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ジュニオル・フィルポは動かない(当面は)

バルサがラウタロ作戦のトレード要員にと考える左ラテラル
まずはピッチで自分の価値を示し、その後に将来を考えればよい

この夏の重要目標であるラウタロ・マルティネス獲得を実現するために、FCバルセロナが必要とするのは選手売却による資金調達です。高額クラックを獲る資金は、通常収入だけでは捻出できない。チームの主力/人気選手以外は、投資額を回収できるオファーが届くならドナドナするのが最近のバルサです。今夏はセメドトディボジュニオルビダルウンティティらがその対象。能力が折り紙付きで給与もそう高くない、バルサの準レギュラーは人気があります。

バルサの評価額3,000万ユーロ

ネルソン・セメドの名前は最近のマーケット関連記事で本当によく見かけますが、ジュニオル・フィルポもまたラウタロのためのトレード要員候補としてひんぱんに登場する選手です。
まずはジョルディ・アルバの控えとして、行く行くは左ラテラルのレギュラーとなることを期待されて昨年夏にバルサにやって来た、ドミニカ共和国出身スペイン人選手。移籍金は3,000万ユーロ(固定額18M+変動額12M)でした。

5月27日版MDによると、バルサはそんなジュニオル・フィルポを3,000万ユーロで売りたい(もしくはそれ相当のトレード)と目論んでいるようです。

過密日程の最終盤にチャンスは訪れる

しかし同じく5月27日版SPORTによると、フィルポは少なくとも今は移籍を検討すべき時だとは考えていません。フットボールシーズンはまだ終わってはおらず、タフな戦いになるであろう競技再開後の10数試合で、自らの能力を示しキケ・セティエンの信頼を勝ち取るチャンスが必ずや訪れると信じているからです。

というのも、怒濤の試合ラッシュとなる今季の終盤(しかも夏真っ盛り)は選手間のフォームの差が顕著となるはずで、フィジカルの強さが長所の自分は有利になるだろうとフィルポは考えていると。
今季のジョルディ・アルバは9月、11月、さらに2月にも怪我をしていて、もしかするとまた起こりえますしね・・・ 不吉なので考えたくないですが。

記者さんの推察記事かもしれませんが、プロ選手としてまず専念するのが新天地探しではなくバルサのタイトル獲得と能力の証明であろう話は、すんなりと受け入れられます。チームを手助けすることが、自分の可能性を広げるのです。

決断を焦る状況でもない

エルネスト・バルベルデには悲しいほどに起用されなかったけれど、監督がセティエンに代わったうえにCOVID-19 感染拡大の影響でコンペティションは仕切り直し。
今トレード要員を受け入れるかどうかを決める必要はないですよね。

ネルソン・セメドのようにもっと先発で試合に出たいとくすぶっているわけではないでしょうし(元々あのアルバの控え)、トディボのようにあからさまなビジネス扱いでもない。 バルサBから突き上げてくる若手もいません。ククレリャはどうなるかよく分からない。
いくらバルサ内部からメディアにラウタロ絡みの情報が流されようとも、将来のことはもっと後で考えれば良い状況にジュニオル・フィルポはいます。
インテル・デ・ミラン以外にも、獲得に名乗りを上げるクラブはいくつも出てくるでしょうし。焦ることはありません。圧力はあるにせよ、最終的には選手の言葉が重みを持ちます。

勝利を約束する“護符”・・・

ちなみに、ジュニオル・フィルポには実は「不敗のジンクス」があります。

5月26日版MDによると、開始2分での失点につながる派手なエラーをやらかし、ハーフタイムで交代となったグラナダ戦(2-0負け)を除き、彼が先発した12試合でのバルセロナは11勝1分の好成績を残しているんですね。もはや“護符”級。

しかも困難なヘタフェ、アトレティコ・マドリー、ベティス、それにインテルとのアウェイ戦できっちり勝てているのが、ポイント高いです。逆にジュニオルが出場しなかったアウェイ戦は、アスレティック、レバンテ、バレンシア、マドリーと負けている。あー、敗因はここだったか(笑)。

まあ実際のところ、バルサが勝った試合(例えばワンダ・メトロポリターノやビジャマリン)でもフィルポはピリッとしてないんですがね・・・ 容易に裏を取られたり、攻撃でも大胆さが物足りなかったり。
しかしジョルディ・アルバの後継者問題はもう時間との戦いなので、また選手を売って、新しいのを連れてきて、どうしたいんだとも思います。残り試合でのフィルポの開花、ないですかね。

マルク・ククレリャ(ヘタフェに貸し出し中)の呼び戻しもなくはないでしょうから、それも含めてどうマーケットが動いていくかを見ることになりそうです。

 

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