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チャビ「僕はフットボールを楽しみ方の1つと理解してる」

来週月曜から、アルサッドで指導者キャリアを始めるチャビ
いずれバルサを率いたいけれど、今はまだ経験が足りないと強調

バルサがバルサらしさを失いつつある最近、渇望されるのがチャビ・エルナンデス監督の到来です。バルサフットボール哲学の権化である彼なら、クレが心から楽しめるチームを作ってくれるのではないか。

今はまだ「準備が出来ていない」としてカタールで経験を積む考えで、バルサ復帰は早くても2022年のW杯後の話ですが・・・ 彼の理想を聞いて期待を膨らませることは可能ですし、「選手たちが楽しむことで勝利に近づいていく」というチャビが、準備完了になってカンプノウに戻ってくる日が楽しみです。

テクニコデビュー直前

チャビはいま、毎年主催している夏のフットボールキャンパス CAMPUS X6VI 2019 に顔を出すため、カタルーニャ(ジローナ近郊)に戻ってきています。もう21年間も続いているというライフワークです。

そして月曜(15日)からはいよいよ、テクニコとしての日々が始まる
指揮するのはアルサッド、つまり昨季までチームメイトだった選手たちを、今度はコーチ(監督)として率いていくわけです。
そんな指導者デビュー直前の元カピタンを、MD紙が訪問。監督になる上での考え方や、バルサの補強などについて訊ねています。

楽しみながら勝利へ近づける

そのひとつが、監督チャビに何を期待するべきか。彼の答えはこんなでした。

「僕のことはもうほとんどみんなが知っているよ。僕が考えているのは、ボールを保持して主体になるチーム、できるだけ早くボールを奪って攻撃に行くチームだ。僕はフットボールを、楽しみ勝利を目指していくひとつの方法だと理解しているし、より多くのことを提案するチームが成功を得る可能性が高いと考えてる

「そんなスタイルやプレーモデルを僕らは実践したいんだ。そしてフットボールをプレーしながらもっと楽しめることを、選手たちに悟ってほしい

「僕には僕の、他の監督たちにはまた別の考え方があるけれど、この考えがあることで選手はもっと楽しんでいけるし、僕らはより勝利へと近づいていくだろうと思ってるよ」

となると、その楽しむことで勝ちへと近づくという理念をいかに選手たちに確信させるか。そのためには「選手たちに正直で、謙虚でないといけない」とチャビは考えています。

バルサを指揮するのはまだ早い

チャビ・エルナンデスの目標であり希望のひとつが、バルサ監督であることは彼自身も普通に認めるところです。しかしバルセロナのような常勝を義務づけられたメガクラブを率いるためには、圧倒的に経験が足りない。
以前のインタビューで彼は「新米の技師にトンネルを掘らせるようなものだ」と表現していましたが、このインタビューでも「ゼロからのスタートだし、準備OKと感じていない」と繰り返しています。

では、バルサを率いるプレッシャーはどうなのか。特にペップ・グアルディオラと比較され、あの黄金時代の再現を期待されるわけですから、ハードルは高いです。
それにチャビは、「さらなるプレッシャーを自分にかけないよう、自然体でいってみる」と言います。

「とても期待されているのは解っているけれどね。ポジティブな一面もあるけれど、よりプレッシャーがあるのも確か。でも、自分にできる力があって、未来のオプションのひとつだと思われるのは嬉しいね。自然体で行くから、問題はないさ」

そしてそして。

グアルディオラの名前は、僕のキャリアの全てで結びついてきた。最初は選手として、いまは監督としてね。僕にとっても、大多数の人にとっても、彼は世界最高の監督。でも僕はゼロから始める新人だからね。僕は自分の力を試してみたい。監督時代は月曜に始まるわけで、まだそれがどういうものか僕には分からないよ」

ネイマール獲得の可否はクラブが決めること

バルサの銀河系的な補強に関しては、グリーズマンに関しても、ネイマールに関しても、「選手としては違いを作る力がある」「能力に疑問はない」といったふうに称え、「フィットさせるのはバルベルデ」「決めるのは監督とスポーツ部門」だと無難な見解を述べています。

ではネイマールの退団の仕方は、と問われると、いま必要ならば過去にこだわることはないというカルラス・プジョルとは異なっているチャビです。

「クレとして自分の意見を言うことはできるけれど・・・ (復帰させるか)決めるのは監督、スポーツ部門、それに会長だよ。僕はクラブの中にいないしね。クレとしては、楽しみではあると言えるよ。でもその一方でパリへの去り方には大いに疑問があるよね。まあ、決めるのはクラブだ」

もうちょっとぶっちゃけた、クレとしての意見を聞いてみたいところです^^
では、家出王子とは違ってバルセロニズモ全体が諸手を広げて受け入れているフレンキー・デ・ヨングはどうか。チャビがバルサ監督になる場合、十分すぎるほどトレーニングできる可能性のある選手です。

「ファンタスティックな補強だと思うよ。彼はすべてを備えた選手。テクニックだけでなく、攻撃において違いを作るし、守備ではハードワークをしてチームのために動くね。後ろへと走る謙虚さがあって、つまるところ、すばらしい補強ってことさ。今のためにも、未来のためにも」

ということで、来週からスタートするチャビ・エルナンデスの指導者時代が輝かしいものとなりますように。そしてバルセロニズモに多くの喜びをもたらすものとなりますように。新しい時代の、はじまり、始まり。

 

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