マーケットが閉じ、主力が復帰し、リーガ再開後のバルサは状況がこれまでと変化する
固まったスカッドをバルベルデがどう扱っていくかに注目
ネイマールネイマールと騒々しかった夏のマーケットがようやく終わり、2019/20シーズンを戦っていくスカッドが固まりました。冬のマーケットで何かあるかもしれないとはいえ、それまではこの面子で行く。エルネスト・バルベルデはマーケットを気にせず選手を起用することが可能となります。
9月のFIFAウィーク以降、バルセロナの状況はいくつか変化する。その最大のものがレオ・メッシとルイス・スアレスの戦列復帰ですが、これまでのラ・リーガ3試合を見て気になることはその他にも幾つかあるので、挙げてみましょう。
ラキティッチはどうなる?
ネイマール移籍のための交換要員になるとか、ユベントスが関心を持っているとか、やたらとメディアに名前を出されたイバン・ラキティッチ。
そんなクロアチア代表セントロカンピスタを、バルベルデはここまでの3試合で45分しか起用しませんでした。開幕戦の後半に出場しただけで、次の2試合は出番なし。
これは移籍の可能性を考慮しての采配でしょう。怪我を予防する。もしもの退団後に備える。バルサに残っても今季はこれまでと違うぞ(だから移籍した方がキミのためだ)というメッセージ etc。
では残留が決まった今、バルベルデは過去2シーズンのようにラキティッチを重用するだろうか、というのが注目点です。
グリーズマンのメッシシステムへの適応
大エースのメッシがプレシーズン中に負傷し、ルイス・スアレスも開幕戦で負傷。
攻撃の核を二人欠いたことで、バルベルデは新加入のアントワン・グリースマンを偽9番のように使い、攻撃における自由を与えていました。
次節のバレンシア戦ではメッシもスアレスも戻ってくると見られているので、グリーズマンの役割は大きく変わる。おそらくは左サイドで偽エストレーモを任されると予想します。
アトレティコ・マドリーでは王様だったグリジが、メッシ大王の君臨するバルサでトリデンテとしてどう輝いていくか。
左サイドではジョルディ・アルバとの関係性をどう築いていけるかも重要になります。
第4のデランテロ競争
バルサの前線では、メッシ、スアレス、グリーズマンがヒエラルキーの上位3席を占めます。
では4番目の席(攻撃の起爆剤)を誰が勝ち取っていくのか、の競争。
普通にいけばトップチーム契約で超高額年俸、バルサ入団3年目のウスマン・デンベレですが、プロ意識に疑問符が付く振る舞いによってバルセロニスタの信用はガタ落ちしている・・・
繰り返された太ももの怪我が回復するまではカルラス・ペレスとアンス・ファティがクレを楽しませてくれるでしょう。復帰後のウスマンの姿勢や状態がどうか。
風当たりが強いままだと、コウチーニョの辿った道を歩んでしまうかもしれないので、ファイト。
アラニャーとセルジ・ロベルト
中盤のポジション競争において、一歩リードしたように見えるのが3試合連続で先発起用されたフレンキー・デ・ヨングとセルジ・ロベルト、そして2試合先発のセルヒオ・ブスケツです。
ここに残留が決まったラキティッチが加わってくるでしょうし、アルトゥールだっている。
開幕戦で先発したにもかかわらず、続く2試合では招集リストからも外れたカルラス・アラニャーがどうしたんだろうと気になるところです。
セルジ・ロベルトに関しては、パンプローナのオサスナ戦では後半から右ラテラル起用。
右ラテラルは今季からセメドとワゲでいくと見られていましたから、3試合目でいきなりバルベルデがセルジを使い、チームパフォーマンスが改善したことが今後にどう影響するか、見てみましょう。
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