30日からチームに合流し、最新の保存治療を継続していく。
FCバルセロナが12月23日、サムエル・ウンティティの治療方法に関する発表を行いました。それは左ヒザの痛みによって欠場中のフランス人セントラルが、今月30日からチームに合流し保存治療を続ける、というもの。現在ウンティティは最先端の医療技術でヒザ軟骨の回復に取り組んでおり、その効果の発現を待っているところです。
5月から引きずるヒザ問題
バルベルデチームと強化技術部が夏に作成したスカッド計画で、一番見誤ってしまったのはサムエル・ウンティティのコンディションでしょう。
そもそもビッグサムの左ヒザは、昨シーズン終盤から問題を示していました。回復して臨んだ夏のムンディアル(W杯)も、実は綱渡りだったのではないか。
12月24日のSPORT紙によると、ウンティティがもしムンディアル後、もしくはシーズン序盤に手術をしていれば、今頃はもうリハビリの最終段階に入っていただろうに・・・ と考える人たちもクラブ内部にいる云々で。
結果論ではありますがウンティティの左ヒザは今も問題を抱え続け、 アスレティック戦前日の9月28日に痛みが再発して以降は、アトレティコ・マドリー戦(11月28日)の90分しか試合出場していません。
一度プレー許可を受けてワンダ・メトロポリターノで先発し、また痛みが再発してしまったことで心配も割増です。
最先端の医療技術
SPORT紙の説明では、ウンティティはこれまでに様々な保存治療を受けてきました。そのひとつが関節症の治療に有効だと近年注目されている再生医療、具体的には幹細胞治療だそうです。
自らの脂肪から採取し、培養した幹細胞を患部に注射することによってヒザ関節内の炎症を抑え、軟骨の修復や改善などにも効くという最先端の医療技術。
また、多血小板血しょう(PRP)なる血小板の治癒能力を利用した医療法も受けたそうで、これらによってヒザが改善したという報告が多く発表されているというんですね。
12月2日から先日までカタールで受けていたのが、こういった最新治療だそうでして。
これら幹細胞治療や多血小板血しょうによってヒザの痛みが改善される可能性が高かったことが、ウンティティが手術を回避したかった理由である・・・ そう聞くと、なるほどと思うところもあります。
効果が出なければ、手術へ
しかしながら、保存治療に賭ける期間にもリミットが設けられており、それまで(1月末?)に期待された効果が現れない場合は、手術を行うことでクラブ医療部とウンティティは合意しているとのこと。
ウンティティはまだこれからスポーツ選手の最盛期を迎えるわけですから、早く回復し、エリートフットボール選手としての喜びを取り戻してほしいです(それがクレの幸せにつながる)。唸れ、ビッグサムの幹細胞。
このニュースのまとめ
- ・ウンティティが30日からチームに加わり、保存治療を続けるとクラブ発表
- ・12月2日から3週間、カタールで治療を受けていた
- ・幹細胞治療、多血小板血しょうといった最先端の医療技術
- ・期待された効果が出なければ、手術を受ける
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