バルベルデの期待に応えているフランス人エストレーモ
ウスマン・デンベレが波に乗っています。今季はここまで6試合に出場し(489分)、5ゴールを記録。すでに昨季の得点数(4)を上回っていることや、現時点でネイマールより得点が多いのはオマケとして、決定的なゴールがとにかく多いこと、これが非常に重要です。
破竹の勢い
2018/19シーズンが始まってからのウスマン・デンベレの活躍ぶりは、勇壮な戦国武将の如しです。
まずタンジェ(モロッコ)で開催されたスーペルコパでバルサにタイトルをもたらすゴールを決めたかと思えば、リーガ第2節 バジャドリー戦ではビーチと化したホセ・ソリージャを陥落させ、先週末のアノエタでも逆転決勝弾を叩き込んでいるモスキート。
つまりカンプノウ外で決定的な仕事をしているわけでして、これは高く評価すべきポイントになります。
カンプノウでもしっかりと結果を出しており、PSV戦では驚きの個人突破からバルサに勝利を呼び込む追加点を叩き込んでいる。カンプノウのスタンドはそんな彼に温かい拍手を送っています。好循環。
ちなみにデンベレの愛称は“モスキート(蚊)”なので、彼のゴールはなにかと“刺す”と絡めて表現されます。
決定的なゴールが大半
9月21日のSPORT紙は、「デンベレはネイマールよりも良い結果を出している」という記事をトップに持ってきています。たしかに現時点ではデンベレの5得点に対し、ネイマールは4得点。
でもこの時点での得点数にそれほど意味はありませんし、差が1つなら尚更でしょう。
重要なのは同紙も言っていますが、ウスマンのゴールのほとんどがチームが勝利する上で大きな意味を持っていたことです(スーペルコパと勝点6をもたらしている)。
入団後すぐの重傷(全治3ヶ月半)が響き、不完全燃焼で終わったバルサ1年目を経て、反撃を期して臨んだこの2018/19シーズン。能力を疑問視されたり、マルコム獲得で期限付き移籍がウワサされたりもしただけに、この今の覚醒しかけている姿はクレを爽快にさせます。
結論を出すのはまだ早いけれど、今季はデンベレが飛翔する一年になりそうで胸躍るじゃないですか。
もし、もしこの調子でシーズン最後までいければネイマール退団の穴は埋まり、PSGさんありがとうなんて言ってるかもしれませんな。
2018/19シーズン序盤、デンベレ覚醒の要因
●ハングリー精神・野心
ムンディアルで優勝国フランスの控えだったことが自信と悔しさをもたらし、バケーションを短縮してバルサのプレシーズンに臨むことにつながった。トレーニングする目つきも違っていたんじゃなかろうか。バルベルデもなにか感じたはず。
●マルコムとのポジション競争
エストレーモにポジション競争が生まれたこともモチベーション強化につながっている。デンベレがバケーション中のプレシーズンにマルコムがポテンシャルを見せたことも、デンベレを刺激したに違いない。一時は移籍のウワサも出ていた背番号11。
●バルベルデが4-3-3に取り組んでいること
昨季はデンベレ早々の離脱で4-4-2を採用したが、プレシーズンのデンベレを見て4-3-3にした?ジョルディ・アルバやコウチーニョと編成する左サイドは破壊力があり、レオ・メッシもよくそれを活用している。
●去年の流れがひどすぎた
元々これくらいはやれる子。2017年夏はドルトムント退団時のゴタゴタや、1億ユーロル―キーになったことが過負荷となって早々に負傷、潜在能力を発揮できる状況になかったが、この夏は万全の状態で臨めた。1年経ち、異常な注目度がなくなって自然体でフットボールに集中できている。
こんな感じでしょうか。
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