バルサ選手たちが給与カットにOK:しかもクラブ職員への心遣い付き

メッシを通じて、クラブへのコミットメントを示したフットボール選手たち
と同時に圧力をかけた理事会へのメッセージも込めた

すったもんだしていた・・・かどうかは不明ですが、ここ1週間ほど注目を集めていたバルサ選手たちによる減給問題が解決しました。前日の“パラウのカピタンたち”に続いて、昨日30日にはフットボール部も給与カットで合意。カピタンメッシが代表して声明を発表しています。話題になっているのは、その声明文の中にクラブへの不満を織り交ぜた点です。

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最初から求めに応じる考えだった

まずは、レオ・メッシがインスタグラムを用いて行った声明を見てみましょう。カピタンである彼が代表して投稿しましたが、文章中の主語は「私たち」なので選手全体の声になります。長めで下手っぴな訳文ですが、メッシたちの気持ちがとても伝わってくるので読んでみて下さい。

「FCバルセロナのフットボール・ファーストチームについて多くのことが書かれ、また話されてきました。その中で言及されているのは非常警戒体制中の選手給与です。
なによりもまず、私たちが明らかにしたいのは、受け取っている給与に減額を適応することが常に私たちの意思だったことです。いまが例外的な状況であることを私たちは完璧に理解していますし、求められた際はいつもクラブを手助けしてきたのが私たちだからです。それに私たちが必要であり重要であると考えた時、多くの場合は私たちが率先して行ってもきました。
それゆえに私たちは、クラブ内部から私たちに注目を集めさせようとし、かつ私たちが行うとはっきりしていることをさせるために、プレッシャーを加えようと試みる動きがあったことに驚かないわけにはいきません。実際、もし合意が数日遅れたのであれば、それは単に私たちがクラブや難しい瞬間にある職員の方たちを手助けする方法を探していたからです。
私たちとしては(発表の時が訪れました)、非常警戒体制中の給与の70%を減らすことの他にも、この状況が続く間もクラブ職員が給与を全額得られるよう、貢献していきます。
私たちが今日まで発言してこなかったのは、クラブを手助けするための真の解決策を探すことを優先していたからですが、この状況によってもっと影響を受けた人たちを手助けするためでもあります。
この非常に厳しい状況の中で辛い時を過ごしているクレの皆さん、それに自宅でこの危機が収束するのを忍耐強く待っている人たち全員に向け、愛情深い挨拶の言葉やパワーを送ることなくサヨナラを言いたくありません。私たちはすぐにこの状況から出られるでしょう、そしてそれをみんな一緒にするのです。
ビスカ・バルサ、そしてビスカ・カタルーニャ!」
第二段落で太文字になっている いつも は原文でも大文字で強調されている
テル・ステーゲンジェラール・ピケセルヒオ・ブスケツセルジ・ロベルトアルトゥロ・ビダルアントワン・グリースマンといった選手たちも、同じ文書をSNSに投稿している

選手たちからの心遣い

ポイントは、
選手たちとしては最初から給与カットに応じる考えだったこと
●クラブが求める70%カットだけでなく、クラブ職員が給与を満額受け取れるよう寄与すること
●クラブ内部に圧力をかけようとする動きがあったこと
●みんなでこの厳しい状況を乗りきっていこう
です。

カットされる給与70%のなかから、クラブ職員の給与が工面されるのだと勘違いしていましたが、職員の給与分はまた別に提供するという粋すぎる計らい。かっこいい(単純^^)。

バルサはこれに関し、「チームのメンバーが追加する貢献分とクラブが貢献する分を加えることで、今週、スポーツ関連業務ではない人々に課される予定だった一時解雇条例(ERTE)の対象者の給料が100%保証されることになります」(公式サイトより)と説明。選手たちのコミットメントに深い感謝の意を表明する、と公式通達の中で述べています。

理事会への苦言

では、メッシの声明にある「クラブ内部からの圧力」はなんなのか、ですが。
これはメディアを使ったプレッシャーになります。

FCバルセロナが選手たちに活動休止期間中の給与カットを要請するだろうとのニュースは、ラ・リーガ停止の件が一段落するとメインテーマになっていきます。この件がSPORTで初めて大きく取り上げられたのは、3月21日のこと。スペイン政府が非常警戒体制を発令し、バルサが活動を停止した6日後です。

そこからは、
バルトメウとの話し合いでカピタンズが減給に理解を示した →
選手たちの意見は割れている →
なんであれクラブは減給を実施するだろう →
他のセクションが減給を受け入れた
と変化して、今回のファーストチームの了承へと至る。

この件は現地で毎日毎日ニュースになっていましたし、選手たちはメディアに情報がリークされ、さっさと合意するように仕向けられていたと感じていたことでしょう。

露骨だな、と感じたのは3月30日(つまり昨日)のバルサ系メディアの報道。
パラウ(屋内競技)のカピタンたちがクラブの(厳しい)状況に立ち向う」、これはMDの見出しですが、収入で劣る他のプロセクション(バスケットボール、ハンドボール、フットサル、ローラーホッケー)が減給にOKしたぞ、さあフットボールはどうすると煽ったのです。SPORTや他紙も同様でした。

しかしクラブは公式通達の中で、FCバルセロナのフロント、プロスポーツ全チームのメンバー及び大半のバスケットチームの間で、この新型コロナウイルス (Covid-19)による非常事態が続く期間、給料の削減について合意に達しました」と記していて、バスケチームの一部に減給で合意しなかった選手がいることを示唆

声明内でのいつもクラブを手助けしてきた、の箇所の「いつも」の部分が大文字で強調されているのもミソ。

事実を知らない人物が言ったこと

バルトメウ会長はこの選手たちからの声に対し、MDやSPORTのインタビューにおいて「クラブ内外の事実や交渉の進み具合を正確に知らない人物が語ったこと。騒音は何の助けにもならなかった。私はこの声明を批判だと取っていない」と言っています。

1ヶ月で1,400万ユーロの給与カット

では、今回のプロスポーツ選手たちの協力によってFCバルセロナがいくらのお金を節約できるのかというと、スペイン政府による非常警戒体制が1ヶ月だった場合、フットボールのファーストチーム分で1,400万ユーロになるとバルトメウ会長が各紙に説明しています。

クラブと選手たちが合意したのは、非常警戒体制が出されている間の固定給を、70%カットすること。
MDによると、この期間が1ヶ月だった場合は1,400万ユーロ45日まで延びると2,100万ユーロ2ヶ月に達した場合は2,800万ユーロになる模様です(2019/20シーズンのスカッドの固定給が2億4,300万ユーロ)。

他のプロ選手たち(フットボール女子、バルサB、フベニールA、バスケットボール、ハンドボール、ローラーホッケー、そしてフットサル)は合計で1ヶ月200万ユーロ。男子フットボール選手は同じプロでも破格の待遇ですな。

給与カットが発動する条件は「政府による非常警戒体制」なので、これが解除されれば、たとえコンペティションが再開されずに終わっても選手たちは給与を100%受け取れます

そしてメッシたちが声明文で挙げた、ERTEの対象となるクラブ職員が給与を100%手にできるようにするための追加支出が、2%になるらしく。
非常警戒体制中、フットボール・ファーストチームの選手たちは70%+2%の給与カットとなるわけです。

 

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