スペイン国籍を取得し、U-17W杯に招集されると見られていたファティ
しかしRFEFがU-21に呼ぶことを検討、バルサとしては非常にありがたい選択肢
ここ最近バルサ界隈でひんぱんに取り上げられていた、“アンス・ファティをU-17ムンディアル(W杯)で1ヶ月も連れて去ってくれるな問題”が解決しそうな様子です。スペインフットボール連盟(RFEF)がアンスをU-21に招集し、U-17ムンディアルには呼ばない案を検討しているというのです。
厄介なU-17ワールドカップの日程
今回、事をややこしくしているのは、ブラジルで開催されるU-17ムンディアルの日程です。
10月26日に開幕し、11月17日まで続くこの国際大会。
もしアンス・ファティがスペインU-17代表から招集を受ければ、バルベルデは最大7試合でファティを起用することができなくなり、その中には10月26日に開催が決まったエル・クラシコ@カンプノウが含まれているのです。
バルサとしては、バルベルデのもとで十分戦力となっているファティを何週間も失いたくはないですし、マドリー戦でも起用できる状況であってほしい。
一方でRFEFとしては、16歳にしてバルサのファーストチームで活躍できる選手は、大会優勝へのカギだと考えているでしょう。アンスの早急なるスペイン国籍取得を内閣にまで働きかけ、FIFAの出場登録期限に間に合わせたのですから。
FIFAがこの大会をインターナショナルカレンダーに含めてないのも、クラブシーズンの真ん中に開催するのも、U-17選手を連れて行かれることで主要リーグのクラブに問題が発生すると想定していないからでしょう。アンス・ファティがそれだけ特別ってことですが・・・
U-21に招集する代替案
この問題に代替案を出したのがRFEFです。
まず最初にラジオ局CERが報じ、SPORT紙が裏付けを取った情報によると、RFEFはアンス・ファティにはU-21でプレーするレベルに十分に達しており、ルイス・デラ・フエンテ率いるラ・ロヒータでの起用を検討しているのだとか。
U-21であれば親善試合もEUROの予選もインターナショナルカレンダーに含まれ、いわゆるFIFAウィークに試合が行われますから、日程によってバルサでの試合出場を妨げることはない。
最大で1ヶ月近く連れて行かれてしまうU-17ムンディアルとの差は、歴然としています。
アンス・ファティが決断することですが、上の年代の選手たちとプレーし、すぐバルセロナに戻ってくる方が実り多いんじゃないでしょうか。外野の端クレとしては、これが最良の解決策だと思います。
(アンスは、もしバルベルデチームでプレーを続けるのであればU-17を辞退するという話もあり、できれば若者にそういう行動をさせたくはない)
ということで、これから関係各方面の話し合いでありますが、是非このU-21案で合意してほしいです。
このニュースのまとめ
- ・バルベルデの戦力として活躍している16歳のアンス・ファティ
- ・U-17W杯に出場登録できるよう、急ぎでスペイン国籍を取得していた
- ・しかしW杯に出ると、バルサでは最大7試合に出られず、そこにはエル・クラシコも含まれる
- ・RFEFがU-21に招集する代替案を検討、それが最良の選択肢
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