セルジ・ロベルトの“出品”を取り止め、契約延長で残留に向かう
ジュニオル放出の穴は、手持ちの戦力でカバー
FCバルセロナの放出作戦がぼちぼち進行中です。この6日にはジュニオル・フィルポのリーズ・ユナイテッド移籍が公式発表。金庫に1,500万ユーロを残してくれたフィルポに幸多からんことを願います。笑顔のステキな選手でした。そしてバルサに再び現れる、左ラテラルの控えをどうしよう問題。結局はカンテラーノの登場を待つしかないのでしょうが、当面はデストの左起用やらでしのぐ模様です。
ジュニオル・フィルポ移籍の穴は
一周回ってまた振り出しに戻る、といいましょうか。FCバルセロナが長年の課題としている、ジョルディ・アルバ(32)に休養を与え、かつ彼の後任となる選手の定着は、ジュニオル・フィルポ移籍によって再び振り出しに戻っています。
後継者となる道はまあ、早々に見限られていたわけですが・・・
例年であれば、ここでまた誰かを補強しようとするでしょう。
しかしご存じのとおり今夏のバルサには移籍金を払っての補強なんてゼイタクをする余裕はなく、手持ちの戦力でどうにかやり繰りせねばなりません。結果的にこれは、クラブにとって良い方に働くんじゃないかと期待する。カンテラーノの登場が促されると考えるからです。アレハンドロ・バルデ(17)。いっときましょう、クーマンさん。
ジョルディ・アルバの後任となるラテラルなんて、バカ高かったりタイプが違ったり、きっとマーケットでは確保できません。結局はラ・マシアから新星が誕生するのを待つしかないんだと思う。ガヤ(26)とか不要。なので下手に補強できない今は逆にチャンスなのです。きりっ。
デスト、バルデ、そしてセルジ
しかしいきなり17歳の若者ひとりがアルバの控えとなるのは危険なので、まずはセルジーニョ・デストが昨季の何試合でそうだったように、左でも起用されることになると予想されます。
右ラテラルにエメルソン・ローヤルを獲得したことで、デストを配置換えしても埋めることが可能。実際に使ってみて、適応に時間がかかりそうだなという場合はセルジ・ロベルトもいるので大丈夫です。
通常は、右がデストで左がアルバ。アルバを休ませたい(もしくは負傷離脱の)場合はデストを左起用するか、状況次第ではバルデに賭けてみる。困った時は、どこでもロベルト。なんとかなりそうじゃないですか。
セルジ・ロベルトは一転残留へ
一時期、給与削減のためのドナドナ要員としてメディアに取り上げられていたセルジ・ロベルトでしたが、数日前から一転、「クラブが計画を変更した」と残留報道がなされています。複数ポジションを卒なくこなせて、急場に対応できるカンテラーノですからね、、残せるなら残した方が確実に良いです。
バルサがセルジ・ロベルトの放出を検討していた理由は、三つほどあります。
三十路を前にしていて(29歳)、残り契約年数が1シーズンで(2022年6月末)、給与ランクもそこそこに上位の選手だから。この夏で売るか契約延長をしないと、来年にはフリーでクラブを去るかもしれない。微妙な立場なのです。
ウスマン・デンベレと似た状況ですが、エストレーモと違いクラブから契約更新の動きがなかったのは、放出が前提だったからでしょう。
しかし目論んでいたどこかのトレード作戦へと入れる計画に実現の見込みがないことで、方針変更。こうなったら彼の多用途性をとことん活かし、ラテラルや中盤のジョーカーとして働いてもらうことにした模様です。
契約更新の提案が為されるかどうかは、まだ分かりません。クラブ事情を理解して減給に応じての1~2年延長あたりが、妥当な着地点でしょうか。セルジの無理やり放出がなくなったのは、良かった。あとはそう、話し合いですね。
(※ESPORT3が、バルサがセルジ側に2年延長オファーを出したと報じていますが、MDが裏取りをしたところクラブからの連絡はない様子)
コメント
フィリポの1500万ユーロは非常に大きいですね。
さらに将来の移籍金の20%を得られる契約も付加されてるとか。
近年の移籍市場では良い話が本当に少なかっただけに、幸先良しとなりそうです。
セルジも残留路線に変更したという事で、良かったです。
コンラッドは残念でしたが、お金の無い今は仕方ありません。コリャドはどうなるか。
ビエルサリーズと、酒井長友の去ったマルセイユに、幸あれ。
セルジロベルト残留は個人的にはかなり残念です。
確かに複数ポジションをこなせるのは魅力的ではありますが、本職の選手と比べるとクオリティは数段落ちます。近年は負傷による離脱も増えてきています。
右サイドバックはデストとエメルソン、本職の選手が2人いるので今後は更に出場時間が減るでしょう。
ただでさえ財政に余裕がないのに、控えの選手に高年棒は払えません。私は今夏、彼を放出するべきと考えています。
Sergi Robertoの残留は個人的に嬉しいですね! 彼もベテランの域に入ってきましたが、出番が無い中で根強くトップチームで闘ってきたカンテラのロールモデルです。 ただのビッグクラブではなく、バルサであるためにも彼の様な選手がチームにはいて欲しいものです。
そして先々は、IlaixやPuig、Araujo、Minguezaにも同じ道を進んで欲しいものです。
残念ながら左はAlbaに頼らざるを得なかなるでしょう。攻撃参加だけでなく、得点嗅覚も兼ね備えたラテラルはなかなか見つかりません。
一方の右もDestが通年で安定したパフォーマンスを発揮できるかどうかは未知数… イマイチならRobertoが先発で起用される可能性も十分にあります。
まぁ、何を言っても金が無いことに変わりはありません。
Coutinho、Griezmann、Dembeleのうち2人は放出しないと他をどう調整してもFFPはどうしようもない気がします…