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メッシ残留に関し:素っ気ないテバス、「安心」を強調するラポルタとクーマン

ラ・リーガは手伝わないので、自助で頑張ってくれと突き放す会長
バルサ側は順調につき大丈夫と繰り返す

ふとカレンダーを見てみれば、もう7月9日(金)。そういえば今日はクーマンチームの選手たちが恒例の医療検査を受ける日で、来週からはプレシーズンのトレーニングが始まるじゃないですか。そのため今週は放出作戦が大規模に展開されるはず・・・との予想でしたが、実現したのはジュニオル・フィルポのみ。大目標であるメッシとの再契約には、まだ道は遠そうです。そしてテバスは今日も素っ気ない。

ラ・リーガ会長の“脅し”

レオ・メッシはラ・リーガの宝だから、彼がバルサでプレーを続けるために、ラ・リーガからの協力を得られるかもしれない。もしジョアン・ラポルタと彼の仲間たち(やメディア)がそう期待していたなら、スイートなアテはあっさりと崩れ去っています。ハビエル・テバス会長は「規則は規則なので」と繰り返し、メッシ特例を認める気配はない。そりゃあそうですよね。公平を欠くと信頼も失います。

ラ・リーガ会長は昨日、テレビ局LA SEXTAの番組 Jugones のレポーターにメッシはバルサのシャツを着て新シーズンを始めるでしょうかと訊ねられ、次のように答えています。

知らない。出る選手がないなら、それは不可能だ

まず最初に出し、スペースを空けなければ、新たに入れることは出来ない。これはもう、何年も前から言われ続けてきたことなんですよね。どのあたりから言われていたか、その記憶は定かではないですが、コウチーニョを獲得した2018年冬にはすでに給与総額の抑制が重要なテーマだったのは確かです。

コウチーニョ獲得に必要なのは、1億5,000万ユーロの資金だけではない
2017年12月1日のMD(ムンドデポルティボ)とSPORT両紙には、ほぼ同じ見出しが並びました。それはバルサが欲しくて堪らないコウチーニョの移籍金が、およそ1億5,000万ユーロになるだろうというもの。多少の差はありますが、以前から言われていたこの額がブラジル人クラック獲得には必要なようです。

にもかかわらず、選手給与が限界、限界と記事になりながら、夏のたびにグリーズマンだのネイマールだのと盛り上がり、どうするつもりなのかと思っていた結果がこの始末。COVID-19禍もあったとはいえ、テバス会長が指摘するようにラ・リーガが受けた損失の半分がバルサですからね・・・ ラ・リーガ元締めはこうも繰り返しています。

バルセロナは 1×4 の式に則って選手の新規加入や契約更新をすることができる。4ユーロを節約するたびに、1ユーロを使えるんだ

逆に言うと、補強や契約更新で使いたいお金の4倍を売るなり節約せねばならない。アグエロはバルサ事情に合わせたとしても高給ですし、エリックデパイも来たし、彼らの給与の4倍分は捻出できているんでしょうか。ワイナルドゥムとか非常に無理め。彼の場合は獲得する姿勢を示したことが重要なんでしょう。

いずれにせよラポルタたちは、テバスの融通に期待することなく問題解決に挑まねばなりません。

ラポルタは難業を達成できるのか

選手給与に6億何千万ユーロを費やしているバルセロナが、レオ・メッシとの再契約のために求められるのは2億ユーロ以上の給与削減です。
現実的にこれは、生半可な仕事ではない。グリーズマン放出はもう絶対でしょうし、ウンティティピアニッチコウチーニョブライスウェイトネト、、、それだけの選手を、メッシ@コパアメリカ決勝進出の夏休みが終わる3週間後までにドナドナすることが可能なのか。作戦が遅れてもメッシはバルサを待ち続けるのか。待てる限界はいつか。彼はいつまで無所属でいられる?ラポルタへのプレッシャーは日を追うごとに強まるでしょう。

なんだかんだあっても最終的には上手くいく、と期待し信じてもいますが、厳しい現実の前には不安が次第に増しているのも事実です。

慈善ゴルフ大会クーマンカップ

で、週明けのプレシーズン本格始動を前に、バケーションを終えてバルセロナへと戻ってきたロナルド・クーマンのもとに報道陣は向かいます。ゴルフクラブ el Club de Golf de Barcelona で今日(9日)開催される慈善大会、その名も“クーマンカップ”の食事会のために現れたバルサ監督は、テバスの発言は見ていないとしつつも「 メッシについてはすごく安心している」とラポルタたちの仕事への信頼を強調しました。

そしてそのクーマンと(すったもんだなんてなかったように)笑顔の抱擁を交わしたジョアン・ラポルタ会長も、これまでと同じく「(物事は)順調だ」とのコメントを継続。一体どう順調なのか、大物選手の移籍先が見つかりそうで順調なのかハッタリなのかと気になるところですが、近いうちに出るであろう答えをしばし待つしかありません。

ちなみにこのクーマンカップには、バルサ選手代表としてリキ・プッチが出場するようです。リキはゴルフ好きとのことで、監督と一緒にラウンドするなら、親睦を深められますね。出場機会とは関係ないけど。そうそう、ペップ・グアルディオラも出場する模様。こちらはラポルタが話したいことありそうです^^

 

コメント

  1. silver より:

     リーガの判断は当然のことですね。でなければルールの意味がなくなってしまいます。 もし、バルサが本当に特別措置を貰えると考えていたのならとんだお花畑ですねw

     バルサの財政問題は、Neymarが去ってから何年にも渡って積み重なってきたものなので、1年で解決するのは元より無理難題でしょうね。
     高値で連れてきた戦力外選手達をタダ同然で出すことになっても、経営陣を責めるわけにはいきませんね、、、

  2. トム より:

    リーガがバルサの味方をするとは、とても思えません。
    ラポルタも期待はしていなかったでしょうが、まあ打つ手は全て打っているという事でしょう。

    デンベレはもう怪我でシーズン前半は棒に振りそうな上、来年になればフリーなので、買い手は付きそうにない。
    グリーズマン、ピアニッチ、ウムティティ辺りは、強引な手を使ってでも出すしかありませんが…抵抗しそうだなあ。

    メッシがコパに集中してるとはいえ、契約が無い状態をいつまでも続けていて良い訳が無い。
    ラポルタが何とかしてくれると信じてはいますが、バルトメウの爪痕は想像以上に深いようですね…。

  3. lamasia1979 より:

    デンベレの怪我がとにかく痛恨です。グリーズマンも例の問題が逆風で移籍先はないと見ています。本人も出る気なしです。
    コウチーニョもウムティティも欲しがるクラブが現れるとは到底思えず、メッシ再契約の可能性はこのままだとゼロなので、タダでいいから貰ってくださいしか無いんですが、それでも高給が足枷です。
    これどう見ても難しいです。

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