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バルサがハーランドを獲得できる可能性と、ラ・マシアこそ解決策だと信じる副会長

重要なソシオ総会を前に、メディア取材に登場する金庫番副会長
来年夏に世界のベスト級選手を獲得する財力は今のバルサにはないと語る

2週間にわたってクラブコンペティションが一時停止するFIFAウィークは、メディアがネタを探すにも難しい時期です。バルサの反省会は終わったし、代表戦も済んだし、ぺドリの契約更新とソシオ総会でどうにかするけどパンチが欲しい・・・ということで(?)10月14日のMDが表紙で取り上げたのは夢のハーランド。金欠バルサもまた来夏のクラック獲得を模索しているというのです。これを煙を売る、と言うなり。

クラック獲りに参戦したいが・・・

ドルトムント所属のノルウェー人、アーリン・ハーランド(21)は欧州の強豪クラブがこぞって獲得を熱望する超人気銘柄です。
来夏には彼の契約解除金が7,500万ユーロになるらしく、それはひょっとするとどうにか調達できるかもしれないとはいえ、代理人があのミノ・ライオラとあって2,000万ユーロの手数料を稼ごうとしているらしいのがキツい。選手の父ちゃんもお金が欲しそうなんですよね。。

潤沢な軍資金のないバルセロナが手数料オークションに参加できるはずもなく、希望が生まれるとすれば選手自身がバルサを熱望してライオラと父上が譲歩する場合くらいでしょう。

そんな魅力が今のバルサにあるか?と自問してみるも、あると自信をもって答えられない自分がいる。親の代からバルセロニスタ、みたいな環境で育った選手でないかぎり、当面はギガクラック獲得は厳しいと考えます。魔法「メッシとプレーできますよ」も使えませんからね・・・

ラ・マシアの若者たちを骨格にしつつ、違いを見せられる傭兵クラックを数名呼んでくるのがバルサの生きる道です。時代を作り、ファンを魅了したのはそんなチームたちだった。
夏に超一流の選手を連れてきたいのであれば、この冬に投入可能だろうという2,000万ユーロを、夏のために取っておくべきでありましょう。そして言葉巧みにクラックとその父を口説く。

金庫番副会長ロメウ「バルサモデルを取り戻すことが重要」

さて、今後のクラブ運営に大きな影響を及ぼすソシオ総会を今週日曜に控えたFCバルセロナは、今週、理事会の重役たちが次々にメディアに登場しています。
この木曜(14日)は経済担当副会長エドゥアルド・ロメウが各紙のインタビューにてクラブの財政状況について説明。彼は金庫担当ですがガチのクレなので(副会長になるために巨額の保証金を請け負った)、「バルサのモデルとは〜」と熱く語るあたりがバルサらしい点です。

そのロメウ副会長、スタジアムにファンを呼ぶ選手(ハーランド)の夢を見ることは可能でしょうか、との問いに対して次のように回答しています。

「私たちが競争力のあるマーケットに入れるようになるまで、2年間の期間を要求します。私もCEOも、非常に保守的なのです。活発になれるのであればそうしますが、私たちは現実を自覚しなければならない。無理とは言わないにせよ、クラブがその資金を用意できると約束はできません」(MD)

バルサが決して放棄するべきではなかったモデルを取り戻すこと、それが非常に重要です。チームの背骨としてのラ・マシアと、それを補うスター選手たちです。私は分別を持って行動せねばなりません。この2年の間に、世界最高の選手を獲得できる力は私たちにはないでしょう。今の私たちには、他に優先することがあります。サラリーを減らし、マーケット水準にすることです。それは他クラブに対しての私たちのハンディキャップです」(SPORT)

私たちが希望を抱くべきはカンテラやラ・マシアです。バルサがいつもそうしてきたように、カンテラが背骨とならなければならない。その後に(外部の)最高の選手たちを求めるわけですが、これには少しの忍耐が必要な状況です」(MD)

「(スポンサー交渉にアンス・ファティを活用するか)はい。ですがアンスだけに集中したくはないのです。私たちにはバルサのDNAやスタイルを備えた若い選手たちのグループがあります。彼らと我慢強く行かなければならない。それに扇を広くして、レオ・メッシがそうだったように1人の選手に集中させない方が健全でしょう。私たちには多くの資産があります。1人に集中させることはできません」(SPORT)

「私はラ・マシアに価値を置いています。私がラ・マシアを売るようなことはありません」(MD)

インタビューの良いところだけ切り取ったので、ここだけ見るとロメウ評価が爆上がりしそうですが、彼もラポルタ理事会のメンバーなので欧州スーペルリーガ賛成派となっています。
いずれにせよ金庫番の副会長がラ・マシアこそバルサの真髄だと信じているのは、クラブにとって良いこと。レベルテルCEOとともに荒れ果てた財政の立て直してくれると期待しましょう。

コメント

  1. ヨハン より:

    ハーランドの破壊力は超魅力ですけど、親父が交渉に絡んでくるのは漏れなく地雷なので断固反対です。

  2. サイ より:

    将来的には左にアンスファティ右にアンスファティを越える怪物と称されてるラミンヤマル中盤はデヨング、ペドリ、ガビと未来図は出来てます。あとは9番です。カンテラが怪物がでてくるかムココおすすめです。スポルトの記事ではバルサ幹部はコウチーニョやデンベレが大金叩いて不良債権選手になってしまったのでもう二度と同じ過ちしたくないと。ハーランドはライオラ父親取り巻き連中がお金を欲しがっていると。ネイマールの父親が6世代先までお金に苦労したくないからネイマールを移籍をさせてお金が欲しかったと。怖いですね。バルサはよく考えた方が良いですね。

  3. トム より:

    2年の辛抱が必要であり、金庫的には来夏に世界トップクラスを取る余裕はない。
    だから我慢しよう。
    それは確かに筋の通った理屈ではありますし、緊縮緊縮で来ている今のバルサからすれば、正しいと思えます。

    しかしちょっと世界を見渡してみますと、ハーランドクラスの選手というのは、何人ほどいるでしょうか。
    世界公認の化け物であるメッシは来季も拘束され、ロナウドは流石に老境だしバルサには来ない。レバンドフスキも今更動く年でもないです。
    となれば、もう残るはエムバペとケインくらいではないでしょうか。
    しかしケインはあの会長が意地でも手放さない姿勢を見せているため、契約切れるまでは1億5000万ユーロ程は最低でも必要になりそうです。
    エムバペはまあ来季契約切れとはいえほぼマドリでしょうから、嫌がらせオファーを出す程度になりそう。

    となれば、ハーランドの契約解除金7500万ユーロというのは、やはり破格です。
    代理人が2000万ユーロと言っても、それでも1億ユーロです。これは相当に安い。
    そしてハーランドを逃すと、もうこのクラスの選手を取れるチャンスはしばらく訪れません。
    ハーランドがいれば、チャンスを作ればほぼ点を取ってくれるでしょうし、チャンスを逃し続ける今のバルサからすれば垂涎なのも間違いないです。
    これはやはり非常に魅力的な取引です。
    全く見えないCLへの道も見えてきますし、PSGで苦しむメッシが帰ってくる事になれば、ハーランドのいるバルサは魅力的に感じるでしょう。
    ただ移籍金が固定されている以上、競争するのは代理人報酬と給料になりまして、これが恐らくとんでもない額になりそうです。
    それでも年俸3000万ユーロ程でまとまるのであれば、私は取りに行くべきだと思います。
    ただ代理人報酬5000万ユーロとか、年俸5000万ユーロとか、そんな世界に飛んでいってしまう可能性も結構あります。
    まあここまでなら出せるという線引きをしつつ、可能性を追っていくべきと思います。
    ライオラと仲がいいという会長なら、その辺の内情を探りつつの交渉くらいはできるでしょう。

    カンテラ+クラック路線を謳ってくれたのは良いですね。
    ジダネス+パボネスなんて言葉が少し脳裏を過りましたが、あんな絵空事と同じにはしないで欲しいですね。
    まあ今のバルサはどの道カンテラ重視にせざるを得ないでしょうが…。

  4. フォウ より:

    取れるなら取るべきなのは確かですね。次世代のメッシ、C.ロナウドになる選手ですから。

    他のビッククラブに行けば、間違いなくC.ロナのように何度もバルサの行く手を阻む事になるでしょう。

    バルサがこの10年で何度もタイトルを取れたのは、メッシの決定力があってこそです。

    もしハーランドを取れないなら決定力の部分で大苦戦するのを覚悟するしかないですね。

  5. ゼロ より:

    アグエロとメンフィスは2年後に契約切れますし、アンスのみになるので取れるかは別として狙うべきですね。
    そんな2年後にクラックが都合よく現れるなんてないですし、契約解除金が設定されていることすら稀なので、いつかは大金を払わざるをえないです。

    また、今のカンテラはレンタルで他チームからデランテロを人数合わせしてる状況なので、カンテラからトップチームでやれるデランテロが出るのはかなりの期間が必要です。それにデランテロはカンテラから出にくいポジションですし、副社長の予想に反して2年後は深刻な得点不足になると思います。

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