バルサが近日中にファティ家と会い、契約の自動更新を行使すると伝える
それにより選手はトップチーム選手となり、期間も延長され解除金も大幅アップへ
アンス・ファティのトップチーム契約が事実上、完了したようです。選手とクラブは昨年(2019年7月)に契約更新をし、12月に見直しを行っているのですが、これはまだ育成選手としてのプロ契約。来季からはいよいよ正式なトップチーム選手として登録することをクラブが決断し、更新オプションの行使を選手側に伝えるそうです。期間が2024年まで2年延長され、給与はアップ、解除金も3億ユーロになる模様。
こちらの動画は昨年12月に見直しを行ったときのものです。
トップチーム選手契約
アンスのための防御シールド(トップ契約)については以前から各所で取り上げられていますが、このニュースの情報元は7月31日版SPORT紙です。それによるとバルサと選手代理人が近日中に会議を行い、クラブが契約オプションの行使を伝える。これはクラブが一方的に決定できるようです。
その狙いはもちろん、アンスが移籍不可だと宣言し、獲得を試みようとする他クラブの淡い期待を打砕くこと。そしてアンスに賭けるんだというバルサとしての姿勢を世界に向けて示すこと。
アンスが今バルセロナを離れるなんて考えられませんけど、トップチーム契約は彼の自信や満足度を大いに上げることでしょう。
私が関心を引かれたのは、すご腕エージェント、ジョルジュ・メンデスのなにかと良いところに絡んでくる巧みさです。笑。
アンスの代理人は
アンス・ファティの代理人としてスペインフットボール連盟に登録されているのは、父親のボリ・ファティ氏です。
昨年夏まではミンゲージャ・フットボール・マネージメント社と契約していましたが、これを解除し、以後は父が代理人を務めるようになっている。バルサからCalahorraに貸し出されているアンスの兄ブライマ(21)の代理人も同じくボリ氏です。
レオ・メッシの兄ロドリゴが代理人のような記事もありますが、6月29日のMDによれば、ロドリゴはスポーツ面での父の顧問/相談役。昨年のバルサとの長期に及んだ契約交渉の際、適切な助言によってアンス本人と父氏の信頼を勝ち取ったそうです。
しかし、初夏頃から何度も目にしたマンチェスター・ユナイテッドのメガオファーにおいては、登場してきたのはジョルジュ・メンデス。この人、良いところを嗅ぎつけてきますよね。
忍び寄るジョルジュ・メンデス
ユナイテッドがアンス・ファティに強い関心を示している、という記事がメディアに出始めたのは、コロナウイルスによる中断期間だったと思います。6月8日には、1億ユーロのオファーを準備と報じられている。
アンスの評価が再上昇したのは6月16日のレガネス戦、そして23日のアスレティック戦でしたから、6月初旬のファティ家はまだバルサでの将来について確信がなかった・・・かもしれません。
そこへ忍び寄ったのがジョルジュ・メンデスで、外部コンサルタントとしてマーケットに探りを入れますよ、とファティ家に持ちかけた(7月31日版SPORT)。そしてメンデスはマンチェスター・ユナイテッドを見つけ、バルサにアンスの値段を問い合わせたわけです。
バルトメウ理事会は、アンスのいかなる売却も拒否。しかしメンデスはさらに攻勢を続け、ユナイテッドを突っついていきます。結局マンチェスターさんは動かなかったのですが、バルサとしては鬱陶しいし、“万が一”にも備えておきたい。
かくしてクラブからファティ家には、我々はアンスくんを強く信頼しているとの旨が伝えられ、契約更新オプションをもってそれを伝える、との運びになったのでした。
アンス・ファティが(リキ・プッチと共に)ピッチで輝きを放ったことが当然の土台としてあり、それによってバルセロニズモの絶大なる支持を得たことがトップチーム昇格へとつながった、それは間違いない一方で、ジョルジュ・メンデスの動きもアシストになっていそう。
メンデスはどういう条件でファティ家に話を持ちかけたのだろう。ちょっと気になった7月最終日でした。
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