valverde【7】 Leo Franco
Arbitro
Melero López (andaluz)
Tarjetas
Arturo Vidal (86) Luisinho (25)
  Musto (85)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
3 5 8

Golesredcard

2 0 2
11 15 26 (15)

Tiros a puertaredcard

6 (3) 2 4
5 9 14

Ocasiones de Golredcard

2 0 2
4 5 9

Cornersredcard

4 1 3
1 1 2

Fueras de juegosredcard

1 1 0
    660

pasesredcard

308    
67%   67% Posesion del Balon 33%   33%
3 3 6

Faltasredcard

12 6 6
0 1 1

Tarjetas Amarillasredcard

2 1 1
0 0 0

Tarjetas Rojasredcard

0 0 0
Formación

デニス、サンペール、アレニャーが負傷欠場。
ラフィーニャ、ベルマーレンが監督判断で招集外。
セメド、アルトゥール、シレセン、マルコム、レングレ、ムニール、ビダルがベンチスタート。

バルベルデは今回もローテーションを行わず。前節と同じメンバーが先発起用された。
ジョルディ・アルバが効果的に上がり、非常に有効なオプションとして機能。デンベレ&コウチーニョ、あるいはメッシとの連携で相手守備陣の脅威となっていた。

交代の1人目はウンティティに替わって、これがバルサでのリーガ初出場になるレングレ。
2人目はラキティッチが任務終了でアルトゥロ・ビダルがピッチに立った。
こうした交代を経て、システムは4-4-2(4-2-3-1)へと変更。デンベレが右サイドへ移動した。
最後の交代はブスケツに替えてのアルトゥール。ビダルはゴール前に何度か顔を出していた。

Titular Final
先発時 終了時
 

 

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